●本企画は2011年10月現在、平日のみ有効です。土日祝は適用不可です
交通機関の時刻や各温泉の営業時間などが変わっている可能性がありますので、その都度ご確認ください。
本数の少ない列車や路線バスを効率よく乗り継いで温泉をハシゴし、ヒヤヒヤしながら交通機関の乗り継ぎという「仕掛け」を次々に成功させてゆく「ポカゴラスイッチ」。
山陰には良質の温泉があちこちで湧いていますが、日本屈指の過疎地帯なので、交通機関は年々不便になるばかり。そんな山陰でも、比較的路線バスの本数が確保されている鳥取県の温泉を、列車や路線バスを乗り継いでハシゴして、「ポカゴラスイッチ」を作動させてみようというのが今回の企画です。
●立案
鳥取県を運行する路線バスについては「バス・鉄道経路検索システム」により容易に検索することができます。しかし自治体が地域住民のために運行しているバスはこれで検索できないので、運行する自治体のHPを探してみる必要があります。この行政による路線バスの存在を知っているか否かが今回のプラン立案にあたっての重要ポイントです。
また日の丸バス・日本交通の両方で使える鳥取藩のりあいばす乗放題手形が発売されており、3日間有効で1800円ですから、巡り方によってはこの手形を購入するとバスの運賃を安くあげられる上、いちいち小銭を用意して料金を支払わずに済みます。
今回のプランは以下の通りです
gooブログはGoogle mapの埋め込みができないので、スクリーンショットを貼りつけておきます。画像をクリックしたらGoogle mapへリンクします)
温泉ばかりでは芸が無いので、途中で街歩きやジェラート食べ歩きもプランに混ぜてみました。
さて「ポカゴラスイッチ」の条件検証ですが、
(1)本数の少ない路線バスや鉄道路線を利用する。
(2)いくつかの離れた温泉地をはしごする。つまり2か所以上の温泉地を巡る
(3)目的遂行のため、事前に綿密なプランを立案する
このうち(1)については山陰のほとんどの地域が該当してしまう上、一部に平日のみ運行でしかも一日2本しかないバスに乗車しますので難なくクリア。訪問する温泉地は5ヶ所5浴場ですので、(2)も問題なし。事前に予定を組んでいるので(3)もクリアです。さらに今回も前回の中伊豆同様、源泉掛け流しの施設にこだわっていますので、単なる湯巡りではなく、その質も楽しめるかと思います。
ではスイッチを作動させてみましょう。うまく乗り継いで温泉をハシゴすることはできるでしょうか。
●実践(スイッチ作動)
【8:10 鳥取駅バスターミナル(6番のりば) 矢矯(吉岡温泉方面)行バス乗車】
バスターミナルで乗り放題手形を購入し、6番のりばのバスに乗車。乗客は私を含め2人だけ。
【8:37 吉岡温泉 バス降車】
バス乗り場には屋根つきの自転車置き場が併設されている。通学用なのだろう。
平日の朝だからか、ただでさえ鄙びた温泉地は余計寂しい空気に包まれていた。
【吉岡温泉館(上湯) 入浴】
詳細レポートはこちら。
表は人通が少ないので、独り占めで湯あみできるかと思いきや、既に爺さんが何人か入浴していた。
吉岡温泉には共同浴場がもう一つ「下湯共同浴場」がある。しかし下湯は13時からなので、朝は入浴不可。残念だが外から眺めるだけ。でも…
吉岡温泉はこのタンクによって源泉が集中管理されているため、どこで入ろうが同じお湯なのだ。
【9:40 吉岡温泉 バス乗車】
一旦鳥取駅へ戻る。
【10:17 鳥取駅着】
【10:34 鳥取駅発 山陰本線・普通・倉吉行 乗車】
鳥取駅構内で駅弁「かにめし」を購入。この旅行はカニ漁の時期に入る直前だったので、弁当のカニは一年前に水揚げされたものか輸入物かであろう。車内でちょっと早めのお昼ご飯を頬張る。
【11:30 松崎駅着】
この日は鳥取市内の温泉巡りがメインだが、列車やバスの接続都合上、あえて遠くの湯梨浜町の東郷温泉に寄った方が1か所多く温泉に入れるので、倉吉のひとつ手前の松崎駅まで乗車。
【東郷温泉 寿湯 玉砕】
松崎駅から徒歩2分で寿湯到着。この鄙びた風情にぞっこん。しかし運悪く月二回の定休日(第1・第3月曜)だった。ここはかなり行きたかったところなので非常に残念。
