旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

如意寺

2015年06月12日 | 旅 歴史
 兵庫県神戸市西区櫨谷町谷口に如意寺があります。
 比金山(ひきんさん)如意寺は天台宗の古刹です。如意寺旧記によると、大化元年(645)、天竺(インド)から飛来したといわれる法道(ほうどう)仙人が地蔵菩薩と毘沙門天を祀ったのが起源とされています。
 大化5年(649)、孝徳天皇の勅願寺と定められ、大規模な堂塔伽藍が建立され、仁寿元年(851)には円仁が文殊堂を建立しました。その後、荒廃し諸堂は荒れ果てましたが、正暦年間(990-995年)に安養尼願西(恵信僧都の姉)によって中興されたそうです。
 貞応2年(1223)には国役を免除され、至徳2年(1385)に三重塔が建立され、享徳2年(1453)頃には文殊堂が建てられました。最盛期には境内は東西16町、南北12町と広大で、塔頭は24坊もあったようです。
 天文8年(1539)、火災により本堂や諸堂が焼失しました。寛永13年(1406)、寛文12年(1672)に大改修されています。寛文7年(1667)に東叡山寛永寺の末寺となり、江戸時代においてもなお12坊院があり、朱印地43石余、年貢地80石余が認められていたそうです。
 本堂は老朽化により傾いたため第二次世界大戦後まもなく解体されました。現在は阿弥陀堂、三重塔、文殊堂が残っており、いずれも国の重要文化財に指定されています。

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