歴史に残る名論文「誰が中国を養うのか」の著者、レスター・ブラウン氏の最新コラム
「クリスマスの夜に-モミの木はメイド・イン・チャイナ-」。
興味深く読みました。
14年前の13億人の胃袋を誰が養うかという深刻な問いかけは、中国を「世界の工場」とすることで彼らに富を握らせ、世界の商品市場からありとあらゆる物を買わせるという間接的な方法により、皮肉にも答えを得てしまいました。
養っているのは、国際社会です。
クリスマスには最新のバービー人形を娘に、iPodを息子に、自分たちにはノートパソコンとGAPのダウンジャケットを。ツリーも大きなものにしたいし、ディナーセットも買い換えて。ソファーも本皮にしたい。できたら子どもの自転車も新調して・・・
こうした望みをそこそこの値段と品質ですべてかなえてくれるのが中国です。
(←どんどんできるNZのショッピングモール。中国製品なくしてはありえない消費ブーム)
(休日ともなれば駐車場はどこもいっぱいです→)
コラムにもあるように、今や多くの先進国が求める7~8割の物は中国製ではないでしょうか?
その量、質、種類、価格――なにをとっても中国製にかなう物がこの地球上に存在しない以上、大げさではなく国際社会は中国に頼りきっています。製造業がないに等しいここNZが中国製で溢れかえっているのはもちろんですが、製造業で生きる日本のような国は、国内消費だけでなく輸出すら中国頼みです。
しかし、彼らはサンタクロースと違い、見返りを求めます。国際社会に食品から工業製品までを提供することは単なる商取引です。いいものを安く、大量に、期日までに提供した見返りはしっかりと取ります。それが彼らに途方もない富をもたらし、天然資源だろうがアンティークだろうが、食品だろうがブランド品だろうが、自分たちに足りないものを国際市場で調達することに道を開きました。
食物自給率40%の日本が(輸入品を加えないと製品として成り立たないもの加味したら比率はもっと低いそう)、市場で中国に買い負けしていることはもはや話題にもならない事実。しかし、こと食品となると事は深刻です。百円ショップやカジュアルウェアで気の利いた物を安く大量に買いあさっているうちに、肉でも酪農品でも果物でもワインでも、おいしいところは中国(それ以外にもインドやロシアも)に持っていかれているとしたら?
誰がニッポンを養うんでしょう?
「クリスマスの夜に-モミの木はメイド・イン・チャイナ-」。
興味深く読みました。
14年前の13億人の胃袋を誰が養うかという深刻な問いかけは、中国を「世界の工場」とすることで彼らに富を握らせ、世界の商品市場からありとあらゆる物を買わせるという間接的な方法により、皮肉にも答えを得てしまいました。
養っているのは、国際社会です。
クリスマスには最新のバービー人形を娘に、iPodを息子に、自分たちにはノートパソコンとGAPのダウンジャケットを。ツリーも大きなものにしたいし、ディナーセットも買い換えて。ソファーも本皮にしたい。できたら子どもの自転車も新調して・・・
こうした望みをそこそこの値段と品質ですべてかなえてくれるのが中国です。
(←どんどんできるNZのショッピングモール。中国製品なくしてはありえない消費ブーム)
(休日ともなれば駐車場はどこもいっぱいです→)
コラムにもあるように、今や多くの先進国が求める7~8割の物は中国製ではないでしょうか?
その量、質、種類、価格――なにをとっても中国製にかなう物がこの地球上に存在しない以上、大げさではなく国際社会は中国に頼りきっています。製造業がないに等しいここNZが中国製で溢れかえっているのはもちろんですが、製造業で生きる日本のような国は、国内消費だけでなく輸出すら中国頼みです。
しかし、彼らはサンタクロースと違い、見返りを求めます。国際社会に食品から工業製品までを提供することは単なる商取引です。いいものを安く、大量に、期日までに提供した見返りはしっかりと取ります。それが彼らに途方もない富をもたらし、天然資源だろうがアンティークだろうが、食品だろうがブランド品だろうが、自分たちに足りないものを国際市場で調達することに道を開きました。
食物自給率40%の日本が(輸入品を加えないと製品として成り立たないもの加味したら比率はもっと低いそう)、市場で中国に買い負けしていることはもはや話題にもならない事実。しかし、こと食品となると事は深刻です。百円ショップやカジュアルウェアで気の利いた物を安く大量に買いあさっているうちに、肉でも酪農品でも果物でもワインでも、おいしいところは中国(それ以外にもインドやロシアも)に持っていかれているとしたら?
誰がニッポンを養うんでしょう?