久々に鉄ネタでいってみましょう。今回の内容は切符系のマニアの方でしたら「何を今さら…」的なネタですので、あしからず。私は古典的な手書きのきっぷが大好きなのですが、そんな趣味的欲求を満たすことが今回の記事の目的です。
鈴鹿市内の「天然温泉ロックの湯」での入浴を済ませて三重県での湯巡りを終えた私は、翌日所用があった大阪へ向かうべく、伊勢鉄道・鈴鹿駅から列車に乗車しました。三重県から大阪方面へ向かうのであれば近鉄を利用するのが一般的かと思いますが、ちょうどこの時は「青春18きっぷ」の利用可能期間でしたので、このきっぷを有効に活かしつつ、新幹線でワープできちゃう区間は別途料金を支払ってでも利用し、経済性と速達性を両立するプランを計画しました。具体的には下図のような感じです。
上述のように青春18を使うため、鈴鹿からは近鉄ではなくJR経由とし、名古屋までは青春18が利用できる「快速みえ」に乗車、名古屋~米原間は時間短縮のため新幹線でワープ、米原以降は再び青春18を活用して在来線の新快速で大阪市内へ向かうという計画です。新幹線で京都や新大阪まで行っちゃおうかと思いましたが、できるかぎり別途で支払う料金を抑えたかったため、ケチくさく新幹線は米原までとしました。
ここで問題となるのが、この乗車区間で必要となるきっぷ類です。
まず鈴鹿~河原田は第三セクターの伊勢鉄道なので青春18は利用不可、新幹線に乗る名古屋~米原は乗車券と新幹線特急券が必要となりますので、次のようなきっぷが必要となるわけです。
このうち既に持っている(1)を除く(2)~(4)を入手すべく、乗車駅である伊勢鉄道・鈴鹿駅へと向かいました。
なぜ鈴鹿駅を選んだかといえば、この駅では補充券(いわゆる昔ながらの手書きのきっぷ)がごく普通に発券されているという情報を得たからです。尤もこの情報はマニアの間では超有名な常識なんだそうですが…。
昭和48年に国鉄伊勢線として開業した後、第三セクター化した伊勢鉄道。小規模な第三セクターらしくない立派な高架や線路敷きがこの路線の歴史を物語っているようですね。では鈴鹿駅の窓口にて発券をお願いしてみましょう。
窓口では気さくな口調が印象的なお爺ちゃんの駅員さんが対応し、(2)~(4)が欲しいと申し出ると、二つ返事で発券してくれました。
まず(2)鈴鹿~河原田の伊勢鉄道の乗車券ですね。あたりまえのように硬券が出てきました。ちゃんとダッチングを通して日付を入れています。入鋏省略なので鈴鹿駅の改札では何も処理されませんでしたが、「快速みえ」の車内検札にて伊勢運輸区のスタンプが捺されました。
次に(3)名古屋~米原の乗車券。伊勢鉄道の出札補充券なのに、JR線内完結の乗車券として発券されているのが面白いですね。
つづいて(4)名古屋~米原の新幹線特急券です。鈴鹿駅にはきっぷを発券させる端末類が無く、またマルス指令等へ電話して指定席を確保するような手続きも行っていないようなので、駅員お爺ちゃん曰く「うちは自由席だけだよ」とのことでした。従いまして今回は新幹線自由席券を購入しております。乗車券はJR線内完結でも伊勢鉄道の用紙でしたが、料補の場合はJR東海のものが使われるんですね。
ちなみに窓口には新幹線各駅への料金早見表が用意されており、お爺ちゃんはそれを見ながら老眼の目を細めて補充券に書き込んでいましたが、「米原なんて殆ど出ないから書き慣れないよ」と苦笑していました。お爺ちゃん、不慣れなことをさせてゴメンナサイ。
さて、鈴鹿駅にてどうしても指定席券の類が欲しい場合はどうしたらよいか? 実際この時の私は湯疲れのためにとっても眠たく、名古屋までの「快速みえ」では確実に座って寝たかったので、乗車券(あるいは青春18)のみで利用できる自由席ではなく、何としてでも指定席を確保したかったのですが、その要望に対するお爺ちゃん駅員の回答は「アピタに行って。2階に旅行会社があるから、みんなにはそこで買ってもらってるんだわ」とのことでした。そこでバカ正直な私はレンタカー返却直前にショッピングセンター「アピタ鈴鹿」2階のKNTツーリストまでわざわざ行って、この指定席券を購入したのでした。なお駅からアピタまでは約4km離れており、車が無いと移動は非現実的です。
