栃木県日光市山内に日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)があります。
陽明門は日光東照宮の象徴的な建物です。寛永12年(1635)に建てられものです。一日中眺めていても飽きないことから「日暮門(ひぐらしのもん)」ともいわれています。間口7m、高さ11m、奥行き4mの入母屋造りの12脚門です。昭和26年(1951)に国宝に指定されています。
極彩色で装飾されている2層の楼門は全ての面に江戸初期の装飾技術を集結させた彫刻を施しています。3間1戸、8脚楼門、入母屋造り、四方軒唐破風、銅瓦葺きの楼門建築で、中央が通路になっています。
京都御所にある12の門のうち、東の正門が陽明門と呼ばれていました。この名を賜って陽明門と名付けられたそうです。明治維新まで庶民がこの門を通ることは許されていませんでした。武士は刀を預け、勅使でさえも装束を改めたそうです。
正面唐破風下には元和3年(1617)に後陽成天皇から賜った「東照宮大権現」の額が掲げられています。桂離宮の松琴亭に掲げられた額「松琴」の文字も後陽成天皇の筆で徳川幕府と良い関係にあったと思われます。
東照宮一の豪華さを誇る陽明門には当時の技術の最高技術がつぎ込まれ彫刻の数は508体にのぼり、軒下には金と極彩色に彩られた麒麟、その下には白色の竜、さらに下が子供達の透かし彫りが施されています。
蹄を持つ龍「龍馬」をはじめ、唐獅子、鯉に乗った仙人、唐様の人物など精緻で極彩色の彫り物が門を覆い尽くしています。門の下にいる逆立ちの一対の獅子は石柵を支える支柱の役割を果たしています。柱と同じ一本の石から彫り抜かれています。
裏側の左手2番目の柱は「魔除けの逆柱」と呼ばれグリ紋の向きが逆です。完成した瞬間から崩壊が始まるという古事からわざと未完成の部分を残しているそうです。ギリシア神話に登場する女の怪物メドゥーサを恐れて逆さまに彫るのと似ていると思いました。
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