【東郷温泉 東湖園 入浴】
詳細レポートはこちら。
もしものことを考え、代替案として老人福祉センター「東湖園」をリストアップしておいてよかった。ここで僅か30分間の入浴。烏の行水だ。
【12:07 松崎駅発 普通・鳥取行 乗車】
この鳥取行は途中の青谷駅で12分も停車する。退屈だ。
【12:52 宝木駅着】
ここから宝喜温泉までバス利用も可能だが、バスを待つより歩いたほうが早そうだったため、せっかちな私は歩いてしまう。
駅から南へまっすぐ約25分歩く。田んぼが広がるのどかな田園風景。
【宝喜温泉 宝喜温泉館 入浴】
詳細レポートはこちら。
大きなお風呂で気持ちよく入浴。実はこの温泉の存在を前日に知り、是非訪れてみたいと思って、その晩に何とかプランイングしたのであった。つまりこのポカゴラスイッチは一夜漬けなのだ。
【14:28 下光バス停14:28 気高循環バス乗車】
宝喜温泉館から南下して在地の旧道へ入ると5分ほどで下光元集落にある「下光」バス停へたどり着く。
ここから平日限定運行の気高循環バスに乗車。
客は私だけ。運転手のお爺さんは私に何やら話しかけてくれるのだが、因幡訛りが強くて西国慣れしていない私は全く聞き取れず、無視しては失礼なので適当に相槌を打っておいた。
【14:40 上宿バス停 下車】
私は温泉のある今市集落へ向かいたかったのだが、バスは生憎そちらの方には行かない。このため、鹿野の中心部である「上宿」バス停で下車し、そこから歩くことにした。
時間に余裕があったので、城下町風情が漂う鍛治町を中心に、鹿野の街を散策してみた。
鹿野温泉「ホットピア鹿野」の前を通過。ここのお湯は循環であると調査済だったので、入浴はパス。足湯だけちょこっと利用。
【橋本牧場ジェラート工房】
温泉のはしごと歩きで火照った体を冷やすべく、ミルク味のジェラートを食べる。素朴な味つけで美味。
【鹿野温泉 今市集会所 入浴】
詳細レポートはこちら。
ジェラート工房から徒歩数分で到着。まさかここを目当てに来る観光客はほとんどいないだろう。「ホットピア鹿野」と違って純然たる掛け流しの温泉だ。
【15:53 今市バス停 日の丸バス・鳥取駅行バス 乗車】
バス車内は下校の小学生で賑わっていた。
【16:10頃 浜村駅 バス下車】
このまま鳥取へ戻っても良かったが、ルート上でもう一か所温泉に立ち寄れるので、せっかくだから寄ってみることにする。
貝殻節発祥の地である浜村。駅前に温泉街が広がるが、かなりさびれており、駅前の旅館「浜乃家」は廃業していた。
温泉をこのタンクで集中管理しているようだ。このタンクは駅のホームから見える。
【浜村温泉 温泉共同浴場 入浴】
詳細レポートはこちら。
駅から線路伝いに歩いて3~4分で到着。上述の温泉タンクの隣。
浜村温泉にはその名もズバリ「浜村温泉館」があり、こちらの方が観光客向け施設である。駅からはちょっと離れているが十分徒歩圏内。
「温泉共同浴場」の近くに「新泉乃湯」という共同湯があるが、こちらは地元民専用で外来者利用不可。
【17:26 浜村駅 快速・鳥取駅行 乗車】
【17:50 鳥取駅 到着】
調査の詰めが甘かったため、東郷温泉寿湯は定休日なのに訪問してしまいましたが、なんとか代替案で乗り切り、その他はほぼ予定通りにスイッチを連動させることができました。
交通機関の時刻や各温泉の営業時間などが変わっている可能性がありますので、その都度ご確認ください。
本数の少ない列車や路線バスを効率よく乗り継いで温泉をハシゴし、ヒヤヒヤしながら交通機関の乗り継ぎという「仕掛け」を次々に成功させてゆく「ポカゴラスイッチ」。
山陰には良質の温泉があちこちで湧いていますが、日本屈指の過疎地帯なので、交通機関は年々不便になるばかり。そんな山陰でも、比較的路線バスの本数が確保されている鳥取県の温泉を、列車や路線バスを乗り継いでハシゴして、「ポカゴラスイッチ」を作動させてみようというのが今回の企画です。
●立案
鳥取県を運行する路線バスについては「バス・鉄道経路検索システム」により容易に検索することができます。しかし自治体が地域住民のために運行しているバスはこれで検索できないので、運行する自治体のHPを探してみる必要があります。この行政による路線バスの存在を知っているか否かが今回のプラン立案にあたっての重要ポイントです。
