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最後のブラックマンデイ

2024年08月07日 08時57分58秒 | 経済戦争

1987年のブラックマンデイの4年後に

18年も続いたUSAの我が世の春

永遠に続くと思われた

株価の上昇は終わりを迎えた

9:11の大規模破壊工作とともに

今回も約4年前後に同様のことが起こるでしょう

そして英米の資本主義の断末魔の叫びが聞こえるでしょう

アーメン

・・・・

・・・

・・

 

【ジムの最新見解】
8月5日の日本市場クラッシュとその影響

ジム・リカーズ

   
昨日、マーケットには大きな変化が起きた。

早速だが、市場の動向を受けて、緊急の報告をお届けする。現状の概要を簡単に説明し、次に今後の展開について述べよう。

現時点で、投資のアドバイスとして参考にしていただきたいのは、現金が王、金は女王、国債は白騎士であるということ。

これら3つのアセットクラスが、あなたの資産を守ることに繋がる。

現状の把握:

米国時間8月5日時点で、ダウ工業株30種平均は、2.0%以上の下落。S&P500種株価指数は2.1%、ナスダック100指数は2.4%下落した。

また、金価格は0.90%下落し、1オンスあたり2,448ドルとなっている。金利も下落し、ドル指数は約0.45%下落した。

この急落は日本で始まり、多くの米国人が眠っている間に世界中に広がった。そして、日の出とともに中国、インド、中東、ヨーロッパにまで影響を与えている。

これらの動きは、すべて重要である。

プット・オプションや国債を保有している場合、大きな利益を得ただろう。

だが、株式を長期保有している場合は、大きな損失に繋がった。しかし、ニューヨークで起きていることは、日本で昨夜起きたことに比べればまだ小さい。

日経平均は一晩で12.40%下落。これは先週金曜日に下落した後の事態である。

これは、どの定義においても“クラッシュ”だと言える。しかし、米国では、まだクラッシュレベルには達していない。

1日に2.0%の下落は大きな出来事だ。しかし、1929年10月に株式市場が2日間で21%下落した時や1987年10月に1日で21%下落した時と比べるとまだ影響は小さい。

1929年のクラッシュは、1954年に元の高値まで回復するのに25年かかった。1987年のクラッシュは比較的早く元の高値まで回復し、1990年に軽い調整があったものの、2000年のドットコムバブル崩壊まで上昇を続けた。

バブルは簡単に見つけられる。だが、クラッシュのタイミングを予測するのは難しい。
そして、クラッシュの後の展開を予測することはさらに難しい。

だが、それが我々の仕事である。

今後の展開:

今後の展開について8つのポイントをまとめる。

1.これは「大きなクラッシュ」ではない

数週間という短期間での、25%以上のクラッシュ(2020年3月 - 4月に見られた)は、常に起こりうる。だが、今回の調整(株価下落)では、市場は底を探り、その後、落ち着く可能性が高い。

「ディップ買い(一時的な下落の際に、買い増しする投資戦略)」勢は、まだ市場に存在し、継続的に参入するだろう。

このディップ買いは、突然のラリー(株価の急上昇)を意味するものではない。だが、現在の市場の底付近で新しい相場が形成され、上下する可能性がある。

2.長期的な下落の可能性

だが、これはクラッシュ以上に悪い事態へ直面するかもしれない。

これから新しい底値へと向かう、長くゆっくりとした下落が起こり、直近の最高値からは70%以上下落する可能性があるのだ。

1929年のダウクラッシュ(21%の下落)は広く知られている。だが、最終的な底は1932年6月に訪れ、1929年の高値から80%以上下落していた。

出所:Federal Reserve History size

1970年代にも同様のことが起きている。1969年、ダウは1,000ポイントだったが、1982年にも1,000ポイントだった。

13年間で、上下はあったものの、ほぼ横ばいである。

しかし、インフレ調整後の1982年の指数は、1969年の指数の半分以下の価値となっていた。そのため、実質的には13年間で50%以上の資産価値を失ったことを意味する。

その後、新しい強気市場が始まった。

25年間(1929-1954年)や13年間(1969-1982年)の回復には長い時間がかかる。

そのため、すべての人がその期間を生き延びるわけではない。そのような結果に備えておくべきだろう。

3. 金の動向

金には独自の動態がある。通常、株式が暴落した後、金価格はすぐには上昇しない。

株式ポジションに対するマージンコール(証拠金の確保、金の現金化なども含む)を満たすため、または流動性を高めるために、市場変動に敏感に反応する感情的な投資家が売却。