ちなみに、こちらが今回使った皆様お馴染の「青春18きっぷ」。今回乗車分は4回目に当たります。私鉄である鈴鹿駅では日付が入れられないため、「快速みえ」の車内検札に来た車掌さんに日付を入れてもらいました。てっきりスタンパーかと思いきや、手書き&車掌氏の印鑑という方法によるバリデートとなりました。
手書きのきっぷを入手して大満足の私は、市内のレンタカー事務所へ車を返却後、鈴鹿駅のホームから「快速みえ」に乗車しました。アピタにて指定席を確保している私は、車内検札後は名古屋到着まで座席で爆睡。
名古屋から上で紹介した2種類の補充券を利用して新幹線に乗り換えて米原まで。
閑散としている米原駅前。滋賀県名物のサラダパンを買うべく、スーパーマーケットの「平和堂」へと向かったのですが、その前の交差点には滋賀県名物の「飛び出し坊や」が設置されていました。これはみうらじゅんが「0系」と称しているタイプですね。
米原からは新快速で大阪市内へ。列車は長浜始発でしたが、米原から増結される空車の後ろ4両に乗って確実に座席を確保し、再び熟睡…。
いろんなきっぷ類を紹介したついでに、この前日に利用した津駅西口発行の常備軟券もアップしておきましょう。津駅の西口は近鉄が管理しており、JRや伊勢鉄道の窓口や券売機はありませんが、近距離の乗車券なら特急券を販売している近鉄の窓口で購入することができるんですね(これもマニアの間では常識らしいです)。その乗車券も端末券じゃなくて古風な感じの常備軟券なんですから、アナログ志向な私には嬉しくてたまりません。この日は実際に紀勢本線の津~阿漕を乗車し、阿漕駅付近にあるレンタカーの事務所へと向かったのでした。
鈴鹿市内の「天然温泉ロックの湯」での入浴を済ませて三重県での湯巡りを終えた私は、翌日所用があった大阪へ向かうべく、伊勢鉄道・鈴鹿駅から列車に乗車しました。三重県から大阪方面へ向かうのであれば近鉄を利用するのが一般的かと思いますが、ちょうどこの時は「青春18きっぷ」の利用可能期間でしたので、このきっぷを有効に活かしつつ、新幹線でワープできちゃう区間は別途料金を支払ってでも利用し、経済性と速達性を両立するプランを計画しました。具体的には下図のような感じです。
出発地 : 伊勢鉄道・鈴鹿駅 → 目的地 : 大阪市内
経路 : 鈴鹿(伊勢鉄道)河原田(関西本線)名古屋(新幹線)米原(東海道本線)大阪市内
経路 : 鈴鹿(伊勢鉄道)河原田(関西本線)名古屋(新幹線)米原(東海道本線)大阪市内
上述のように青春18を使うため、鈴鹿からは近鉄ではなくJR経由とし、名古屋までは青春18が利用できる「快速みえ」に乗車、名古屋~米原間は時間短縮のため新幹線でワープ、米原以降は再び青春18を活用して在来線の新快速で大阪市内へ向かうという計画です。新幹線で京都や新大阪まで行っちゃおうかと思いましたが、できるかぎり別途で支払う料金を抑えたかったため、ケチくさく新幹線は米原までとしました。
ここで問題となるのが、この乗車区間で必要となるきっぷ類です。
まず鈴鹿~河原田は第三セクターの伊勢鉄道なので青春18は利用不可、新幹線に乗る名古屋~米原は乗車券と新幹線特急券が必要となりますので、次のようなきっぷが必要となるわけです。
(1)青春18きっぷ (これは既に持っている)
(2)鈴鹿~河原田の伊勢鉄道の乗車券
(3)名古屋~米原の乗車券
(4)名古屋~米原の新幹線特急券
(2)鈴鹿~河原田の伊勢鉄道の乗車券
(3)名古屋~米原の乗車券
(4)名古屋~米原の新幹線特急券
このうち既に持っている(1)を除く(2)~(4)を入手すべく、乗車駅である伊勢鉄道・鈴鹿駅へと向かいました。
なぜ鈴鹿駅を選んだかといえば、この駅では補充券(いわゆる昔ながらの手書きのきっぷ)がごく普通に発券されているという情報を得たからです。尤もこの情報はマニアの間では超有名な常識なんだそうですが…。
