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小野川温泉のお宿はどこも惹かれる魅力があるので、宿泊の際には宿選びに迷ってしまうのですが、優柔不断な私は当日になっても宿を決められないまま出発してしまい、東北道の安達太良SAに車をとめてスマホで某大手宿泊予約サイトを検索したら、1泊朝食付き(夕食なし)で税別7,000円というリーズナブルな価格を提示していた「河鹿荘」を見つけたので、今回はその値段に惹かれて「河鹿荘」でお世話になることにしました。温泉街の奥まった位置にありながら、現在の小野川では最も集客力があるお宿ではないかと思われます。
小雪が舞う中でも出迎えのスタッフが玄関前で待機しており、僅か2時間ほど前に予約を入れたばかりにもかかわらず、そのスタッフに自分の名前を告げたら即座に対応してくれたのは流石です。いかにも現代和風の佇まいでして、明るさと和の落ち着きが共存している館内には、民芸調の飾り付けが至る所に施されていました。女性受けが良さそうですね。
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ラウンジで宿帳に記入する際、ウェルカムドリンクならぬウェルカム玉こんにゃくをいただきます。これが美味いんだな。
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仲居さんに導かれて客室へ。廊下には近年の日本旅館で全国的によく見られる、好みの浴衣を貸し出してくれるコーナーがありました。部屋に備え付けの地味な浴衣よりも、自分の好きな色のものを身につけたほうが、より高揚した宿泊時間が過ごせますよね。貸し出してくれるのはカラフルな浴衣のみならず、携帯の充電器・DVDプレーヤー・ワインオープナー・カールドライヤー・つめきり・体温計などかなり充実おり、また部屋に備え付けてあるアメニティで足りない場合は、浴衣コーナー傍にあるアメニティ置き場からお好みのものを自由に使うこともできます。
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客室へ向かう階段の踊場では、可愛らしい人形や吊し雛ならぬ吊しニャンコが、こちらに向かって微笑んでいました。
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今回通されたお部屋は逍遥館の2階にある8畳の和室です。室内にはトイレや冷蔵庫も備え付けられており、清掃も行き届いていましたので、居心地はとても快適でした。窓の外を眺めると奥の方にスキー場のゲレンデが見えました。
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ちなみに、温泉街からお宿へ向かう路地の途中には上画像のような足湯小屋があり、小屋の中には足湯の他、囲炉裏や飲泉所が設けられていました。ちゃんと屋根と壁で囲ってあるので、吹雪いても問題なく足湯できるんですね。雪国ならではの配慮でしょう。
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さて私は今回夕食なし(朝食つき)のプランをお願いしたわけですが、仲居さんに夕食がいただけるお店を尋ねると、わざわざ帳場へ戻って温泉街のマップを持ってきて、それを用いながら嫌な顔ひとつせず、親切に飲食店について教えてくれました。自分の経験から、単価の少ない客はぞんざいに扱われるんじゃないかという先入観をつい抱いてしまいがちですが、そんな不安を払拭してくれるお宿の対応に接すると嬉しく安堵するものですね。
その仲居さんが薦めてくれた食堂「お食事処 龍華」に入り、温泉もやしラーメンとミニ牛丼を注文したのですが、これがめちゃくちゃ美味い! 特に温泉もやしラーメンはここ一年で私が食べたラーメンの中では最高の味でした。出汁の利いたアッサリ系の醤油スープに、シャキシャキとした歯ごたえの温泉もやしが実によく合うんです。あまりに美味くて、スープの最後の一滴まで残さずに飲み干しました。温泉もやしといえば青森県大鰐温泉が有名ですが、この小野川温泉でも少量ながら生産しており、このように温泉街の食堂やお宿で口にできるほか、お土産屋さんでも販売しています。
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温泉街での湯めぐりと夕食を済ませて宿に戻ると、帳場のスタッフは私が名前を名乗る前に鍵を手渡してくれました。一流ホテル並みのサービスに感心しながら部屋に入ると、既に布団が敷かれているばかりか、卓袱台の上には夜食用のおにぎりが用意されていました。夕食をお願いしなくても、こんな心配りをしてくれるんですね。おもてなしの心が行き届いていることに改めて感心し、すっかり闇夜に包まれたゲレンデを眺めつつ、そのおにぎりを頬張ったのでした(この晩は炭水化物を摂り過ぎていますね…)。
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フカフカの布団のおかげでグッスリ熟睡した翌朝、大広間にて朝食をいただきます。
笊の中の朱盆に配膳された小鉢類など彩りが豊かで、ビジュアルだけで爽快な目覚めをもたらしてくれますが、もちろん見た目だけでなく、ツヤツヤに輝く山形県産米「つや姫」・小野川産大豆で作った味噌汁・温泉街の豆腐屋さんの湯豆腐・天元豚のウインナー・温泉卵と肉味噌等など、地産地消に徹した献立の一つ一つの味も大変宜しく、丁寧に作られている感じがしっかりと伝わってきます。お世辞抜きで美味しいので、ご飯も進み、朝から2回もおかわりしてしまいました。
当然ながら曜日等によって料金設定は異なるのでしょうけど、朝食付きで税別7,000円で、明日以降に記事をアップする「その2」や「その3」で述べるお風呂に入れ、しかも上述のようなサービスまで受けられるのですから、同じ金額を支払うのでしたら、ビジネスホテルなんかよりもこちらの方が遥かに良いですね。
記事が長くなりそうなので、今回は一旦ここでストップし、肝心のお風呂については「その2」以降で述べてまいります。
その2へ続く。