また日の丸バス・日本交通の両方で使える鳥取藩のりあいばす乗放題手形が発売されており、3日間有効で1800円ですから、巡り方によってはこの手形を購入するとバスの運賃を安くあげられる上、いちいち小銭を用意して料金を支払わずに済みます。
今回のプランは以下の通りです
鳥取駅BT8:10→【日の丸バス・吉岡温泉行】→吉岡温泉8:37
(1)吉岡温泉 吉岡温泉館(上湯)
吉岡温泉9:40→【日の丸バス・鳥取駅行】→鳥取駅10:17/10:34→【山陰本線・普通・倉吉行】→松崎11:30
(2)東郷温泉 寿湯
松崎12:07→【山陰本線・普通・鳥取行】→宝木12:52→【徒歩で約20分】
(3)宝喜温泉 宝喜温泉館
下光バス停14:28→【気高循環バス(※平日運行・土日祝は運休)】→上宿バス停14:40→鹿野の街を散策→【徒歩15分】→橋本牧場ジェラート工房15:00頃→【徒歩5分強】
(4)鹿野温泉 今市集会所
バス停15:53→【日の出バス・鳥取駅行】→浜村駅16:10頃
(5)浜村温泉 浜村温泉共同浴場
浜村17:26→【山陰本線・快速・鳥取行】→鳥取17:50
利用した交通機関のリンク先
JRおでかけネット(JR西日本)
日の丸バス
鳥取市気高循環バス
(1)吉岡温泉 吉岡温泉館(上湯)
吉岡温泉9:40→【日の丸バス・鳥取駅行】→鳥取駅10:17/10:34→【山陰本線・普通・倉吉行】→松崎11:30
(2)東郷温泉 寿湯
松崎12:07→【山陰本線・普通・鳥取行】→宝木12:52→【徒歩で約20分】
(3)宝喜温泉 宝喜温泉館
下光バス停14:28→【気高循環バス(※平日運行・土日祝は運休)】→上宿バス停14:40→鹿野の街を散策→【徒歩15分】→橋本牧場ジェラート工房15:00頃→【徒歩5分強】
(4)鹿野温泉 今市集会所
バス停15:53→【日の出バス・鳥取駅行】→浜村駅16:10頃
(5)浜村温泉 浜村温泉共同浴場
浜村17:26→【山陰本線・快速・鳥取行】→鳥取17:50
利用した交通機関のリンク先
JRおでかけネット(JR西日本)
日の丸バス
鳥取市気高循環バス
gooブログはGoogle mapの埋め込みができないので、スクリーンショットを貼りつけておきます。画像をクリックしたらGoogle mapへリンクします)
温泉ばかりでは芸が無いので、途中で街歩きやジェラート食べ歩きもプランに混ぜてみました。
さて「ポカゴラスイッチ」の条件検証ですが、
(1)本数の少ない路線バスや鉄道路線を利用する。
(2)いくつかの離れた温泉地をはしごする。つまり2か所以上の温泉地を巡る
(3)目的遂行のため、事前に綿密なプランを立案する
このうち(1)については山陰のほとんどの地域が該当してしまう上、一部に平日のみ運行でしかも一日2本しかないバスに乗車しますので難なくクリア。訪問する温泉地は5ヶ所5浴場ですので、(2)も問題なし。事前に予定を組んでいるので(3)もクリアです。さらに今回も前回の中伊豆同様、源泉掛け流しの施設にこだわっていますので、単なる湯巡りではなく、その質も楽しめるかと思います。
ではスイッチを作動させてみましょう。うまく乗り継いで温泉をハシゴすることはできるでしょうか。
●実践(スイッチ作動)
【8:10 鳥取駅バスターミナル(6番のりば) 矢矯(吉岡温泉方面)行バス乗車】
バスターミナルで乗り放題手形を購入し、6番のりばのバスに乗車。乗客は私を含め2人だけ。
【8:37 吉岡温泉 バス降車】
バス乗り場には屋根つきの自転車置き場が併設されている。通学用なのだろう。
平日の朝だからか、ただでさえ鄙びた温泉地は余計寂しい空気に包まれていた。
【吉岡温泉館(上湯) 入浴】
詳細レポートはこちら。
表は人通が少ないので、独り占めで湯あみできるかと思いきや、既に爺さんが何人か入浴していた。
吉岡温泉には共同浴場がもう一つ「下湯共同浴場」がある。しかし下湯は13時からなので、朝は入浴不可。残念だが外から眺めるだけ。でも…
