8時、起床。
朝風呂を浴びてから朝食。和食のバイキング。なかなかのクオリティー。松本での宿は「松本ホテル花月」。明治創業の老舗のホテルだ。
10時にチェックアウト(市内見物をするので荷物はもう少し預かってもらう)。
ロビーでスタッフの方に写真を撮っていただく。
昨日は宿の自転車を借りてあちこち回ったが、今日は宿の周辺を回って夕方近くに長野(市)へ移動する予定。宿のある上土(あげつち)町は大正時代に繁華街だった場所で、モダンな雰囲気が残っている。
松本市立美術館。
妻が珍しくポーズをとっている。草間弥生の作品「水玉強迫」の前で。
松本市立美術館は草間の常設展示をしている。今回の受賞を受けて、近々、何かのイベントが行われることだろう。
開催中の企画展は飯沼秀樹「闘う女神タチ」。木工のフィギアらしい。
妻の関心がいまひとつだったので、展示室には入らなかったが、ロビーに小品が何体か展示されていた。
秘密情報部員がいろいろな変装をしているようなイメージである。
私一人であれば本展示も観てみたかった。
草間の常設展だけを観る。ただし、新規購入作品などの展示も行われていたので、いつもの常設展示の半分以下のスペースだった。文化勲章受章のタイミングで展示スペースが半分以下とはね・・・・。
ブックカフェ「栞日」(しおりび)を訪問。「高橋ラジオ商会」の看板はしばらくはこのままらしい。東芝系列の街の電気屋さんはある時期まで「〇〇ラジオ店」という名前でチェーン化されていたようであるが、ここもそうだったのだろうか。テレビの時代の前にはラジオの時代があったのだ。
遠くから見ると電気屋さんだが、近くまで行けばカフェだとわかる。
「こんにちは。今日は妻を連れてきました」「それはそれは」。マスターと挨拶を交わして、二階のフロアーへ。
この場所に移転してからお客さんも増えたそうである。それはそうでしょう。ゆったりとして、魅力的な空間です。
シナモンドーナツとオレンジジンジャーを注文。二人目のお子さんが生まれ、奥様が毎日店に出るのは大変になって、週末だけアルバイトのスタッフを雇うようになった。
そのスタッフさんに写真を撮っていただく。
二階の展示スペースをのぞくと、「幾何学の風景」(古河郁個展)をやっていた。
板に描かれたフレスコ画風の作品。幾何学的な静謐さをたたえている。
娘が好きそうな作風だ。
作品が載っている本を購入。古河郁『風景のある図鑑』(2015)
「天文学者」という作品を購入。会期が終わってから作家さんから送っていただく。
中通りを歩く。
「ちきりや工藝店」。
ランチョンマット用の端切れを購入。
「coto.coto.」
実は昨夜中通りを歩いているときお店を閉めて中通りを歩いている「coto,coto.」のご夫妻と出くわし、しばらく立ち話をしたのだ。なので妻はそのときに紹介済み。
「phono kafe」の大原さんへのお土産(猫のブローチ)を購入した。大原さん、お楽しみに。
奥様に写真を撮っていただく。
昨日に続いて「chiiann」に顔を出す。
ここで昼食。キッシュプ・レートを注文。
サラダとパンも付いている。
たっぷりのスープはクラムチャウダー。
食後の飲み物は紅茶をチョイス。
キッシュ・プレートは人気があるようで、私たちの二組後の客で完売になった。
ご主人に写真を撮っていただく。写真はよく撮られているようである(撮り方でわかる)。
妻のリクエストでコンフィチュール(ジャムの一種)の専門店「モモ・カフェ」へ。前回の信州旅行のときに私がお土産に買ってきたコンフィチュールが美味しかったようである。
何種類かのコンフィチュールが大瓶と小瓶に入って並んでいる。
ご主人の説明(レクチャー)を受けながら、何種類か試食をさせていただく。
4種類のコンフィチュール(小瓶)を購入。
松本発2時28分の篠ノ井線に乗って長野へ向かう(篠ノ井線の終点は篠ノ井だが、信越本線が乗り入れているのでそのまま長野まで行ける)。
途中、姨捨付近の高所から見晴らす長野盆地の眺めが素晴らしい。
この眺めは日本三大車窓の一つに数えられている。ちなみにあとの二つは根室本線新内駅付近(廃線)と肥薩線矢岳駅付近である。
1時間ちょっとで長野駅に到着。
駅から宿に向かう長野大通りには動物のオブジェが並んでいる。
宿(チサングランドホテル長野)にチェックインしてから、善光寺参りに出かける。
すでに夕暮れである。
仁王門。
仲見世。まだ6時前だが、多くの店は店仕舞いをしている。
山門(三門)。
本堂。
いまはお十夜法要の時期で、本堂は遅くまで開いているとのこと。
お参りを済ませて、引き返す。また明日参ります。
山門の上に月が出ている。
仲見世の路上には灯篭が置かれている。
夕食をどこで食べようかと思案しながら、権堂通りに入ってみる。映画館に明かりが灯っている。複数のスクリーンのあるレトロなシネコンである。そのうちここで映画を観たいと思いつつ、今回もそれは無理のようである。
自分の直感を信じて、この店に入ることにする。「喰処 味のぺん」。変な名前だが、ペンは剣よりも強しだ。
壁一面のメニュー。いいじゃないか(井之頭五郎の口調で)。
ソースかつ丼を注文(あとから知ったのだが、ソースかつ丼はこの街の名物のようである)。
どっぷりとソースにつかった色黒のカツを想像していたが、大衆食堂風の店構えとは不釣り合いな(失礼)上品なソースかつ丼である。これが美味しかった。サクサクで、しっとり。
妻は海老フライ・ロースかつ丼。妻は最初、鍋焼きうどんを注文する気で店に入ったのだが、壁のメニューを見て心変わりをしたらしい。
私は3分の1ほど食べる。
味噌田楽(こんにゃく)も注文。
「まいう~」の石塚英彦の色紙が壁に貼ってあった。
TV番組の取材でこの店を訪れたようである。
やっぱり、それなりの店なのだった。
宿には7時頃戻る。
「IQ246~華麗なる事件簿~」を部屋のTVで観る。妻はそれを観終えて(10時)就寝。
私は撮った写真の整理などをしていて、12時ごろ就寝。