8時半、起床。
トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
今日の『スカーレット』。医学生の圭介が「荒木荘」を出て大学の寮に引っ越した。恋人のあき子が「荒木荘」の話(=喜美子の話)ばかりする圭介に焼き餅を焼いて、「荒木荘」を出てほしいと言ったからだ。喜美子のことを「女中」呼ばわりして見下した感じのあき子に対して圭介は不快感を示すが、あき子が泣いて謝ると、そんな彼女を愛しく思う圭介だった。圭介が「荒木荘」を引っ越す日、喜美子が圭介の好物のおはぎを作って渡すと、圭介はそれを断る。あき子がおはぎが嫌い(喜美子への嫉妬)だからだ。かくして喜美子の初恋は切ない幕切れを迎えたのであった。そのシーン自体は悪くなかったが、圭介が喜美子ではなく、お金持ちの世間知らずのお嬢様の方を選んだことに呆れた。もっとも圭介には喜美子を捨てて、あき子を選んだという感覚はないのであろう。圭介にとって喜美子は死んだ妹の面影、「かわいい妹」であって、恋愛の対象では最初からなかったということか。
11時に家を出て大学へ。実は私は時間を1時間勘違いしていた。大学院の演習は1時からなので、12時前にに家を出れば間に合うのだが、なぜか11時に家を出てしまったのだ。たぶん昨日、昼休みの時間にゼミ論指導をするとめに11時に家を出た感覚が残っていたのだろう。
12時に研究室に着いて、しかし、朝食をしっかり食べたので、演習の始まる前に昼食をとるきにはなれない。溜まっていた書籍類の領収書を整理をして、個人研究費で処理してもらうべく事務所に持って行く。時給に換算すると数万円に相当する作業で、すきま時間の活用法としては有益なものだった。
3限は大学院の演習。
演習を終えてから「ミルクホール」で購入したパンで昼食。いつもならブレンドコーヒーも一緒に購入するのだが、今日は自分で紅茶を煎れた。紅茶が飲みたかったというよりも、9月の松本旅行のときに「グレインノート」で購入した紅茶のカップとソーサーを使いたかったからだ。
田中一光作の美しい色合いのカップとソーサーだ。
同じ色合いのコーヒーカップとソーサーを持っているので、これで姉妹が揃った。
パンを食べ終えてから、いただきもののお菓子(レーズンバターサンド)を食べる(紅茶は二杯目)。
この小皿も9月の松本旅行のときに「ガルガ」で購入した金井美和(スミレ研究所)作のもの。
5限は講義「ライフストーリーの社会学」。今日の回はポピュラーカルチャーの中に「成功の物語」の機能不全を補完するための「幸福の物語」が台頭してくる大正期の話で、講義全体の流れの中でとても重要な回だった。聴き逃した学生はテキスト第6章をよく読んでおくこと。
講義を終えて、AV器機の片付けをしていると、「スマホの忘れ物がありました」と学生が教卓まで届けに来た。私が事務所に届けておくよと受け取ってしばらくして「スマホの忘れ物ありませんでしたか?」と別の学生が強張った表情で教室に戻ってきた。「あるよ」とスマホを見せるとホッとした表情になった。また、別の学生がやってきて楽譜の忘れ物はありませんでいたかと尋ねてきた。ひとつ前の4限の授業だったそうだ。落し物は事務所に届けられていることがあるので、事務所に行くよう指示しようと思ったが、今日はもう事務所は閉まっている(学生は入れない)ので、私が行って聞いてあげるよと事務所の入口の前で待っていてもらう。楽譜は事務所に届いていた。私自身がよくいろいろなものをいろいろな場所に忘れたり落としたりして、それがちゃんと戻ってくるという経験をたくさんしているので、彼らのホッとした気持ちはよくわかる。
講義の後、研究室でゼミ志望の学生との面談をして、6時半に大学を出る。スマホに同僚のA先生からメッセージが入っていて、今日の2限に38AV教室(私がさきほど講義をしていた教室)に上着を忘れてしまったかもしれないのですが、教卓の付近にありませんでしたか、とあった。あらま。上着には気づかなかった。4限の忘れ物(楽譜)が事務所に届いているのだが、2限の忘れ物も事務所に届いているのではないかしら、と返信しておく。みんなよく忘れ物をする日だな。秋は忘れ物の季節なのだろうか。研究室を出るとき、自分も何か忘れ物をしていないか、確認する。
7時半、帰宅。
タラコの昆布巻き。う~ん、禁断の魚卵系(尿酸値をアップさせる)ではないか。
食事をしながら『プレバト』を観る。俳句で立川志らくが名人の仲間入り。消しゴムはんこで千原ジュニアが大作を披露。
2時、就寝。