昭和48年に国鉄伊勢線として開業した後、第三セクター化した伊勢鉄道。小規模な第三セクターらしくない立派な高架や線路敷きがこの路線の歴史を物語っているようですね。では鈴鹿駅の窓口にて発券をお願いしてみましょう。
窓口では気さくな口調が印象的なお爺ちゃんの駅員さんが対応し、(2)~(4)が欲しいと申し出ると、二つ返事で発券してくれました。
まず(2)鈴鹿~河原田の伊勢鉄道の乗車券ですね。あたりまえのように硬券が出てきました。ちゃんとダッチングを通して日付を入れています。入鋏省略なので鈴鹿駅の改札では何も処理されませんでしたが、「快速みえ」の車内検札にて伊勢運輸区のスタンプが捺されました。
次に(3)名古屋~米原の乗車券。伊勢鉄道の出札補充券なのに、JR線内完結の乗車券として発券されているのが面白いですね。
つづいて(4)名古屋~米原の新幹線特急券です。鈴鹿駅にはきっぷを発券させる端末類が無く、またマルス指令等へ電話して指定席を確保するような手続きも行っていないようなので、駅員お爺ちゃん曰く「うちは自由席だけだよ」とのことでした。従いまして今回は新幹線自由席券を購入しております。乗車券はJR線内完結でも伊勢鉄道の用紙でしたが、料補の場合はJR東海のものが使われるんですね。
ちなみに窓口には新幹線各駅への料金早見表が用意されており、お爺ちゃんはそれを見ながら老眼の目を細めて補充券に書き込んでいましたが、「米原なんて殆ど出ないから書き慣れないよ」と苦笑していました。お爺ちゃん、不慣れなことをさせてゴメンナサイ。
さて、鈴鹿駅にてどうしても指定席券の類が欲しい場合はどうしたらよいか? 実際この時の私は湯疲れのためにとっても眠たく、名古屋までの「快速みえ」では確実に座って寝たかったので、乗車券(あるいは青春18)のみで利用できる自由席ではなく、何としてでも指定席を確保したかったのですが、その要望に対するお爺ちゃん駅員の回答は「アピタに行って。2階に旅行会社があるから、みんなにはそこで買ってもらってるんだわ」とのことでした。そこでバカ正直な私はレンタカー返却直前にショッピングセンター「アピタ鈴鹿」2階のKNTツーリストまでわざわざ行って、この指定席券を購入したのでした。なお駅からアピタまでは約4km離れており、車が無いと移動は非現実的です。
ちなみに、こちらが今回使った皆様お馴染の「青春18きっぷ」。今回乗車分は4回目に当たります。私鉄である鈴鹿駅では日付が入れられないため、「快速みえ」の車内検札に来た車掌さんに日付を入れてもらいました。てっきりスタンパーかと思いきや、手書き&車掌氏の印鑑という方法によるバリデートとなりました。
手書きのきっぷを入手して大満足の私は、市内のレンタカー事務所へ車を返却後、鈴鹿駅のホームから「快速みえ」に乗車しました。アピタにて指定席を確保している私は、車内検札後は名古屋到着まで座席で爆睡。
名古屋から上で紹介した2種類の補充券を利用して新幹線に乗り換えて米原まで。
閑散としている米原駅前。滋賀県名物のサラダパンを買うべく、スーパーマーケットの「平和堂」へと向かったのですが、その前の交差点には滋賀県名物の「飛び出し坊や」が設置されていました。これはみうらじゅんが「0系」と称しているタイプですね。
米原からは新快速で大阪市内へ。列車は長浜始発でしたが、米原から増結される空車の後ろ4両に乗って確実に座席を確保し、再び熟睡…。
いろんなきっぷ類を紹介したついでに、この前日に利用した津駅西口発行の常備軟券もアップしておきましょう。津駅の西口は近鉄が管理しており、JRや伊勢鉄道の窓口や券売機はありませんが、近距離の乗車券なら特急券を販売している近鉄の窓口で購入することができるんですね(これもマニアの間では常識らしいです)。その乗車券も端末券じゃなくて古風な感じの常備軟券なんですから、アナログ志向な私には嬉しくてたまりません。この日は実際に紀勢本線の津~阿漕を乗車し、阿漕駅付近にあるレンタカーの事務所へと向かったのでした。