フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月2日(月) 雨

2020-03-04 15:51:42 | Weblog

8時半、起床。

トースト、牛乳、紅茶の朝食。

10時に家を出て、大学へ。

早稲田の地下鉄の駅を出て、ファミマで昼食用のおにぎりを購入しようとして、鞄の中に財布が入っていないことに気づく。入れたつもりが入ってないのだ。これ自体はたまにあることで、こういうときのために定期入れの中に千円札が2枚入れてある。ところが、定期入れをポケットから出そうとして、ないことに気づく。あれっ? ついさっき地下鉄の改札を出るときまではあったのだ。もう一度、全部のポケットを点検する。ない。やはり、ない。改札からファミマまでの間のどこかで落とした可能性が高い。まず店内の床を探し、改札に戻って(もちろん途中の道路や階段に落ちてないかキョロキョロしながら)、駅員さんに「つい先ほどのことですが、定期入れの落し物がありませんでしたか」と尋ねたが、ないという。もう一度ファミマに戻って、店員さんに同じことを訪ねたが、ないという。あれれ、弱ったな。経済的損失は大したことはないが(定期券もあと数日で切れる)、早稲田大学の教員証が入っているのだ(大学生協の組合員証も)。研究室に人がこれから来ることになっているので、落し物や紛失の届を出すのは後にして、いったん研究室へ。

11時半に研究室にゼミ論集の印刷・製本を発注している業者の方が来る。データの入ったUSBを渡し、表紙から奥付けまでの全体の構成を説明し、表紙の色を色見本を見て決める。出来上がってくるのは20日ごろになるだろう。卒業式が中止になったいいま、問題はゼミ論集をどうやって卒業生に渡すかであるが、学位記の渡し方がまだ決まっていないので、それを待って考えよう。

それが終わってからもう一度ファミマに行くと、店員の方が私の顔を見て、「あっ」という顔をされたので、「これはもしかして」と思ったら、その通りで、私の定期入れが店内でお客さんに拾われてレジに届いていた。ああ、よかった。定期入れの中の千円札で昼食用のおにぎり(鮭と昆布)とカップ麺を購入。

12時から大学院の社会学コースの教室会議。

会議は30分ほどで終わり、研究室で昼食。

2時から教授会。これも通常よりも短く、1時間半ほどで終わる。

この後、4時から現代人間論系の会議があるので、それまでの時間を研究室で本を読んで過ごす。ちびちびと惜しむように読んでいた伊藤人誉『馬込の家』をついに読了。室生犀星と(著者自身を含めて)その周辺の人物についてのエピソードを書いた随筆である。まだ3月の初めではあるが、今年読んだ中で一番面白かった本である。

金沢の本屋(出版社)「亀鳴屋」(かめなくや)が出した5冊目の本で、555部限定、1番から33番までが特装本、34番から555番までが普及本である。奥付にシリアル番号が手書きで記入されている。私が「あんず文庫」で購入したのは342番。

読み終わって、とくに面白かった本には、そのときの自分の年齢と季節を記入するのが大学生の頃からの習慣である。蔵書はたくさんあるが、こういう記入があるのは一握りの本だけである。

4時から現代人間論系の教室会議。

大藪先生がこの3末末で退職される。本来の定年(70歳)まで一年を残しての選択定年である。先生からのご挨拶の後、主任の小塩先生から記念品と花束が贈呈された。

こういう時期なので送別会が開けないことが残念であり、申し訳ない。会議の後、明日、二人でランチとお茶(個人的な送別会)をすることを約束した。

研究室に戻り、お茶とお菓子で一服。雑用を片付けて、6時頃に大学を出る。

夕食はアジの干物、春雨サラダ、卵とキャベツの吸い物、ごはん。

2時、就寝。