8時半、起床。目玉焼き、チンゲン菜とベーコンの炒め、クルミパン、苺、紅茶の朝食。
食事をしながら『書店員ミチルの身の上話』の3回目(録画)を観る。頼まれて買った宝くじで1等(2億円)が当る。彼女の運命が大きく変わっていくことになる出来事だが、これは誰の人生にも起こることではない。誰の人生にも起こりえることは、彼女が東京に帰る不倫相手をバス乗り場に見送りに行くために「歯が痛いので歯医者へ行ってきます」と職場の人たちについた小さな嘘、この嘘がバレないようにするために嘘に嘘を重ねて、気がついたら、もう後戻りできない地点にまで行ってしまっていたということである。宝くじはストーリーをドラマチックに演出するための小道具であって、この物語の怖さ(そして面白さ)は「小さな嘘」の連鎖の方にある。
雨上がりの道
「朝ドラ」を観終えて、家を出る。大学に行く途中、寄り道をして、先日行ったばかりの恵比寿の山種美術館を再訪。いまやっている展覧会は今週で終了するので、もう一度、行っておきたかった。館内のカフェ「椿」で一服。今日は「奥入瀬」とコーヒーを注文。
3限は大学院の演習。別の授業の先生が個人研究費が半額になるという話をされていましたと学生たちが言う。そうなんですよ、ただでさえ少ない(年間40万円)個人研究費がさらに少なく(20万円)なるのです、と答える。本は図書館で借りるか、ポケットマネーで買えということのようです。すでにボーナスは削減されていますから、次は毎月の給料じゃないかな。羊のように大人しい教員たちもそろそろ怒り出すでしょう。私ですか? 私にとって大学からいただいている給料は小遣いみたいなものですから、どうってことないですけどね、ハハハ・・・と言ってみたい。
昼食を「メルシー」に食べに行く。いつも注文するチャーシューメン(630円)ではなくて、タンメン(480円)を食べたのは、来るべき冬の時代に備えて食費を節約したわけでなくて、単純に今日はタンメンが食べたかったのである(でも、深層心理はわからない)。
午後4時半頃の馬場下の交差点
大学を出たのは4時半。「まやんち」に寄れるなと思う。電話をして、蒲田モダンロールをとっておいてもらおうとしたら、すでに最後の一個が出てしまった後だった。でも、マヤさんが言うには、生地はあるので、ロール(4人前)なら作れますとのこと。わかりました、それでお願いします、3個はお土産に持って帰ります。1時間後、「まやんち」に到着。実際には2個食べて、2個お土産に持って帰った。
蒲田モダンロールを見るといつもミロの作品を連想する。
7時前に帰宅。いつもであれば、「ライフストーリーの社会学」の講義の準備をするのであるが、明日は教場試験なのでその必要がない。秋学期の授業も最終週に入っている。