前回記事「チェンマイ県ファーン郡 ファーン温泉 前編」の続編です。
前回記事では国立公園内にあるファーン温泉の源泉地帯を散策しましたが、今回記事ではようやくお風呂に入りますよ。園内の麗しい緑や花々に抱かれながらひっそりと佇む入浴ゾーンには、露天風呂とスチームバスの2種類があり、利用する施設によって料金が異なりますが、今回は露天風呂のみを利用することにし、受付で20バーツを支払いました(スチームバスは30バーツ)。
立派な更衣室があり、室内には南京錠付きのロッカーも用意されていましたが、肝心の鍵が見当たらなかったので、ロッカー利用の際には受付に申し出る必要があるのかもしれませんね。
露天風呂は一応男女別に分かれており、当然ながら私は男湯に入ったわけですが、ここが国立公園とは思えないほど綺麗に整備されており、アプローチ周りの植栽の美しさはまるで高級リゾートのガーデンを散歩しているかのようです。
露天風呂にはほぼ同じサイズの丸い槽が2つあり、投入口からは比較的熱い46.0℃のお湯が注がれていましたが、加水ができないらしく、湯船の温度を抑えるためか、投入量は絞り気味でした。特筆すべきは水素イオン濃度の数値でして、今回のタイ北部温泉巡りでは最も強いアルカリ性であるpH9.5が計測されました。この数値のお湯に入るとどんな浴感が得られるのでしょうか。楽しみですね。
2つの丸い槽のうち、左側は槽内は白くペイントされており、ややぬるめの38.3℃、お湯も若干鈍り気味で、明らかにお湯の投入量が少ない様子でした。
一方、タイルのターコイズブルーが目に鮮やかな右側の槽は41.8℃と日本人向きでして、お湯も左側の槽より遥かにシャキっとしており鮮度感がしっかりと伝わってきました。なお両浴槽とも槽内側面の湯面上に穴があってそこから常時排湯されていますし、槽内で循環させるような装置もありませんから、完全放流式の湯使いであることには相違ありません。
お湯の見た目は無色透明で湯面からは芳醇なタマゴ臭が香り、口にするとタマゴ味や砂消しゴム的な硫黄感、そしてほろ苦みが感じられます。そしてpH9.5という数値が期待させてくれたように、浴感が非常に特徴的でして、お湯に触れるとまるで全身に石鹸を塗りたくったかのような、ヌルヌル感を伴う強いツルスベ浴感があり、湯中で自分の左腕を撫でてみると、その勢いで撫でた右手がどこかへ飛んでいっちゃいそうになるほどツルツルとよく滑るのです。私個人としては「タイのウナギ湯」と称したくなるほどの魅惑的な浴感でした。
ご覧のように男湯のお風呂は結構オープンな造りになっており、園内を歩く人から丸見えなのですが、水着着用ですから見ても見られてもお互い問題ないでしょうし、何しろ木々の緑や花々を目にしながら、青空の下で入る温泉は実に爽快です。お世辞抜きでこの開放的なお風呂はとても気に入りました。
なお入浴ゾーンに施されている植栽や石の壁は、ガーデンとしての景観を作り出しているばかりでなく、女湯の目隠しを兼ねています。いくら水着(もしくは湯浴み着)着用とはいえタイ人女性は恥じらいが強いので、そんな方でも気兼ねなく湯浴みできるよう、目隠しと景観の両方を考慮して、このような造りにしているんですね。
実はこの時も私がのんびり入浴していると、遠足に来ていた女子中学生達が、受付で湯浴み着を借りて次々に女湯へと入っていきました。目隠しされていますから内部の様子はわかりませんが、「女三人寄ればかしましい」と言うように、この時は10人以上集まっていましたので、かしましいなんて表現じゃ足りないほど大騒ぎで、とっても楽しそうでした。みんなで温泉に浸かるなんてなかなかできませんから、きっと良い想い出ができたでしょうね。
入浴ゾーンの隣には軽食ができる売店があるほか、そこにはマッサージ室も併設されており、店頭には「マッドスパ」という文字とともにメーホンソーン県のプークロン・プーナム・ローン温泉の写真が掲示されていました。プークロン・プーナム・ローン温泉といえばマッドスパで有名ですから、ここでも温泉の泥を使ったマッサージを施術してくれるのでしょうね。
環境も温泉も素晴らしく、実に気に入りました。おすすめです。
GPS:19.964021N, 99.154374E,
温泉受付7:30~19:00
外国人入園料100バーツ、乗用車通行料30バーツ
露天風呂20バーツ(スチームバス30バーツ)
