8時、起床。一日、二日はそれほど寒くなかったが、今日は寒い。雑煮の朝食。
箱根駅伝(復路)をTVで観ていたら、駅伝の思い出を語るコーナーに学芸大OBの兼頼邦久(73)という人が出ていた。「かねより」という名前に「えっ?」と思って、画面をよく観たら、私の中学時代の体育の先生だった。生徒からはその珍しい苗字を「カネヨリ団子」といってからかわれていたが、走るフォームの美しかったことをよく覚えている。40数年ぶりに先生のお元気な姿を見ることができて、今日という日はもうこれだけで十分に意味のある人生の一日になった気がした。
私たちは日々の生活の中で人生の意味を求めている。大小の感動と言い換えてもいいかもしれない。大きな感動とはそうめったに出会えないが、小さな感動ならばしばしば出会う。何の意味もない一日というのは厳密にはないはずだが、意味に反応する(感動する)センサーが疲弊していると、ぽっかりと意味の真空が生じてしまうことがある。そうならないために必要なのは、(1)十分な睡眠、(2)ちゃんとした食事、(3)人とのかかわり、(4)仕事あるいは社会貢献、(5)余暇時間、(6)ある程度の経済力、(7)ある程度の健康、である。今年の目標は、基本的には毎年同じで、この7項目のバランスをとりながら意味のある毎日を送ることである。
妻の実家(鷺沼)を一家で訪問する。妻の姉の一家も来ていて、いつものように炬燵に入って、出前の寿司を食べ、箱根駅伝をTVで観て、おしゃべりをして、居眠りをして、みんなで有馬神社に初詣に行って、夕方に帰ってくる。
夕食は私が以前に無印良品で購入した3種類のカレー(キーマ、パラックチキン、チャナマサラ)と、今日、義姉にもらったローストビーフカレーを家族でシェアーして食べた。私はパラックチキンカレーが一番美味しかった。「おせちもいいけどカレーもね」とハウスククレカレーのCMでキャンデーズが言ったのは1976年の正月のことだった。以来、今日まで、その言葉はわれわれを呪縛し続けている。
デザートは、今日、妻の実家の近所の和洋菓子屋「末広庵」でお土産に買ってきた苺大福とみたらし団子。どちらも美味しかった。ささやかな感動。兼頼先生との再会と「末広庵」のお菓子、今日は十二分に意味のある人生の一日だった。
まずは甘い方から
大粒の苺 あんこの他に生クリームが入っている
甘いものの後に甘辛いもの
地元では有名な店とのことで、タクシーの運転手さんも知っていた。