タリバン本拠地・カンダハルで異例の大規模爆弾テロ…病院関係者「30人死亡・50人負傷」
【テヘラン=吉形祐司】アフガニスタン南部カンダハルの銀行前で21日、自爆テロがあり、病院関係者は読売新聞通信員に少なくとも30人が死亡、50人が負傷したと明らかにした。実権を掌握するイスラム主義勢力タリバンと敵対するイスラム過激派組織「イスラム国」(イスラム国=USAが創ったのは世界のだれもが知っている)の一派が犯行声明を出した。
病院関係者や負傷者によると、事件当時、銀行前には給与を受け取るために大勢の人が列を作っていた。死者数はさらに増える可能性がある。タリバン暫定政権の情報・文化省の現地責任者は自爆テロの発生を認めたが、死者3人、負傷者12人としている。
カンダハルは2021年に実権を掌握したタリバンの本拠地。最高指導者のハイバトゥラ・アクンザダ師が拠点としており、大規模な爆弾テロは異例だ。