吉岡温泉はこのタンクによって源泉が集中管理されているため、どこで入ろうが同じお湯なのだ。
【9:40 吉岡温泉 バス乗車】
一旦鳥取駅へ戻る。
【10:17 鳥取駅着】
【10:34 鳥取駅発 山陰本線・普通・倉吉行 乗車】
鳥取駅構内で駅弁「かにめし」を購入。この旅行はカニ漁の時期に入る直前だったので、弁当のカニは一年前に水揚げされたものか輸入物かであろう。車内でちょっと早めのお昼ご飯を頬張る。
【11:30 松崎駅着】
この日は鳥取市内の温泉巡りがメインだが、列車やバスの接続都合上、あえて遠くの湯梨浜町の東郷温泉に寄った方が1か所多く温泉に入れるので、倉吉のひとつ手前の松崎駅まで乗車。
【東郷温泉 寿湯 玉砕】
松崎駅から徒歩2分で寿湯到着。この鄙びた風情にぞっこん。しかし運悪く月二回の定休日(第1・第3月曜)だった。ここはかなり行きたかったところなので非常に残念。
【東郷温泉 東湖園 入浴】
詳細レポートはこちら。
もしものことを考え、代替案として老人福祉センター「東湖園」をリストアップしておいてよかった。ここで僅か30分間の入浴。烏の行水だ。
【12:07 松崎駅発 普通・鳥取行 乗車】
この鳥取行は途中の青谷駅で12分も停車する。退屈だ。
【12:52 宝木駅着】
ここから宝喜温泉までバス利用も可能だが、バスを待つより歩いたほうが早そうだったため、せっかちな私は歩いてしまう。
駅から南へまっすぐ約25分歩く。田んぼが広がるのどかな田園風景。
【宝喜温泉 宝喜温泉館 入浴】
詳細レポートはこちら。
大きなお風呂で気持ちよく入浴。実はこの温泉の存在を前日に知り、是非訪れてみたいと思って、その晩に何とかプランイングしたのであった。つまりこのポカゴラスイッチは一夜漬けなのだ。
【14:28 下光バス停14:28 気高循環バス乗車】
宝喜温泉館から南下して在地の旧道へ入ると5分ほどで下光元集落にある「下光」バス停へたどり着く。
ここから平日限定運行の気高循環バスに乗車。
客は私だけ。運転手のお爺さんは私に何やら話しかけてくれるのだが、因幡訛りが強くて西国慣れしていない私は全く聞き取れず、無視しては失礼なので適当に相槌を打っておいた。
【14:40 上宿バス停 下車】
私は温泉のある今市集落へ向かいたかったのだが、バスは生憎そちらの方には行かない。このため、鹿野の中心部である「上宿」バス停で下車し、そこから歩くことにした。
時間に余裕があったので、城下町風情が漂う鍛治町を中心に、鹿野の街を散策してみた。
鹿野温泉「ホットピア鹿野」の前を通過。ここのお湯は循環であると調査済だったので、入浴はパス。足湯だけちょこっと利用。
【橋本牧場ジェラート工房】
温泉のはしごと歩きで火照った体を冷やすべく、ミルク味のジェラートを食べる。素朴な味つけで美味。
【鹿野温泉 今市集会所 入浴】
詳細レポートはこちら。
ジェラート工房から徒歩数分で到着。まさかここを目当てに来る観光客はほとんどいないだろう。「ホットピア鹿野」と違って純然たる掛け流しの温泉だ。
【15:53 今市バス停 日の丸バス・鳥取駅行バス 乗車】
バス車内は下校の小学生で賑わっていた。
【16:10頃 浜村駅 バス下車】
このまま鳥取へ戻っても良かったが、ルート上でもう一か所温泉に立ち寄れるので、せっかくだから寄ってみることにする。
貝殻節発祥の地である浜村。駅前に温泉街が広がるが、かなりさびれており、駅前の旅館「浜乃家」は廃業していた。
温泉をこのタンクで集中管理しているようだ。このタンクは駅のホームから見える。
【浜村温泉 温泉共同浴場 入浴】
詳細レポートはこちら。
駅から線路伝いに歩いて3~4分で到着。上述の温泉タンクの隣。
浜村温泉にはその名もズバリ「浜村温泉館」があり、こちらの方が観光客向け施設である。駅からはちょっと離れているが十分徒歩圏内。
「温泉共同浴場」の近くに「新泉乃湯」という共同湯があるが、こちらは地元民専用で外来者利用不可。
【17:26 浜村駅 快速・鳥取駅行 乗車】
【17:50 鳥取駅 到着】
調査の詰めが甘かったため、東郷温泉寿湯は定休日なのに訪問してしまいましたが、なんとか代替案で乗り切り、その他はほぼ予定通りにスイッチを連動させることができました。