私の好み:★★★
前回記事では国立公園内にあるファーン温泉の源泉地帯を散策しましたが、今回記事ではようやくお風呂に入りますよ。園内の麗しい緑や花々に抱かれながらひっそりと佇む入浴ゾーンには、露天風呂とスチームバスの2種類があり、利用する施設によって料金が異なりますが、今回は露天風呂のみを利用することにし、受付で20バーツを支払いました(スチームバスは30バーツ)。
立派な更衣室があり、室内には南京錠付きのロッカーも用意されていましたが、肝心の鍵が見当たらなかったので、ロッカー利用の際には受付に申し出る必要があるのかもしれませんね。
露天風呂は一応男女別に分かれており、当然ながら私は男湯に入ったわけですが、ここが国立公園とは思えないほど綺麗に整備されており、アプローチ周りの植栽の美しさはまるで高級リゾートのガーデンを散歩しているかのようです。
露天風呂にはほぼ同じサイズの丸い槽が2つあり、投入口からは比較的熱い46.0℃のお湯が注がれていましたが、加水ができないらしく、湯船の温度を抑えるためか、投入量は絞り気味でした。特筆すべきは水素イオン濃度の数値でして、今回のタイ北部温泉巡りでは最も強いアルカリ性であるpH9.5が計測されました。この数値のお湯に入るとどんな浴感が得られるのでしょうか。楽しみですね。
2つの丸い槽のうち、左側は槽内は白くペイントされており、ややぬるめの38.3℃、お湯も若干鈍り気味で、明らかにお湯の投入量が少ない様子でした。
一方、タイルのターコイズブルーが目に鮮やかな右側の槽は41.8℃と日本人向きでして、お湯も左側の槽より遥かにシャキっとしており鮮度感がしっかりと伝わってきました。なお両浴槽とも槽内側面の湯面上に穴があってそこから常時排湯されていますし、槽内で循環させるような装置もありませんから、完全放流式の湯使いであることには相違ありません。
お湯の見た目は無色透明で湯面からは芳醇なタマゴ臭が香り、口にするとタマゴ味や砂消しゴム的な硫黄感、そしてほろ苦みが感じられます。そしてpH9.5という数値が期待させてくれたように、浴感が非常に特徴的でして、お湯に触れるとまるで全身に石鹸を塗りたくったかのような、ヌルヌル感を伴う強いツルスベ浴感があり、湯中で自分の左腕を撫でてみると、その勢いで撫でた右手がどこかへ飛んでいっちゃいそうになるほどツルツルとよく滑るのです。私個人としては「タイのウナギ湯」と称したくなるほどの魅惑的な浴感でした。
ご覧のように男湯のお風呂は結構オープンな造りになっており、園内を歩く人から丸見えなのですが、水着着用ですから見ても見られてもお互い問題ないでしょうし、何しろ木々の緑や花々を目にしながら、青空の下で入る温泉は実に爽快です。お世辞抜きでこの開放的なお風呂はとても気に入りました。
なお入浴ゾーンに施されている植栽や石の壁は、ガーデンとしての景観を作り出しているばかりでなく、女湯の目隠しを兼ねています。いくら水着(もしくは湯浴み着)着用とはいえタイ人女性は恥じらいが強いので、そんな方でも気兼ねなく湯浴みできるよう、目隠しと景観の両方を考慮して、このような造りにしているんですね。
実はこの時も私がのんびり入浴していると、遠足に来ていた女子中学生達が、受付で湯浴み着を借りて次々に女湯へと入っていきました。目隠しされていますから内部の様子はわかりませんが、「女三人寄ればかしましい」と言うように、この時は10人以上集まっていましたので、かしましいなんて表現じゃ足りないほど大騒ぎで、とっても楽しそうでした。みんなで温泉に浸かるなんてなかなかできませんから、きっと良い想い出ができたでしょうね。
入浴ゾーンの隣には軽食ができる売店があるほか、そこにはマッサージ室も併設されており、店頭には「マッドスパ」という文字とともにメーホンソーン県のプークロン・プーナム・ローン温泉の写真が掲示されていました。プークロン・プーナム・ローン温泉といえばマッドスパで有名ですから、ここでも温泉の泥を使ったマッサージを施術してくれるのでしょうね。
環境も温泉も素晴らしく、実に気に入りました。おすすめです。
GPS:19.964021N, 99.154374E,
温泉受付7:30~19:00
外国人入園料100バーツ、乗用車通行料30バーツ
露天風呂20バーツ(スチームバス30バーツ)
私の好み:★★★