旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

延暦寺鐘楼

2015年10月14日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 釈迦堂の近くの小高い石段の上に鐘楼が建てられています。切妻造り、銅板葺きで、4隅の柱には左右の支え柱が備えられています。ひっそりとした静寂な空間の中にあり、訪れる人はいない感じです。
 東塔の鐘楼では人が集まっていて、鐘を突いていた人もいましたが、西塔の鐘楼には近寄りがたい雰囲気があります。鐘楼の南側には、恵心僧都源信が、はじめて念仏三昧行を行った日本浄土信仰発祥の地である横川の「恵心院」に行かれます。

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延暦寺仏足石

2015年10月13日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 仏足石は釈迦が入滅の時に残された足形を石面に刻んだものです。経文に「仏身は金剛にして諸漏あることなく若し行く時、足は地を離るること4寸、千輻輪相の文跡地に現じ足下の諸の虫蟻は7日安穏なり」とあります。
 仏さんの足跡に千輻輪相があり歩行の時、地にその相が印されたことから、多くの人々に信仰され仏教が広がったということです。仏足石には輪宝、卍花、双竜などの瑞祥が7種類あるとされています。

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延暦寺釈迦堂(転法輪堂)

2015年10月12日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 にない堂の渡り廊下をくぐって石段を下りた谷底に、西塔の中心である釈迦堂(転法輪堂)が建てられています。伝教大師最澄が自ら彫ったとされる秘仏の木像釈迦如来立像(国指定重要文化財)が本尊です。参拝客が目にするのは、新しくつくられた御前立(おまえだち)の仏像です。
  「釈迦堂」は天台様式の典型な堂々とした風格のある建物で、延暦寺に現存する建物の中で最古の建物です。元亀2年(1571)の織田信長の比叡山焼き討ちで、釈迦堂も焼失しました。豊臣秀吉の命で復興に際し、三井寺(園城寺)の弥勒堂を、文禄4年(1596)、ここに移築した建物なのです。
 三井寺(園城寺)の弥勒堂は、貞和3年(1347)に建てられたものだったので、延暦寺で一番古い建物になったのです。文禄4年(1595)、三井寺は秀吉の怒りに触れ、寺領の没収、事実上の廃寺を命じられ、破却の際、弥勒堂だけが比叡山の西塔に移されたのです。
  釈迦堂は間口7間、奥行7間、単層、入母屋造り、栩(とち)葺き形銅板葺きの堂々とした風格を持った建物です。正面柱間はすべて戸口になっていて、側面は、前2間が戸口、他は連子窓が板壁、縁が正面と側面の一部に付いています。東塔の根本中堂と同じく仏殿は外陣、中陣、内陣に分かれています。
 外陣は床張り、内陣に一段低い土間があり、土間の中央に宮殿があり本尊の釈迦如来が安置されています。江戸時代に内外陣境両端間を桟唐戸に改めているそうです。妻飾りは禅宗様ですが、全体的には和様を取り入れた落ち着いた仏堂です。
 昭和34年(1959)に解体修理されて、復元されましたが、平成10年(1998)9月、台風により釈迦堂裏側の杉の大木が堂の上に倒れ、屋根2ヶ所が大きく損傷しました。その後、屋根の修復工事が行われ、完全に復旧されています。釈迦堂は明治33年(1900)に国指定重要文化財に指定されています。

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延暦寺恵亮堂

2015年10月11日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 恵亮堂(えりょうどう)は恵亮和尚(800-895)を本尊として祀っています。大楽大師といわれ当時比叡山では修力霊験に最も優れた和尚といわれます。
 間口3間、奥行3間、瓦棒葺き、宝形造りで1間向拝を付けています。装飾が少なく素地造りで、正面の両側の開口部が花頭窓になっています。恵亮和尚は京都の妙法院を創建した人としても知られています。

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延暦寺法華堂

2015年10月10日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 「にない堂」の向かって右の堂が「法華堂」です。本尊は普賢菩薩で、法華経を読経して、法華三昧を修行する道場です。現在の建物は元亀2年(1571)の織田信長の比叡山焼き討ち後の文禄4年(1595)に建立されたものです。間口5間、奥行5間、単層、宝形造り、栩(とち)葺きで、1間の向拝があります。

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延暦寺常行堂

2015年10月09日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 向かって左の堂が「常行堂」です。本尊は阿弥陀如来で、阿弥陀経を読経して、常行三昧を修行する道場です。現在の建物は元亀2年(1571)の織田信長の比叡山焼き討ち後の文禄4年(1595)に建立されたものです。間口5間、奥行5間、単層、宝形造り、栩(とち)葺きで、1間の向拝があります。

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延暦寺にない堂

2015年10月08日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 椿堂の上の参道の北側に「にない堂」があります。常行堂と法華堂という2つの全く同じ形のお堂が並んで建てられており、お堂の間を渡り廊下がつないでいるので「にない堂」と称されています。廊下は間口4間、奥行1間、唐破風造り、栩(とち)葺きの高廊下です。
 念仏と法華が一体であるという比叡山の教えを表して同じ形の堂が渡り廊下で結ばれているのです。「法華堂」、「常行堂」ともに昭和30年(1955)に延暦寺常行堂及び法華堂として国の重要文化財に指定されています。
 「にない堂」では四種三昧行という修行が行われています。常坐、常行、半行半坐、非行非坐からなるといわれ、常坐は90日間、食事とトイレを除き一日も休むことなく坐禅し続ける行です。常行は90日間、本尊阿弥陀如来の周りを歩き続ける行です。法華三昧は、半行半坐のうち、法華経に基づいて行われるものです。
 常行三昧というのは、円仁が中国五台山から伝えた行法で、集団より一人の方がよく、一静室や空閑地で、世の中の喧騒から離れます。一つの縄床に座って体を動かさず、結跏正坐して、頭や背中は直立させ、動くことも、揺れることもしないようにするという厳しい修行です。

