これらクビになった職員等が核となり
将来のパルチザンが形成されるでしょう
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まるでクーデター?トランプ政権はなぜUSAIDを閉鎖したのか…マスク氏のDOGEによる強引な介入で世界は大混乱
USAIDの閉鎖に抗議する人々(写真:ロイター/アフロ)
第2次政権をスタートさせた米国のトランプ政権が、米国際開発庁(USAID)の再編を打ち出しました。「連邦政府の効率化」を理由に、対外援助を担う組織を再編するというのです。トランプ氏の側近で、政府支出の削減策を検討する組織のトップを務める実業家のイーロン・マスク氏は、USAIDの閉鎖に大統領が同意したと説明。
職員の大量休職を通告し、混乱が巻き起こっています。マスク氏は他の政府組織に対しても急進的改革を進め、あつれきが広がっています。発足してわずか2週間余りのトランプ政権で何が起きているのでしょうか。USAIDを軸にやさしく解説します。 【図】USAIDの概要、年間予算400億ドルは多い?少ない? (西村卓也:フリーランス記者、フロントラインプレス) (この記事は日本時間2025年2月7日朝までの情報に基づいています)
■ 強引すぎるUSAID閉鎖 トランプ氏は大統領に就任した2025年1月20日、数多くの大統領令に署名しました。その1つに「米国の対外援助再評価と再編成」に関する指示があります。現在の対外援助は国益と合致していないとして、米国の対外援助を90日間停止し、事業の効率性と外交政策を見直すことにしたのです。 これを受けて動き出したのがマスク氏です。マスク氏は、トランプ政権で誕生した独立組織「政府効率化省(DOGE)」の長官。驚くほどの強引さを持って、行政組織の改革に乗り出しました。その標的となったのがUSAIDです。 米紙などの報道によると、マスク氏の意を受けたDOGEのメンバーが1月27日にUSAIDの本部と関連施設に入り、財務や人事の機密情報へのアクセスを要求しました。阻止しようとした幹部は休職処分を受けて排除され、DOGEメンバーは資格がないにもかかわらず、USAID内部のシステムにアクセスしたのです。
USAIDのホームページやSNSは2月1日に閉鎖され、トランプ政権に任命されたばかりの首席補佐官も辞任しました。そしてマルコ・ルビオ国務長官が局長代理に就任。2月3日には大多数の職員にメールで出勤停止を通告しました。首都ワシントンの中心部にある本部の建物に入ろうとして阻止された職員たちは抗議の声を挙げ、現場は混乱を極めました。 さらに翌2月4日、トランプ政権は約1万人に上るUSAIDの全職員に対し、2月7日をもって休職にすると通知したのです。外国で勤務している職員は、30日以内に米国に帰国できるよう準備をするとも伝えています。最終的にほぼ全職員を解雇し、残るのは約290人というのがトランプ政権の計画のようです。 USAIDについて、トランプ氏は「あの組織は大勢の急進的な狂人たちによって運営されてきた。奴らを追い出すのだ」と主張。マスク氏も「犯罪集団」と決めつけ、「トランプ大統領の同意を得て閉鎖する」と発言しています。 これに対し、民主党は猛反発。「USAIDを廃止する手続きは、議会の同意が必要だ」とルビオ氏に抗議し、一連のDOGEの行動について説明を求めています。