二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

夕景・空景にハマる

2013年11月15日 | Blog & Photo
こんなふうに意識して、夕景や空景にハマったのは、かつてなかった。カメラの性能がアップしたのだ。風景モード、夕景モードの効きがいい。うっかりしていると、見た目以上に美しい、彩度の高い写真が撮れる。自分の腕が上がったのかと、つい錯覚してしまう(笑)。機種にもよるけれど、WBもオートのままで、85%はOKであろう。まあ、かえって一眼レフなどのほうが、WBの設定はシビアに反映される・・・だろう。ウォームトーンの美しさ、温かさ、柔らかさに突如目覚めたりする。 . . . 本文を読む
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近所にサーカスがやってきた

2013年11月14日 | Blog & Photo
わが菩提寺があるすぐ隣りに、廃業したパチンコ店の跡地がある。駐車場がとても広く、がらんとした、なんとも空虚な風景。土地をさがしている人がいたので、不動産屋のわたしは、面積や売値を調査したことがあった。しかし、あまりに高額な金額を提示され(たしか1億4千万くらい・・・)、一応買い手側につたえたことがあったが、商談までこぎつけることができなかった。そのころ(5~6年まえ)には、まだ廃墟のまま残された建物が放置されていた。廃業したパチンコ店は、町中や郊外あちこちにあるが、跡地の再利用はとてもむずかしい。ガソリンスタンドの跡地も同じ。 . . . 本文を読む
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陽だまりの花

2013年11月12日 | Blog & Photo
今日は用事があって、ゆっくり出社し、途中にある古本屋さんに立ち寄ったりしていた。家賃の精算業務が終わって、1か月でいちばん気分がラク、時間のやりくりもゆったり、マイペース。BOOK OFFなどと違って、在来型の古本屋は、店舗内部が乱雑なところが多く、物色するにも、それなりの覚悟がいる(;´-`)ひっかき回さないと、目的の本にたどりつけない。15分ばかりやったらいやになってしまって、クルマであっちへこっちへフラフラ。けさは寒かったけれど、陽がでると、ほっとしたように温かさが甦ってくる。今年も、陽だまりが恋しいシーズンとなった・・・ということだ。 . . . 本文を読む
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今日の夕景

2013年11月11日 | Blog & Photo
利根川左岸から、今日の夕景1。うーん、寒い。上越国境あたりまで雪。 今日の夕景2。ますます寒い。 明日からは、オーバーをクルマに積んでおこう。 いきなりの冬がやってきた。 . . . 本文を読む
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ここにいる(ポエムNO.2-25)

2013年11月11日 | 俳句・短歌・詩集
空から人の声が降ってくるいろいろな声がぼくを取り巻く。過去に読んだ詩の一節だったり歴史書の数行だったりする。それらの大部分は 本来は文字だった。それが 明け方の薄闇にまたたく星屑のように降ってくる。そしてぼくの胸のドアをたたく。これはどういうことだろう。年をとって ぼくの五感はもうずいぶんにぶって眼も悪くなって 味にも鈍感。世界は確実に じわじわと遠ざかっていく。「年をとるとはこういうことか」と友人が嘆く。若いころは世界との距離はずいぶん近かった。 . . . 本文を読む
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日本の中世と人口推計

2013年11月10日 | 歴史・民俗・人類学
日本の国は、今後どうなっていくだろう?そういうことに、まったく関心がないという日本人はほとんど存在しないだろう。歴史上かつてない超高齢化社会が、すでに幕を切って落とされ、わが国はそれへの対応をせまられてゆれている。今後このゆれ幅は、ますます大きくなるだろう。国力の衰退はもうだれにも食い止めることはできない。かつて未曾有の繁栄を誇ったスペインが衰退して英国にその座をゆずり、その英国が衰退してアメリカにその座を明け渡したように。そのアメリカにも、むろん凋落の日がやってくる。アメリカの凋落は、もうはじまっていると見ている学者もある。 . . . 本文を読む
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秋の女神と日本の色

2013年11月05日 | Blog & Photo
秋の女神は、色彩がお好き。赤や黄色だけでなく、形容を絶するような変化に富んだ微妙な色を、あちらこちらにまき散らす。蒸栗色、木賊色、水浅黄、利休茶、朽葉色、老竹色、鉄紺、茄子紺、渋柿色・・・。数えあげていけばきりがない。「松のことは松に習え、竹のことは竹に習え」といったのは、松尾芭蕉センセー。日本人の自然観照は、昔から(おそらくは平安時代くらいから)、じつに繊細で、ある意味で執念深いものがあった。こういう色の名称と色見本から、わが日本人の風土愛がじんわりつたわってくる。 . . . 本文を読む
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秋色さがし

2013年11月04日 | Blog & Photo
世の中、土、日、月と3連休。ところがわたしはといえば、土日は仕事。祝日の月曜は休みの予定を組んであった。少し遠方までクルマを飛ばし、街撮りを愉しもうと考えていたが、昨日夕刻になって、物件案内のアポが入ってしまった(~o~)物件所在地まで、クルマで40分あまり。 仕事はさっさと片づけたけれど、さて・・・どうしよう?やむをえず、庚申山という藤岡市の行楽施設周辺を一回り。そのあとR18を通って、少林山達磨寺境内や庭園を散策した。 . . . 本文を読む
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詩人吉野弘の「虹の足」

2013年11月03日 | 俳句・短歌・詩集
いつもわたしMikenekoのへたくそな詩でお目汚ししているので、今日は吉野弘さんの作品を2編、ご紹介し、お口直ししていただこう。というのも、「虹の足」(詩集「北入曾」所収)を読んで、ひどく感動したから。こんな作品。雨があがって 雲間から 乾麺(かんめん)みたいに真直な 陽射しがたくさん地上に刺さり 行手に榛名山が見えたころ 山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。 眼下にひろがる 田圃(たんぼ)の上に 虹がそっと足を下ろしたのを! . . . 本文を読む
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見えない紙ヒコーキ(ポエムNO.2-24)

2013年11月03日 | 俳句・短歌・詩集
ファインダーの向こうでかすかに傾いた地平線が乱れ雲とそのあいだから射し込む鮮やかな夕焼けをささえている。それはほんのいっときのこと。だけどぼくはその光景に心をかき乱される。 なんてことだろう?ほんとうは水平線が見たいと思いながら海までの距離を計算する。ついさっき「二人目の孫が生まれたんだってねおめでとう! どっちだい男・・・女?」そんな電話を旧友と交わしたばかり。 . . . 本文を読む
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