フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月11日(金) 雨

2009-12-12 14:06:40 | Weblog

  9時、起床。ロールキャベツ、トースト、紅茶の朝食。ロールキャベツは夕べの残りである。私は夕食を外で食べてくることがしばしばあり(昨日もそうだった)、その場合、夕食の献立が翌日の朝食になるのである。決して朝から妻がロールキャベツを作っているわけではない。授業の準備をして昼前に家を出る。
  3限は講義「ライフストーリーの社会学」。今回で10講目。残すところ5回となった。資料のVHSの調子がよくなかった。テープの劣化のせいだろうか。VHSで録画・編集した映像資料はたくさんあって、授業でも活用しているのだが、それらをそろそろDVDにダビングしておくべきときなのかもしれない。


スロープに冷たい雨の降るなり

  4限・5限は空き時間。「ごんべえ」に昼食をとりにいく。釜揚げうどんを注文。これを注文すろと必ず「少々お時間がかかりますが、よろしいですか」と聞かれる。「かまわんよ。急ぐ旅ではないから」と答える(水戸黄門みたいだ)。確かに他のメニューに比べると時間がかかるが、それは他のメニューが迅速すぎるからであって、実際はそれほどのことはない。普通の店で普通に注文したときと同じ程度の待ち時間だ。釜揚げうどんはうどんそのものを味わうには最適の一品であるが、残念なことに学生がこれを注文しているところをめったに見ない。釜揚げうどんを知らないのかもしれない。というのは、私が釜揚げうどんを食べていると、物珍しげな視線を向けられることが多いからだ。つけ汁に葱、胡麻、紫蘇、大根おろし、生姜、海苔、七味といったたくさんの薬味を入れて、熱々のうどんをくぐらして食べる。実に、うまい。研究室に戻り、午前中にできなかったフィールドノートの更新と授業の準備。
  6・7限はゼミ。今日は3名が諸々の都合で欠席だった。いままでで一番多いかもしれない。しかし、いつもよりゼミが静か、ということはなかった。前半のテーマは「家族とライフストーリー」。当人が意識しているかいないかは別にして、家族が子供のライフストーリーに与える影響は非常に大きい。その影響の中にとどまろうとするのか、そこから抜け出そうとするのかで、ライフストーリーは大きく二分されるといってもよいくらいだ。ゼミ生は圧倒的に女子が多いのだが、彼女たちの話を聞いていると、母-娘関係の絆は非常に強いと感じる。


本日のスイーツはコロネ(チョコとカスタード)

  後半はライフストーリー・インタビューのケース報告を3件。先週に引き続いて10時を過ぎた。幹事のサバサバ・サオリから、10時を越えないようにしましょうと言われる。はい。地下鉄の駅に向う途中、松屋の前を通ると、そのサバサバ・サオリら数人のゼミ生がカウンターに並んで遅い夕食をとっていた。昔、この手の店で女子学生の姿を見ることはまずなかったが、時代は変わったのだ。11時半、蒲田着。「満月」で天丼を食べる。「並」と「上」の区別はなく、1600円也。「すす金」の鰻重(上)と同じだ。風邪気味のときは滋養をとらねばならないのだ。

  帰宅して、風呂を浴び、『不毛地帯』第9話(録画)を観る。壱岐正の娘が鮫島の息子と結婚した。結婚式の前の夜、壱岐が娘をおんぶする場面はちょっと感動的だった(娘が小さい頃、壱岐はシベリアに抑留されていたので、娘をおんぶしたことがないのだ)。娘の体格にもよるが、年頃の娘をおんぶするのはけっこう大変だと思う。完全にしゃがんだ体勢からだと立ち上がれない可能性がある。ドラマでは立っている壱岐の肩に娘が両手をかけて背中にパッと飛びつくようにしていたが、あれなら大丈夫だろう。覚えておこう。