※残念ながら閉館してしまったそうです。
碇ヶ関温泉の国道7号沿いに位置する旅館というより民宿の「あめりかや」へ立ち寄ってきました。看板が無ければ単なる仕舞屋にしか見えない佇まいですね。
玄関には「旅館は休業中」の張り紙があり、以前訪問した時にこれを見た私は入浴を諦めてそそくさと帰ってしまったのですが、その後ネットで調べてみたら、この張り紙の意味は「宿泊業務はやめているけれども入浴のみなら営業してますよ」ということらしいので、今回あらめて訪問し直したのであります。
玄関の引き戸を開けるとピンポンと大きなチャイムが鳴りました。入浴を乞うべくその場で声をかけてみましたが、いくら呼んでも全く反応なく、館内はしーんと静まり返ったままで誰もいない様子。しかし、玄関右手の小さなカウンターには「入る前に、お皿に入れてください。」と印字された案内とともに小さな丸いお皿(缶の蓋?)が置かれていたので、ここにセルフで料金を入れて各自で館内へ入ってください、ということだと解釈し、100円玉をお皿に置いて上がらせていただくことにしました。入浴料金についてはどこにも案内が無く、私はあらかじめ料金が100円であることを知っていたので問題ありませんでしたが、初見の客だったら戸惑うこと必至でしょう。尤も、一見の観光客がふらっと入るような施設ではないので、そんな心配は杞憂ですけど。
玄関から館内奥へと廊下を歩いてゆきます。途中、客室へと続く箇所には衝立が通せんぼしていましたので、そこで左へ折れ、水色の壁に挟まれた狭いスロープを下りてゆきます。
紺と紅の暖簾が提げられた浴室入口の前には、昔懐かしい2槽式の洗濯機が設置されていました。
脱衣室はとっても簡素で、扇風機こそ取り付けられていますが、流し台は無く、カゴも3つしかありません。
浴室は昭和30~40年代に流行った感じの蒼然としたタイル貼りで、浴槽がひとつ据えられているばかりですが、そんな中で一際目立っているのが男女浴室を仕切る色ガラス。ステンドグラス風のフィルムか何かを貼っているか、あるいは予め模様がプリントされている建材を嵌めているだけかと思われますが、地味な色合いの浴室にあって、この鮮やかな仕切りはかなり浮いていました。
洗い場には水の蛇口がひとつあるだけで、掛け湯などは湯船から桶で直接汲むことになります。訪問時は浴室内に籠る湿り気の中には青カビのような臭いが感じられましたが、これは泉質由来なのか将又カビなのか…。
隣の浴室との仕切り壁に取り付けられている蛇口から、源泉が配管内に混入した空気とともにトフトフと音を立てて注がれています。湯使いは純然たる掛け流しです。角がとれた四角い浴槽は1~2人サイズと、かなりこじんまりしたものです。地味な室内にあって、槽内の水色タイルはとっても爽やかですね。
浴室の床や浴槽は脱衣室側に向かって傾斜しているらしく、湯船のお湯は脱衣室側へとオーバーフローし、私が湯船に浸かると洪水状態となって、おもむろに洗い場に置いた桶がプカプカと流されてしまいましたが、この状態にあっても浴室の窓直下にはお湯が流れてゆくことが無く、その部分のタイルは乾いたままでした。
使用源泉は碇ヶ関の各施設にも引かれている三笠山3号泉でして、無色澄明、微々たる塩味と弱い芒硝臭が感じられたような、感じられなかったような…(知覚面に関しては自信なし)。源泉用蛇口の吐水口には薄らと析出が付着していました。一応湯船には水の蛇口も設けられていますが、今回は加水は不要で気持ち良い湯加減となっていました。癖の無い優しい浴感で、湯上りはスッキリサッパリです。
こちらのお宿では、宿泊業務中止後は、地元メインの公衆浴場的な使われ方をされているみたいですね。
ところで、屋号の「あめりか」ってなにがどうアメリカなのかしら? ついでに言えば、この宿のすぐ近くには「ヘッチョ仕出し店」という摩訶不思議な名前の仕出し屋さんがあるのですが、お弁当や仕出しを扱うお店がなぜヘッチョ(お臍)なのかしら? とっても謎めいた地区ですね。
三笠山1号源泉代替温泉(三笠山3号温泉)
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 55.5℃ pH不明
Na+:278.0mg, Ca++:65.0mg,
Cl-:487.9mg,
H2SiO3:101.3mg,
JR奥羽本線・碇ヶ関駅より徒歩15分(1.2km)、または弘前バスターミナルなどから弘南バス・碇ヶ関行で岩淵公園前バス停下車、徒歩1分
青森県平川市碇ヶ関38-1 地図
0172-45-2403
営業時間不明(玄関のカーテンが開いている時ならOKのようです)
100円
備品類なし