その結果、金価格は下落する。モメンタムによっては、売却がさらに進むこともあるだろう。

しかし、忍耐強い投資家は一旦立ち止まった後、新しい底を見つけてから積極的に参入する。結果的に、金価格は初めの下落後、最高値を更新するはずだ。

金価格は2,500ドルを上回り、2,750ドル、さらにはそれ以上へ向かうと予想される。

4. 債券市場の展望

債券市場のラリー(上昇トレンド)は本物であり、持続するだろう。ベンチマークとなる10年物国債の満期利回りは3.0%に向かって戻りつつある。

9月には季節的な要因で一時的に停止、またはわずかな反発があるかもしれない。だが、今国債を購入すれば、魅力的なクーポン(利息)をロックし、利回りがさらに低下するにつれて、安定した利益を享受できるだろう。

5. FRBの利下げ予測

直近のFOMCを受け、連邦準備制度理事会(FRB)の9月の利下げの可能性について、書いたことがある。

ジムが発信していた内容:
「FRBにとって、最善の方法は頭を低くして何もしない(利下げをしない)ことだ。極端な市場の崩壊や、失業率の急増がない限り、FRBは9月に利下げをしないと予想している」

しかし、今回の混乱を受けて、9月の利下げがほぼ確実となった。だが、それはFRBにとって、タダではない。私の元々の考えでは、インフレ率がまだ高すぎることから、利下げをしないと予想していた。

この“インフレ率が高い”という状況は、今も現実である。

したがって、FRBは株式市場を落ち着かせるためにインフレ率の抑制を犠牲にすることになるだろう。これは、5月号で紹介した「スタグフレーション」として、高インフレと不況の両方に直面する可能性を示している。

6. FRBプットの期待について

「FRBプット(Fed Put)」を期待してはいけない。

FRBプットとは、FRBが株式市場の大幅な下落や、金融危機に介入し、金融政策を緩和することを指す。具体的には、金利の引き下げや量的緩和などだ。

これは実在する政策だが、株式市場が数週間で20%以上暴落するか、銀行危機のようなパニックが発生するかの、どちらかの場合にのみ発動される。今のところ、FRBが介入する状況にはない。

9月に0.25%の利下げを行なうだろう。しかし、次の会合間での緊急利下げや、0.50%の大幅な利下げは期待できない。

FRBが、あなたにパニックになって欲しくないことは確かだ。しかし、自分たちがパニックに陥っているようには見せたくない。現時点では、あなたは自分で対策を打つしかないだろう。

7. 市場変動の背後にあるもの

これらすべての背後には、市場よりも大きなものがある。それは経済だ。

長い間、不況について警告してきた。そして今、現実となっている。8月2日に報告された7月の失業率の上昇は、その兆候であった。失業率は、一般的に遅行指標となる。そのため、不況は6月または5月の段階で始まった可能性がある。

全国経済研究所(NBER)が、非公式の「公式」発表を行うまで、今後数か月はわからない。しかし、この不況は、世界の過剰な在庫、イールドカーブの急激な傾斜(短期金利の急落を見越したベット)、ネガティブなスワップスプレッド(信用が引き締まり、担保不足にある兆候)に基づき、深刻なものになると見ている。

これらの状況が示すものは「株式の長期的な、ゆっくりとした下落」という我々の予測と一致している。

8.2025年大統領選挙への影響

最後に、政治の領域で、この株式市場の動きが与える影響について話そう。この事態は、トランプ氏にとって間違いなくプラスである。

彼のポジティブキャンペーンは、カマラ・ハリス氏がバイデン氏に変わるまで続いていた。その後、民主党の候補交代を受け、ハリス氏はメディアの中でハネムーン期間(実際には戴冠式のようなもの)を過ごし、レースは接戦の様相を呈していた。

しかし、この株式市場の混乱により、未決定だった有権者は、バイデン・ハリスの両名を嫌う理由を思い出すだろう。そして、COVID以前のトランプ時代に好調だった市場を思い出すはずだ。

11月5日まではまだ時間がある。

しかし、このミニクラッシュは、ハリス氏のハネムーンを終わらせ、トランプ氏の勢いを取り戻すはずだ。


さて、今後数週間、これらのストーリーを追いかけ、『パラダイム・レポート』では、詳細な分析を提供する。

では、最後に再度、アドバイスを残しておこう。

現時点では、現金が王、金は女王、国債は白騎士である。


〜編集部より〜

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