二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

秋のおとずれ

2010年09月16日 | Blog & Photo
昨日の北関東の最高気温26℃。 空気ががらりと入れ替わってしまったようで、ほっとするような一日となった。ただし、お天気は午後からぐずつき、夕刻より小雨。 長かった夏が、ようやく終わった。 80の坂をこえている父や母は「おしめりがあったので、これでようやく野菜が播ける」といってよろこんでいる。 わが家でいちばん夏バテがひどかったのは、こいつ。りんりん。 どうしたのか、例年<夏毛>に . . . 本文を読む
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理解の手がかり(続ブルックナーの彼方へ)

2010年09月14日 | 音楽(クラシック関連)
高校生のころ、山歩きの醍醐味を教えてくれた先生がいた。 春と秋と、年に2回、生徒の力量にあわせて、ABCの3コースを用意し、山歩きに出かける。修学旅行にいったのは、たしか3年生の春だった。だから、その春と、受験をひかえた秋をのぞくと、2年×2回=4回の山歩きを体験している。 それがきっかけとなり、友人を2、3人をさそって、卒業後、テントをかついで、谷川岳や八ヶ岳、志賀高原へ出かけていった。 リュ . . . 本文を読む
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「アントン・ブルックナー 魂の山嶺」 田代櫂著(春秋社)

2010年09月13日 | 音楽(クラシック関連)
著者の本業はギタリストだと奥付に書かれてあったので、あまり期待せずに読みはじめたが、どうしてどうして、評伝の逸品といっていいような見事な出来映え。 ブルックナーへの理解を深めるうえでは、わたしのようなタイプは、彼の生涯をあらまし知っておくことが必須である。むろん、作曲家の生涯とその音楽を直結し、だからこうなったのだ・・・といいたくて読むのではない。 しかし、背景がまずあって、そこにブルックナーが誕 . . . 本文を読む
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ブルックナーの彼方へ

2010年09月12日 | 音楽(クラシック関連)
昨日、会社から帰る途中のBOOK OFFに寄ったら、 本の全品半額セールをやっていた。105円以外の本は、雑誌をふくめて、すべて半額。 いまはやや「活字ばなれ」状態にいるので、あまり欲しい本はない。 買ったのは、つぎの2冊だけ。 「善悪の彼岸」ニーチェ 竹山道雄訳(新潮文庫) 「カラヤン帝国興亡史―史上最高の指揮者の栄光と挫折」中川右介(幻冬舎新書) 「善悪の彼岸」は、活字が大きくなった最新版で . . . 本文を読む
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フルトヴェングラー・ウィルス

2010年09月11日 | 音楽(クラシック関連)
カメラ・マニアのあいだでだけ通用することばに「ライカ・ウィルス」がある。 いや、ただしくは、あったというべきか。 デジタル全盛の昨今、ずいぶん淘汰されたはずだから――。 銀塩カメラの時代に猖獗をきわめ、小金をもったおじさんたちがよく罹った。発症すると、さして使いもしないカメラやレンズが、つぎつぎと欲しくなる。それにお金をつぎこむ。まあ、一種の「物欲」で、いろいろな形態の「ライカ信仰」を生み出した . . . 本文を読む
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実店舗を散策しよう

2010年09月09日 | Blog & Photo
わたしは仮想商店街(バーチャルモール)や、オークションサイトで買い物をしたことがない。 アナログ派なので、実感がともなわないと、あまり欲望がわかないのだ。 アパート、マンションの広告は、印刷物からWeb情報へと変えてしまったけれど、 一消費者としては、まだ切換えられなくて、実店舗をうろうろしている。 変なたとえだが・・・。 ネットの向こう側に、すばらしくセクシーな水着美女がいる。 そんな . . . 本文を読む
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退屈な音楽?

2010年09月07日 | 音楽(クラシック関連)
皆さん、twitterなどにお引越したんだろうか? このところ、upされる日記が少ないし、アクセス件数も、減少している気がする。 あきっぽいんだなあ、わたしもその傾向があるけど(-_-) twitter知らないわたしは、ちょい調べてみた。 【ブログ・SNSとチャットの中間のようなシステムを持つ。各ユーザーは140文字以内で「つぶやき」を投稿し、投稿ごとに固有のURLが割り当てられる。自分専用のサ . . . 本文を読む
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ブラームス 交響曲第4番を聴く

2010年09月06日 | 音楽(クラシック関連)
昨日会社から帰る途中、中古CDを2枚手に入れたので、深夜さっそく聴いてみた。 ■ブラームス 交響曲第4番ホ短調  指揮:カルロス・クライバー ウィーン・フィル(1980年) ブラームスの第4番は、わたしはこれまで、カラヤン、バーンスタイン、ジュリーニで聴いてきた。どの演奏もすばらしいのだが、なんとなく納得しきれていなかった。 クライバーがどれほどの天才かは、いろいろな評論家が書いている . . . 本文を読む
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風の音

2010年09月04日 | Blog & Photo
昨日は前橋36.8℃。 今日も最高気温36℃の予測が出ている。 長期予報サイトを眺めると、まだ一週間は、こんな暑さがつづくらしい。 日本は熱帯(亜熱帯)になったのだと、なかばあきれながら覚悟を決めた(;_;) だけど、けさはとてもすずしかった。 朝晩はコオロギの大合唱。 裏庭には、スズムシもいるらしい。 「調子が狂うよねぇ、これじゃ」 といってみるが、彼らから返事はない、むろん。 7、8年前の . . . 本文を読む
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途方もなく大きな音の河

2010年09月02日 | 音楽(クラシック関連)
昨日は水曜日だったが、正午まえから、3時過ぎまで仕事だった。 帰りがけに、以前から気になっていたCDを1枚買って帰った。 ブルックナーの交響曲第7番、4枚目となるCD。 疲れ切って、うつらうつらしながら、エアコンの効いたリビングで、そのCDを聴いて過ごした。 そして、ブルックナーとは、向こう岸が見えないほど途方もなく大きな音の河なのだ・・・昨夜は、それを痛感し、タバコを吸ったり、酔いを覚ますため . . . 本文を読む
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