ウクライナ支援、弾薬生産に課題 欧米諸国の供給限界
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地対空ミサイル「スティンガー」を構えるウクライナ軍兵士=11日、北西部リウネ(AFP時事)
【パリAFP時事】ロシアの侵攻にウクライナが反攻を続ける中、欧米諸国はウクライナに供与した兵器に使う砲弾や弾薬の生産に追われている。 【地図で見る】ウクライナ戦況マップ
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は13日、記者団に対し「ウクライナでの弾薬の消費ペースは、現在の生産ペースの数倍だ。兵器産業に負担がかかっている」と指摘した。 ウクライナに対し、欧米諸国は多額の軍事支援を打ち出してきた。だが、数百キロに及ぶ前線での戦闘で弾薬の備蓄は激減。ストルテンベルグ氏によると、大口径兵器向け弾薬の供給待ち期間は28カ月で、以前の12カ月から大幅に延びた。
米防衛大手レイセオン・テクノロジーズ幹部によれば、米国が供与した地対空ミサイル「スティンガー」は13年分、対戦車ミサイル「ジャベリン」は5年分の生産量に相当する。フランス軍高官も、同国の防衛企業ネクスター・システムズによる大砲の砲弾製造が「ほぼ限界に達している」と述べた。