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延暦寺にない堂

2015年10月08日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 椿堂の上の参道の北側に「にない堂」があります。常行堂と法華堂という2つの全く同じ形のお堂が並んで建てられており、お堂の間を渡り廊下がつないでいるので「にない堂」と称されています。廊下は間口4間、奥行1間、唐破風造り、栩(とち)葺きの高廊下です。
 念仏と法華が一体であるという比叡山の教えを表して同じ形の堂が渡り廊下で結ばれているのです。「法華堂」、「常行堂」ともに昭和30年(1955)に延暦寺常行堂及び法華堂として国の重要文化財に指定されています。
 「にない堂」では四種三昧行という修行が行われています。常坐、常行、半行半坐、非行非坐からなるといわれ、常坐は90日間、食事とトイレを除き一日も休むことなく坐禅し続ける行です。常行は90日間、本尊阿弥陀如来の周りを歩き続ける行です。法華三昧は、半行半坐のうち、法華経に基づいて行われるものです。
 常行三昧というのは、円仁が中国五台山から伝えた行法で、集団より一人の方がよく、一静室や空閑地で、世の中の喧騒から離れます。一つの縄床に座って体を動かさず、結跏正坐して、頭や背中は直立させ、動くことも、揺れることもしないようにするという厳しい修行です。

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延暦寺椿堂

2015年10月07日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 椿堂(つばきどう)は南谷の参道の下にあるお堂で、聖徳太子が開基したといわれています。本尊は千手観音菩薩です。昔、椿堂は安養堂といわれていました。聖徳太子が比叡山に登ったときに、使った椿の木の杖をここにさして置きました。すると、その椿が芽を出し大きく育ったところから、椿堂といわれるようになったそうです。
 元亀2年(1571)、織田信長の比叡山焼討ちで椿堂は全焼しましたが、大泉坊乗慶は本尊を守って山を降り、三井寺に隠しました。天正年間(1573-1596)に同じ場所に再興され、豊臣秀吉の命で闕所(けっしょ、寺域の没収)となった三井寺の廃材で再建されたそうです。その後老朽化したため、元禄17年(1704)に新たに再建されています。
 この椿堂は四種三昧(ししゅざんまい)の一つ、常坐三昧を実施するための堂となっています。四種三昧には常坐三昧・常行三昧・半行半坐三昧・非行非坐三昧があります。常坐修行は90日間を一期として一日も休むことなく坐禅して坐り続ける修行です。お堂のかたわらには椿堂にふさわしい、椿の大木があります。

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延暦寺国宝殿

2015年10月06日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 延暦寺には建造物も入れて10件の国宝、64件の重要文化財があります。建造物を除く彫刻、絵画、書跡などは、大講堂の北側に建てられている「国宝殿」で随時公開されています。最澄の唐での通行許可書にあたる「伝教大師入唐牒」などが含まれています。

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延暦寺浄土院

2015年10月05日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 浄土院は伝教大師最澄の御廟で、全山で最も神聖な場所とされています。今でも「十二年籠山行」を行う「待真」という僧が、最澄大師が今も生きておられるがごとく、お給仕を続け、定められた勤行や修法を実践しています。徹底的に掃除する厳しさは「掃除地獄」とも言われ、励んでいる厳しさが伝わってきます。午前2時からの勤行に始まって、夕方の勤行まで厳しい修行が続きます。
 弘仁13年(822)6月4日、最澄は中道院で亡くなりました。遺体は浄土院に運ばれ荼毘に付したそうです。それ以後、浄土院は最澄の廟所としての地位を有しています。浄土院は信長の叡山焼打ちによって灰燼に帰し、江戸時代に再建されました。御廟所は、間口3間、奥行3間、宝形造りの銅板葺きです。外観は礎盤・台輪・火頭窓が備わった禅宗様建築です。

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延暦寺阿弥陀堂

2015年10月04日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 法華総持院の阿弥陀堂は昭和12年(1937)に行われた、比叡山開創1150年を記念して建立されました。阿弥陀堂は、滅罪回向の道場として全国信徒各家の御霊を祀り、日々不退に念仏回向する道場です。間口5間、奥行5間の方五間の正方形の建物で、鎌倉初期の手法を凝らした純和様式です。

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法華総持院東塔

2015年10月03日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 法華総持院東塔は鮮やかな朱色に塗られています。貞観4年(862)、慈覚大師円仁によって創建されました。中国の長安青龍寺の鎮国道場の形態を模して建てられ、胎蔵界の五仏を本尊として安置し、天台密教の根本道場としました。元亀2年(1571)の織田信長の比叡山焼討ちにより焼失し、その後、再建されていませんでしたが、昭和55年(1980)に400年ぶりに再建されました。

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法華総持院

2015年10月02日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
  戒壇院から上手に進んだ場所に法華総持院があります。東塔、灌頂堂、阿弥陀堂があり、これらを総称して法華総持院と呼んでいます。ここでは宗派を問わず先祖の回向が受けられます。

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星峯稲荷社

2015年10月01日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 星峯稲荷社は文殊楼の北側に建てられています。本尊の茶枳尼(だきに)天は辰孤王菩薩です。形相に6臂あり、これは6道(地獄、飢餓、畜生、修羅、人、天上)の衆生を利益教化するしるしでした。大黒堂の甲子会の法要が終わった後に、星峯稲荷社で護摩焚供養が行われるそうです。

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