パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

よどみない人々

2022年10月16日 | おでかけ
10月16日(日)晴れのち曇り
ワタクシは、よどみない人が好きである。
自分が少し、よどんでいるから、喋りにしろ生き方にしろ、よどみない人に尊敬の念を持つ。
今回の鹿児島案内の際、よどみなくご案内をしたいと思いつつ、いろいろな不手際があったことは反省する。
そして、そんなワタクシに代わって鹿児島のピーアール等をよどみなくしてくれた方々に心から感謝します。

まあ、一番の功労者は、ワタクシの従姉で天才ユーチューバーのKemiちゃんと我が夫であるが、彼らは身内なのでここで盛大に褒め称えることは控えるとしましょう。
ワタクシが「素晴らしい!」と思ったのは、二日目の夜ごはんの場に選んだ黒豚料理の「あぢもり」さんの仲居さん。
年の頃なら65くらいか。

このお料理を運んで来て、よどみなく説明しながら配膳される。
あ、余談ですがこちらのお店、サザエさんのオープニングに出て来たらしい。

目印は、薔薇の形のお肉と、お鍋の形。これはお店の入り口にポスターが貼ってある。
他に、クッキングパパとかにも出てるみたい。
で、この仲居さん、ビールを運んで来られた時には・・・
「うちの社長、北海道出身なのでビールはサッポロなんですよ」
この後、ちょいちょいこの社長の話題で盛り上がる。
しゃぶしゃぶは、まずは説明しながらやってくださる。

薔薇のお肉をお鍋に入れて、左回り?ん?時計回り?(・・・もうよどんでいるワタクシ)にほどいていくとお肉がほぐれて・・・
で、この金色のおだしは毎日社長自ら引いているのですよとおっしゃる。
するとすかさず、我がメンバーでよどみない代表るい嬢が「社長さんっておいくつくらいの方なんですか?」
仲居さん「来年の7月7日で77歳です。」
よどみない。
こういう質問はよくあるのだろうか。
来年の7月7日で77歳だなんて出来すぎではないか。
もう5年くらいこのセリフを使いまわしているのではないかと、よどむ代表nは思うのであった。

楽しく美味しく食べていると、るい嬢が「どうしてあぢもり、『じ』じゃなくて『ち』に点々なんですか?方言?nさんもよくおじさんの事を『おぢさん』って書いてますよねえ。」
n「方言じゃないと思う。あたしはそのほうがおじさん感が増すようなので『おぢ』って使ってるだけで。」
またよどみない仲居さんに尋ねると・・・
すらすらとお答えになる。
この話をkemiちゃんにすると興味津々で「なんで?なんで『ち』に点々だった?」
えっと・・・地に足を着けての意味で「ち」で・・・あと、、、しどろもどろ。
色々な意味があってのあぢもりさんだったのにもう忘れている。
ただただよどみなく話せる仲居さんに感動しているのだ、ワタクシは。
なぜ、お肉を薔薇の花の形にしてるかも説明されたが・・・なんだったけ?
何か理由があって、あと「バラ肉」ですしね!という補足もあり「ほ〜っ!!」とひたすら感心していた。

島津家別邸「仙巌園」の御殿のなかにいらした職員の方。
この方もよどみなかった。

釘隠しに夢中なワタクシ達のささやかな疑問に的確に答えてくださるのだ。
もう、しまいには彼女を探して質問し、なんならこの人と一緒に御殿の中を回りたいとまで思う。
観光ボランティア的に名所におられるおぢ・おばは、なるべく避けてしまうワタクシだというのに。
何が違うか。
彼らの前のめりな説明と違い、聞かれたことをしっかり答え、それにプラスプチ情報、新情報的なものを加えるテクニックが素晴らしいのだ。
押し付けがましさが全くないところが好感度を上げる。
釘隠の一つに「コウモリ」がいて、どんな意味があるのか尋ねると、中国でコウモリは縁起物で、漢字「蝙蝠」から幸福の使者という意味があるとか。
正面からは全く気づかなかったけど、角度を変えて横から見てくださいと教えていただくと・・・

わあ!と思わず声が出た透かし。

と、質問すればするほどよどみないお答えがすらすら出てくる。
こういう人間になりたかったなあと思う。
これも、自分の仕事が好きだったり誇りに思ったりしているからだろう。
あたしゃ、一回もそういうことなく仕事してたからなあ。
そして今後も「よどみなく」何かを語ったりすることはないだろうなあ。
いや、諦めるのはまだ早い。よどみなく語れる何かを探すのだ。そんなことを思う秋の日。

nさん、あのお店の話にあの話は必須じゃないの?
まあ、待たれよ。
それよか、なんで「ち」に点々だったっけ?覚えてたら教えてください。
コメント (4)
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