フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月13日(日) 曇り

2009-12-14 13:37:30 | Weblog

  9時、起床。ウィンナーソーセージとキャベツの炒め、トースト、紅茶の朝食。今日は佐藤正午の小説『身の上話』(光文社)を読んで過ごす。昼頃から読み始めて深夜に読み終わる。途中、昼食をとりに外出。「梅Q」でカニ釜飯を食べる。釜飯は注文してから出てくるまで少々時間がかかるが、本があれば問題ない。とくに『身の上話』のように読み出したらと止らない本の場合は、注文したものが運ばれてきて読書を中断しなければならないのが残念なくらいだ。釜飯は蓋を開けて、ご飯茶碗によそう前に、しゃもじでよくかき混ぜる。釜の底のおこげが香ばしい。


特製カニ釜飯は1500円

  帰りに「千代田鮨」で子供たちに鮨を買って帰る。午後2時を過ぎるとランチサービスの鮨がさらに半額になるので、店員が「半額」シールを貼るのを待って(5分くらい待っただろうか)、2パック購入。これだけでは足りないだろうから、巻物とお稲荷さんと鯖鮨のセットを1パック購入。


こちらは490円→245円(!)

  『身の上話』は夫が妻の身の上話を語る(誰に語っているのかはネタバレになるので書かない)という形式の小説。地方の海辺の町でつつましく暮らしていた若い女が、ある日、仕事(本屋の店員)を放り出して、東京から営業で来ていた妻子ある男について東京に行ってしまう。店の同僚に頼まれて購入した43枚のサマージャンボ宝くじを財布に入れたまま。営業マンの男は女が翌日には海辺の町に帰るものと思っていたが、女は帰らない。女の携帯電話には職場の同僚や、地元の彼氏、母親(継母)からひっきりなしに連絡が入る。しかし女は帰らない。女は銀行の普通口座に100万円ほどの預金があった。当面、東京での生活には困らない金額だ。しかし、一向に戻る気配のない娘に業を煮やした父親がその100万円を引き下ろしてしまったので、女はたちまち生活費に困ることになった。そんなとき、宝くじの当選番号の発表があって、43枚のうちの1枚が1等(2億円)に当選していることを知る。さて、ここから話は予想もしていなかった方向に展開するのだが、佐藤正午の小説はストーリーが面白いだけでなく、人間の(とくに男と女の)心理描写が見事で、これぞ本当の中間小説(純文学と大衆文学の間)ではないかと思う。

  夜、風呂に入るとき、小雀を連れて行く。洗面器にお湯を1センチくらい入れて、そこに小雀を置いてやると、別にびっくりしたような様子はなく、けれどこちらが期待した水(お湯)浴びを始めるでもなく、じっとしていた。ちなみに雀は体が濡れてもすぐに乾く。羽毛は自然のコーティングがされているし、体温が40度もあるからだ。


別に嫌いじゃありませんけどね・・・