※本記事は旧施設時代の様子を取り上げています。大湯会館は2019年6月に完全リニューアルされ、この記事とは違う姿に生まれ変わっています。
大鰐温泉に9か所のある共同浴場のひとつです。目の前に4~5台とめられる駐車場が確保されています。
一般的に「大湯」と称される共同浴場は、その温泉地の顔、ランドマークであることが多いのですが(信州の野沢温泉はその好例ですね)、大鰐の「大湯」は、たしかに旧国道と県道がクロスする大鰐屈指の交差点の傍にありますが、温泉地の中心からはちょっと外れており、しかも大鰐温泉そのものが寂れかかっているため、ランドマークという言葉が有する存在感からは程遠い地味な雰囲気です。特に玄関を入った時に包まれる薄暗さには悲しさを感じずにはいられません。券売機で料金を支払います。
玄関から脱衣所へは短いステップを下りてゆきます。温泉巡りをしていると「階段を下りてゆく温泉には名湯あり」という法則に気付かされますが、こうしたステップを下るお風呂に出会えると期待に胸が膨らみます。しかもガラス越しには浴室が見えるではありませんか。
脱衣所は実用本位の至ってシンプルな造りですが、さすがに「大湯」を名乗るだけあって、大鰐の共同浴場の中では最も広いかもしれません。室内にはちょっと高い桟敷のようなスペースがあり、お風呂から上がったばかりの常連のお爺さんは、素っ裸のままそこで横になっていました。床は温泉熱を利用した床暖房が設置されています。
浴室中央にはタイル貼りでやや膨らんだ形状の小判型浴槽がひとつ据えられ、その周りを洗い場が囲っています。カランはシャワー付き混合栓で合計8か所用意されているのですが、どういうわけか一か所にまとめたり均等に配置されているわけではなく、浴室の4隅に2ヶ所ずつ設置されていました。
浴槽は10人程同時に入れそうな大きさで、底からボコボコと泡が出ており、ちょっと騒々しいかも。湯口となるパイプは浴室内の窓際にあるバルブを通じて浴槽下部へ導かれて底に敷かれ、たくさん穴があけられたそのパイプから源泉が供給されています。
使用されている源泉は、大鰐温泉で集中管理されている共同源泉です。無色澄明の綺麗なお湯で、微塩味+微硝芒味、弱硝芒臭が感じられます。基本的には硫酸塩泉的なキシキシ浴感が表に出ているのですが、その中に食塩泉的なスベスベ
も混在しています。加水されているものの湯加減は熱く、湯船に足を入れると肌がピリっとし、全身を湯に沈めてしばらくしていると、頭がクラクラしてきました。
浴室の入り口脇には、このような小さな源泉溜りがあり、ものすごく熱いお湯が溜まっていました。どのような目的で使われるんでしょうか。
雪が積もる冬の日曜の昼12時すぎで、先客3人→独占→後客2人という利用状況でした。昼間でこのような集客があるのですから、夕方はしっかりと混雑するのでしょうね。
大鰐統合源泉(青柳3号・植田2号・赤湯2号・石原)
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 68.0℃ pH7.2 940L/min(配湯量) 溶存物質2.6740g/kg 成分総計2.6879g/kg
Na:710.9mg(73.57mval%), Ca:182.2mg(21/63mval%), Cl:1080.9mg(72.54mval%), SO4:140.4mg(21.63mval%)
JR奥羽本線・大鰐温泉駅もしくは弘南鉄道大鰐駅より徒歩12~5分(約1km)、あるいは弘南バスの弘前~大鰐・碇ヶ関線で大湯バス停下車すぐ
青森県南津軽郡大鰐町大字蔵館字村岡53 地図
0172-48-2214
6:00~21:00 第2月曜定休(祝日の場合は前後する)
150円
備品類なし
私の好み:★★
大鰐温泉に9か所のある共同浴場のひとつです。目の前に4~5台とめられる駐車場が確保されています。
一般的に「大湯」と称される共同浴場は、その温泉地の顔、ランドマークであることが多いのですが(信州の野沢温泉はその好例ですね)、大鰐の「大湯」は、たしかに旧国道と県道がクロスする大鰐屈指の交差点の傍にありますが、温泉地の中心からはちょっと外れており、しかも大鰐温泉そのものが寂れかかっているため、ランドマークという言葉が有する存在感からは程遠い地味な雰囲気です。特に玄関を入った時に包まれる薄暗さには悲しさを感じずにはいられません。券売機で料金を支払います。
玄関から脱衣所へは短いステップを下りてゆきます。温泉巡りをしていると「階段を下りてゆく温泉には名湯あり」という法則に気付かされますが、こうしたステップを下るお風呂に出会えると期待に胸が膨らみます。しかもガラス越しには浴室が見えるではありませんか。
脱衣所は実用本位の至ってシンプルな造りですが、さすがに「大湯」を名乗るだけあって、大鰐の共同浴場の中では最も広いかもしれません。室内にはちょっと高い桟敷のようなスペースがあり、お風呂から上がったばかりの常連のお爺さんは、素っ裸のままそこで横になっていました。床は温泉熱を利用した床暖房が設置されています。
浴室中央にはタイル貼りでやや膨らんだ形状の小判型浴槽がひとつ据えられ、その周りを洗い場が囲っています。カランはシャワー付き混合栓で合計8か所用意されているのですが、どういうわけか一か所にまとめたり均等に配置されているわけではなく、浴室の4隅に2ヶ所ずつ設置されていました。
浴槽は10人程同時に入れそうな大きさで、底からボコボコと泡が出ており、ちょっと騒々しいかも。湯口となるパイプは浴室内の窓際にあるバルブを通じて浴槽下部へ導かれて底に敷かれ、たくさん穴があけられたそのパイプから源泉が供給されています。
使用されている源泉は、大鰐温泉で集中管理されている共同源泉です。無色澄明の綺麗なお湯で、微塩味+微硝芒味、弱硝芒臭が感じられます。基本的には硫酸塩泉的なキシキシ浴感が表に出ているのですが、その中に食塩泉的なスベスベ
も混在しています。加水されているものの湯加減は熱く、湯船に足を入れると肌がピリっとし、全身を湯に沈めてしばらくしていると、頭がクラクラしてきました。
浴室の入り口脇には、このような小さな源泉溜りがあり、ものすごく熱いお湯が溜まっていました。どのような目的で使われるんでしょうか。
雪が積もる冬の日曜の昼12時すぎで、先客3人→独占→後客2人という利用状況でした。昼間でこのような集客があるのですから、夕方はしっかりと混雑するのでしょうね。
大鰐統合源泉(青柳3号・植田2号・赤湯2号・石原)
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 68.0℃ pH7.2 940L/min(配湯量) 溶存物質2.6740g/kg 成分総計2.6879g/kg
Na:710.9mg(73.57mval%), Ca:182.2mg(21/63mval%), Cl:1080.9mg(72.54mval%), SO4:140.4mg(21.63mval%)
JR奥羽本線・大鰐温泉駅もしくは弘南鉄道大鰐駅より徒歩12~5分(約1km)、あるいは弘南バスの弘前~大鰐・碇ヶ関線で大湯バス停下車すぐ
青森県南津軽郡大鰐町大字蔵館字村岡53 地図
0172-48-2214
6:00~21:00 第2月曜定休(祝日の場合は前後する)
150円
備品類なし
私の好み:★★