私の好み:★★
碇ヶ関温泉の国道7号沿いに位置する旅館というより民宿の「あめりかや」へ立ち寄ってきました。看板が無ければ単なる仕舞屋にしか見えない佇まいですね。
玄関には「旅館は休業中」の張り紙があり、以前訪問した時にこれを見た私は入浴を諦めてそそくさと帰ってしまったのですが、その後ネットで調べてみたら、この張り紙の意味は「宿泊業務はやめているけれども入浴のみなら営業してますよ」ということらしいので、今回あらめて訪問し直したのであります。
玄関の引き戸を開けるとピンポンと大きなチャイムが鳴りました。入浴を乞うべくその場で声をかけてみましたが、いくら呼んでも全く反応なく、館内はしーんと静まり返ったままで誰もいない様子。しかし、玄関右手の小さなカウンターには「入る前に、お皿に入れてください。」と印字された案内とともに小さな丸いお皿(缶の蓋?)が置かれていたので、ここにセルフで料金を入れて各自で館内へ入ってください、ということだと解釈し、100円玉をお皿に置いて上がらせていただくことにしました。入浴料金についてはどこにも案内が無く、私はあらかじめ料金が100円であることを知っていたので問題ありませんでしたが、初見の客だったら戸惑うこと必至でしょう。尤も、一見の観光客がふらっと入るような施設ではないので、そんな心配は杞憂ですけど。
玄関から館内奥へと廊下を歩いてゆきます。途中、客室へと続く箇所には衝立が通せんぼしていましたので、そこで左へ折れ、水色の壁に挟まれた狭いスロープを下りてゆきます。
紺と紅の暖簾が提げられた浴室入口の前には、昔懐かしい2槽式の洗濯機が設置されていました。
脱衣室はとっても簡素で、扇風機こそ取り付けられていますが、流し台は無く、カゴも3つしかありません。
浴室は昭和30~40年代に流行った感じの蒼然としたタイル貼りで、浴槽がひとつ据えられているばかりですが、そんな中で一際目立っているのが男女浴室を仕切る色ガラス。ステンドグラス風のフィルムか何かを貼っているか、あるいは予め模様がプリントされている建材を嵌めているだけかと思われますが、地味な色合いの浴室にあって、この鮮やかな仕切りはかなり浮いていました。
洗い場には水の蛇口がひとつあるだけで、掛け湯などは湯船から桶で直接汲むことになります。訪問時は浴室内に籠る湿り気の中には青カビのような臭いが感じられましたが、これは泉質由来なのか将又カビなのか…。
隣の浴室との仕切り壁に取り付けられている蛇口から、源泉が配管内に混入した空気とともにトフトフと音を立てて注がれています。湯使いは純然たる掛け流しです。角がとれた四角い浴槽は1~2人サイズと、かなりこじんまりしたものです。地味な室内にあって、槽内の水色タイルはとっても爽やかですね。
浴室の床や浴槽は脱衣室側に向かって傾斜しているらしく、湯船のお湯は脱衣室側へとオーバーフローし、私が湯船に浸かると洪水状態となって、おもむろに洗い場に置いた桶がプカプカと流されてしまいましたが、この状態にあっても浴室の窓直下にはお湯が流れてゆくことが無く、その部分のタイルは乾いたままでした。
使用源泉は碇ヶ関の各施設にも引かれている三笠山3号泉でして、無色澄明、微々たる塩味と弱い芒硝臭が感じられたような、感じられなかったような…(知覚面に関しては自信なし)。源泉用蛇口の吐水口には薄らと析出が付着していました。一応湯船には水の蛇口も設けられていますが、今回は加水は不要で気持ち良い湯加減となっていました。癖の無い優しい浴感で、湯上りはスッキリサッパリです。
こちらのお宿では、宿泊業務中止後は、地元メインの公衆浴場的な使われ方をされているみたいですね。
ところで、屋号の「あめりか」ってなにがどうアメリカなのかしら? ついでに言えば、この宿のすぐ近くには「ヘッチョ仕出し店」という摩訶不思議な名前の仕出し屋さんがあるのですが、お弁当や仕出しを扱うお店がなぜヘッチョ(お臍)なのかしら? とっても謎めいた地区ですね。
三笠山1号源泉代替温泉(三笠山3号温泉)
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 55.5℃ pH不明
Na+:278.0mg, Ca++:65.0mg,
Cl-:487.9mg,
H2SiO3:101.3mg,
JR奥羽本線・碇ヶ関駅より徒歩15分(1.2km)、または弘前バスターミナルなどから弘南バス・碇ヶ関行で岩淵公園前バス停下車、徒歩1分
青森県平川市碇ヶ関38-1 地図
0172-45-2403
営業時間不明(玄関のカーテンが開いている時ならOKのようです)
100円
備品類なし
私の好み:★★