7時半、起床。
朝の散歩に出る。
長圓寺の紅葉が朝日を浴びて輝いている。
木漏れ日の下を歩く。
木漏れ日がスポットライトのように石仏に当たっている。
『べっぴんさん』を観ながらの朝食。主人公の父親が闇市でヤクザ相手にかっこよく啖呵を切っている。
K家の朝の食卓。時間がゆったりと流れている。
トマト、アボカド、ブロッコリー、レタスのサラダ。
トウモロコシと炒り卵。
パン三種。
林檎(信濃ゴールド)。
Kに茅野の駅まで車で送ってもらう。今回も大変お世話になりました。
年に2、3回、和楽亭を訪れているが、いつも同じような過ごし方をしている。それでいいのだ。安定した場所をもつことは大切なことだ。それは日常生活の内部はもちろん、外部にも必要である。外部は基本的に非日常的な空間だが、どこもかしこも非日常的というわけでなく、その中に、オアシスのように日常的な(親しみのある)空間が点在しているというのがいい。 「青年は荒野をめざす」ものだが、大人の旅はそうではない。
10時12分茅野発の特急(自由席)に乗って松本へ。30分ほどで到着。
妻は新宿8時半発の特急に乗ったので、松本着は11時半頃になる。駅構内のカフェで待つことにする。
改札口で妻を出迎える。
宿に向かう途中、「竹風堂」で昼食にする。
山里定食を注文。
新栗を使った栗おこわである。そろそろ新栗の季節も終わるらしい。「その後は古栗が使われるわけですか?」と尋ねたら、店員さんは、「いえ、古い栗ではありません。普通の栗です」と言って笑った。
ご近所や講習会の生徒さんへのお土産に栗きんつばを購入。
食後のお茶は「chiiann」で。
ご主人と奥様に妻を紹介する。「今日は妻を連れてきました」「それはそれは」。今日と明日はこのやりとりがいきつけのカフェやショップで何度か繰り返されることになる。
私はカステラと紅茶(chiiannブレンド)、妻はチーズケーキと紅茶(ダージリン)を注文。
「chiiann」のご夫妻が松本に来る前に住んでいたのは大田区の下丸子である(このブログの読者には「喜楽亭」でお馴染みである)。「シン・ゴジラ」ではゴジラ対自衛隊の戦いが展開された多摩川の丸子橋のある街である。映画の中でご夫妻が住んでいたマンションも出てきたそうだが、かろうじて破壊は免れていたそうである。
ゼミの卒業生(6期生のミサキさん)が「chiiann」を訪れたそうですねという話をすると、「はい、お若くてかわいらしい方だったので、現役の学生さんかなと思ったんですが、そうですか、一番最近の卒業生の方だったんですね」と奥様が言った。これからも卒業生の訪問があるかもしれない。そのときはご夫妻に挨拶をして下さい。そうすると奥様の笑顔が二倍になると思います(笑)。
妻は松本は初めてである。となれば、松本城に案内しないわけにはいかない。宿に入って、荷物を預け、宿の無料の自転車を借りて、松本城へ。白と黒のコントラストが美しい城である。
お堀の前で記念撮影。
二羽の白鳥(つがいだろうか)が寄ってきた。
惜しい!このショットの寸前に二羽の首がハートマークを描いた一瞬があったのだ。ちょっとゆがんだハートマークになってしまった。
天守閣の中に入ってみる。
とにかく階段が急である。写真の階段はまだ低層階なのでそれほどでもないが、上層階になるにつれて急になっていく。
階段は同じ場所で連続しているわけでなく、敵が一気に駆け上がって来るのを妨げるためなのだろうか、階ごとに離れた場所に設けられている。
明り取りと、敵に矢を射るための窓がところどころに設けられている。
「もはやこれまで」となったときは、ここで自害するのだろう。
最上階からの眺め。
武者の格好をした人と写真に納まる。
「ヤーッ!」と前方をにらみつける。
近くの人たちがその勇姿に見惚れている。
公園の一角では菊まつりがおこなわれていた。
見事な菊である。
へぇ、菊の盆栽というももあるんだ。
松本城の近くにある旧開智学校の校舎。日本で一番古い小学校の校舎の1つだ。
西洋風と中華風と和風が融合した独特の造りである
中にも入れますが(有料)、外側から眺めるのが一番魅力的です。
開智学校の隣には松本で布教活動を行ったクレマン神父という人が建てたアーリーアメリカンン様式の司祭館がある。
中にも入れます(無料)。
振り向けば妻がいる(火曜サスペンス風)。
自転車を飛ばしてあがたの森公園へ。歩くとかなりの距離である。
旧制松本高校の校舎+公園+運動場という構成になっている場所。
近所の親子連れという感じの人たちが多い。
木の種類は多い。
だいぶ陽が傾いてきた。
西日を浴びる黄葉。
西日を浴びる紅葉。
お馴染みにギャラリーカフェ「ガルガ」へ。
「今日は妻を連れてきました」「それはそれは」
リンゴジュースを注文。たくさん自転車を漕いで喉が渇いている。
二階のギャラリーを見物。
vapor trail「いろんな カケラ」展(11月3日~27日)。
手帳カヴァーとブックカヴァーを購入。妻へのプレゼント。
奥様に写真を撮っていただく。
松本民芸家具のショールームを見物。
松本のカフェやホテルでよく使われている。
私が前々から欲しいと思っているサイドテーブル付の椅子。25万円也。今回も座るだけで満足する。
ホテルに一度戻って、再び外出。
ホテルの向かいのブックカフェ「想雲堂」。ここは早く閉まる店が多いカフェの仲では珍しく夜の10時までやっている。
壁一面の本棚。テーブルと椅子は松本民芸家具だ。
レモンスカッシュを注文。
しばらく読書タイム。
カウンターではフランス人の女性(旅行者)とマスターと常連の年配の男性がフランス語と英語と日本語のちゃんぽんでずっとおしゃべりをしていた。
奥野健男『〝間〟の構造-文学における関係素』(集英社、1983)を購入。1200円也。
夕食は「ル・コトリ」で。7時に予約をしておいた。
サーモンと季節のサラダ。
キノコのスープ。
信州牛のロースト。
デザートは私はレモンタルト。
妻はブリュレ。
店には2時間ほど滞在した。
宿の窓からライトアップした松本城が見えた。
11時頃、就寝。