
中華料理で蒸し料理をする時に使う竹製の調理器具で、鍋と食器の間のような存在です。飲茶レストランではおなじみのアレです。中華圏暮らし20年の西蘭家は、今や家でもセイロを使っています。香港時代は持っていませんでしたが、ニュージーランドでは何でも自給自足。すっかり生活の中に定着しています。

重ねて蒸せるので、飲茶のみならず、茶碗蒸しなど蒸し料理には大活躍。
先日、家の中を整理した時、ずっと使っていなかったセイロと揃いのフタを友人に贈りました。そのセイロだけ小ぶりで、他のものと重ねることができず、使う機会がありませんでした。それでも小さい分、見栄えがよく、フタ付きなのも飲茶風で手放せずにいました。
しかし、買ってから2年近くほとんど使ったことがなく、大きい方のセイロでなんでもできてしまうことから、その友人が「セイロを買う」と言っていたのを思い出し、使ってもらうことにしました。
うちで眠らせているよりはましでしょう。
一方で、同じ時期に4段持っている大きい方のセイロの1段が、壊れてしまいました。ひも状の竹が切れてしまい底が抜けてしまったのです。寿命でした。
「中国正月にみんなで集まるし、新しいのを買いに行かなきゃ。」
と思いつつも、忙しさにかまけなかなか行かれずにいました。
昨日、いつものようにボランティアをしているチャリティー・ショップに出向くと、数々の洋食器に混じってセイロがちまーっと鎮座しているではありませんか!
持っているのと同じサイズが2段。しかもフタ付き@@
1、2度使った後、「不用品」として寄付されたようです。(使い込んだものは竹の色が変わるのでわかります)

中国正月は明日ですから!
(見つけたセイロ。この3点で2.5ドル(約200円)と新品の10分の1くらいでした→)
先月末に買った机同様、偶然とは思えない意図を感じる出会いでした。(机に関してはメルマガ「20台の机」と「20台の机Ⅱ」をどうぞ)
正月当日から使い始めることになるのも、縁の深さを感じます。
こうして誰かの「不用品」を蘇らせることができ嬉しく思います。これも小さいセイロを手放したからこそのご縁なのでしょう。うちに来た以上は必ず寿命をまっとうするはず。友人もまた、私に代わりあのセイロを使い回し、蘇らせてくれるかもしれません。
掃除や整理整頓での開運は、大勢の人がその関連性を経験するにつけ、世間一般で急速に“常識化”しているように思いますが、今回のような数々の経験を通じ、私もその関連性を信じています。(この件はメルマガ「掃除de開運」でもどうぞ)
今年は本当に整理整頓強化年にしたいと思います!