温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

追子野木久米温泉 100円温泉

2011年10月22日 | 青森県
※残念ながら2017年3月末を以て休業するそうです。

この記事は2009年4月21日に投稿したものですが、当地へ再訪を重ねていくうちに当地に関する画像が増えていったので、2011年10月22日に文章や画像を追加しました。



・2009年4月21日に投稿したレポート



津軽平野のど真ん中にワンコインで入れる良質の温泉、その名も「100円温泉」があります。ここはそもそも黒石市界隈を基盤とする土建業者「工藤重組」が社員用につくったもので、料金を徴収することにより一般客も利用することができます。
社員向けの施設としてスタートしただけあり建物はプレハブ造の粗末なもので、無人ですので100円は所定の料金箱に投入します。以前は単なる小屋でしたが、近年は国道からもわかる看板が立てられたことにより、用意にアクセスできるようになりました。

ここはなんといってもお湯が素晴らしい。木枠の浴槽には湯口より勢いよくドバドバとお湯が注がれ、注がれた分だけザバザバと溢れ出ていきます。ですからお湯は新鮮そのもの。紅茶のような色をしたお湯からは木材のような何ともいえぬ優しい香りが漂い、肌に纏わりつくようなヌルヌルすべすべ感が実に気持ち良く、またお湯が軽く白濁しているのではないかと思うほどに目立つ泡立ちや肌への泡つきがあって、これが100円で入れるとは感動せずにはいられません。外観から受ける印象を中身が裏切ってくれると、沸き起こる感慨もひとしおです。津軽で良質なモール泉を堪能できる貴重な施設といえましょう。

ちなみに場所ですが、東北道を黒石インターで降り国道102号を弘前方面へ向かうと、左手のロードサイドにパチンコ屋(サンプラザ)跡が見えてきますので、ちょうどその手前です。レンタルビデオ店「ゲオ」の交差点を左に曲がればよいでしょう。

(訪問時は混雑していたため、内部の撮影は自粛しました)



・2011年10月22日 文章と画像を追加
(昨年8月および今年8月に再訪した際のことを書きます)

 
相変わらずの掘立小屋で、脱衣所は裸のコンパネが剥き出しのまんま。壁に手書きされた「100円をみんなに見せる」という注意書きは、一見すると事件現場に記された脅迫文のようにも思える。この時は見せる相手もいないので(実際に100円を見せる客は果たしてどれだけいるのだろうか)、正直に小銭入れから100円玉を取り出して、金属の料金入れへ投入する。


浴室内に入って、ちょっとした変化に気付いた。浴槽が木枠のボロいものから、本格的なタイル貼りに変わっているではないか。浴室の側壁をよく見ると、浴槽周りをハツって補修した跡が確認できるから、浴槽だけを改修したのだろう。
改修してまだあまり年月は経っていないはずだが、成分付着のためにタイルは茶ばんでおり、早くも年季を感じさせてくれる。湯口は大きな蛇口で、ドバドバと源泉が投入されている。琥珀色で透明のお湯からは、香ばしいモール臭が漂い、麦茶のような味にほろ苦さが混じったような味が感じられる。ヌルヌルツルツルスベスベの極上湯は、熱すぎずぬるすぎない絶妙の湯加減。いつまでも長湯し続けたい気持ち良く肌に優しい名湯だ。


アルカリ性単純泉 42.6℃ pH9.17 湧出量測定不可(動力揚湯) 溶存物質0.619g/kg 成分総計0.619g/kg
Na:143.0mg(93.82mval%), Cl:67.8mg(29.52mval%), HCO3:117.1mg(29.68mval%), CO3:52.3mg(26.89mval%)

青森県黒石市追子野木3-427 地図

6:00~19:00
名前の通り100円
備品類なし

私の好み:★★★
コメント (2)
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テレビ番組にちょこっと出演します(たぶん)

2011年10月22日 | その他
売れないアイドルみたいな書き込みで申し訳ありません。

NHKのBSプレミアムで放送されている番組「熱中スタジアム」に私K-Iが本名(岩崎健一)でチラっと出演するみたいです。

・番組HP
放送予告
・チャンネル:NHK BSプレミアム
・放送日
 前編:10月24日(月)夜7:00~7:44 (再放送10月28日(金)(木曜深夜)午前0:10~午前0:54)
 後編:10月31日(月)夜7:00~7:44 (再放送11月3日(木)深夜11:30~深夜0:14)

番組内容としては、毎回異なるテーマに沿ったファン30人がスタジオに集まり、各人がテーマに関して熱く語る、というもので、今回は「温泉」がテーマとして設定され、東日本・西日本に分けて2週にわたって放送されます。私の出演は前編メインです。とはいえBSのチューナーをお持ちの方は、果たしてどれだけいらっしゃるのかしら…。

