旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

延暦寺椿堂

2015年10月07日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本本町に比叡山延暦寺があります。
 椿堂(つばきどう)は南谷の参道の下にあるお堂で、聖徳太子が開基したといわれています。本尊は千手観音菩薩です。昔、椿堂は安養堂といわれていました。聖徳太子が比叡山に登ったときに、使った椿の木の杖をここにさして置きました。すると、その椿が芽を出し大きく育ったところから、椿堂といわれるようになったそうです。
 元亀2年(1571)、織田信長の比叡山焼討ちで椿堂は全焼しましたが、大泉坊乗慶は本尊を守って山を降り、三井寺に隠しました。天正年間(1573-1596)に同じ場所に再興され、豊臣秀吉の命で闕所(けっしょ、寺域の没収)となった三井寺の廃材で再建されたそうです。その後老朽化したため、元禄17年(1704)に新たに再建されています。
 この椿堂は四種三昧(ししゅざんまい)の一つ、常坐三昧を実施するための堂となっています。四種三昧には常坐三昧・常行三昧・半行半坐三昧・非行非坐三昧があります。常坐修行は90日間を一期として一日も休むことなく坐禅して坐り続ける修行です。お堂のかたわらには椿堂にふさわしい、椿の大木があります。

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