旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

立石寺本堂

2013年05月08日 | 旅 歴史
 山形県山形市山寺の立石寺(山寺)にある本堂です。
 国指定重要文化財となっている根本中堂は立石寺本堂でもあります。延文元年(1356)、初代山形城主・斯波兼頼(しばかねより)が再建しました。本堂内には、慈覚大師作の木造薬師如来像が安置され、比叡山延暦寺から分火された火は奥の院(如法堂)の常火、開山堂の常香、根本中堂の法燈と3つに分けられ灯されています。
 立石寺は一山の総称でその名の堂宇はありません。この根本中堂が立石寺の本堂であり中心道場でなのです。薬師如来のほか伝教大師や文珠毘沙門の諸像が安置されています。
 根本中堂の法燈は、千年以上の昔から火を灯し続けています。天台宗宗祖伝教大師が中国の天台山国清寺から伝えたものです。大永元年(1521)、天童頼長により一山が焼かれた時、円海和尚が比叡山より改めて火を貰い受けました。その50年後の元亀2年(1571)、織田信長によって比叡山が焼き払われ、再興の折、逆に立石寺から延暦寺に分火されたそうです。

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