スタジオに集まった方々は雛壇に座っており、前編で私は最後列の左側中央、後編では同じく最後列の左端に位置してニヤニヤしているかと思います。収録日は残暑がまだ厳しかったのですが、放送日に合わせて長袖を着ていったため、オンエアで映っている中年太りの私はきっと汗でテッカテカになっているかも。でも前編後編とも収録は2時間ずつでしたが、実際のオンエアは44分ですから、ガッツリと切られてしまって、私は存在しなかったことになっているかもしれません。なお岩崎健一でググると、山梨県のローカルタレントさんがヒットしますが、その方と私は別人ですのであしからず。



当日の収録進行表。番組ノベルティとともに…


NHKといえば個人的には「ブラタモリ」の再スタートが非常に気になります。
江戸・東京の地理や歴史は、私にとって専門範囲の趣味領域。大学の卒論もまさにこの分野をテーマにしたほどで、東京の歴史・地形(坂や川)・鉄道・宅地開発を語らせたら、温泉よりも夢中になってしまい、「ブラタモリ」を見るたびに私は大興奮してしまいます。「NHK」と「タモリ」という2枚看板を有効活用して、普通じゃ行けない場所に足を踏み入れているのがとっても魅力的ですね。
コメント (9)
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大鰐温泉 民宿赤湯

2011年10月22日 | 青森県
 
大鰐温泉の中心部に位置する民宿です。民宿ですが建物は大きく立派で、道の角のわかりやすい場所に立地しています。

 
玄関に入ると女将と思しき普段着のおばさんが丁寧に案内してくださいました。玄関から左側へ伸びる廊下を進んだ突き当りに浴室があります。浴室入口手前は休憩スペースになっていました。
建物は立派で休憩スペースも広いのですが、脱衣所と浴室はいかにも民宿らしく、こじんまりとした造りです。

 
寒い日に撮影したため、思いっきり曇って見辛い画像となってしまいました。ごめんなさい。お風呂は男女別の内湯が一室ずつのみ。室内は全面タイル貼りで、特に壁面のワインレッドが強烈な印象を与えます。一方で洗い場はベージュ、浴槽はブルーのタイルが用いられています。インテリアデザインの一般常識である「上は明るく下は暗めで」という色使いとは全く逆の手法を採用しているため、小さな室内が余計に圧迫感を帯びて狭く感じられてしまうのですが、とにかくこのお風呂を設計なさった方は濃厚な色がお好きのようです。
浴槽は窓側が斜辺となっている台形で3人サイズ。湯口からたくさん源泉が投入されており、常時ふんだんにオーバーフローし、人が浴槽に入るとザバーっと勢いよく溢れだしてゆきます。



この蛇口が源泉投入口でして、激熱の源泉が出ています。蛇口まわりは硫酸塩ならではの白い析出がコンモリと付着しています。湯口に置かれたコップで飲んでみると、微かな塩味と硝芒味が感じられます。「赤湯」という名前なので、てっきり赤湯源泉を独占使用しているのかと思いきや、このお湯は赤湯源泉の他にもいろんな源泉をミックスした混合源泉でした。それでも分析表を見る限りでは、「若松会館」「大湯会館」などの共同浴場に引かれているお湯とは若干異なるようです。また、投入量に対して浴槽が小さいからか、オーバーフローの量が多く、お湯から伝わってくる鮮度も良好でした。お湯の鮮度感は共同浴場よりこちらの方が遥かに良いかと思います。見た目は無色透明ですが、濁りやすい赤湯源泉の影響なのか、完全に澄み切っているわけではなく、おぼろげながら白く霞んでいるように見えました。熱い上に硫酸塩のパワーが発揮されるため、お湯に入ると肌がピリピリする刺激を受けます。



洗い場のカランはシャワー付き混合栓が2基とシャワー無しの混合栓が2基。カランのお湯もおそらく源泉を使用しているようで、水を混ぜないと激熱のお湯が出てきてしまいます。また他のカランの使用状況により湯量が変化し、これに伴い熱さも変わってきますので、その都度湯加減の調整が必要でした。

常連さんが多いようで、訪問時(日曜の昼)は先客4人、後客3人と客足が絶えることはありませんでした。多少お風呂が狭くても、お湯の鮮度を求めてお客さんが集まってくるのかもしれません。キリっと冴えた新鮮なお湯がとっても印象に残りました。



混合源泉(石原・青柳3号・赤湯2号・植田2号)
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 67.1℃ pH8.02 湧出量測定不可(動力揚湯) 溶存物質2.533g/kg 成分総計2.533g/kg
Na:657.5mg(73.00mval%), Ca:177.9mg(22.66mval%), Cl:948.5mg(68.77mval%), SO4:462.6mg(24.76mval%)

JR奥羽本線・大鰐温泉駅および弘南鉄道大鰐駅より徒歩10分(約750m)
青森県南津軽郡大鰐町大鰐字大鰐131-1  地図
0172-48-2315
ホームページ

7:00~22:00
200円
シャンプー類あり・ドライヤー帳場貸出・貴重品帳場預かり

私の好み:★★★
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