文化逍遥。

良質な文化の紹介。

古今亭志ん朝、三席

2014年06月28日 | 落語
6/23(月)東銀座にある「東劇」で、今は亡き古今亭志ん朝の映像を観てきた。
映画館で落語を聴くのは初めてだったが、広い座席にゆったりと腰かけて豊かな音質の環境で、なかなか良いものだと思った。

Sintyou

Sintyou_0001
この日上映されたのは、『居残り佐平次』(1978)、『宗岷の滝』(1986)、『愛宕山』(1987)、の三席。
やっぱりうまいなあ。演じ分けが絶妙。
2001年、63歳で亡くなったのは惜しい限りだ。


Tukizi
ついでに、街歩き。銀座の隣、築地の路地裏。
ここから歩いて7~8分の築地場外市場は外国からの観光客でごった返していたが、すこし裏通りに入るとけっこう静かで古い街並みが残っている。こういう場所がたまらなく好きだねえ。
実は、都心のこういった所は散歩するにはとても適している。気安く休憩することができる店や小さな公園が多いし、地下鉄の駅がたくさんあるので帰り道に迷うことも無く、疲れたらメトロを乗り継いで帰ってくればいいのだ。


Katidoki1
勝鬨橋。

Katidoki2
中央部分が開閉式になっているが、今は交通事情により長く閉じられたままだ。
幼い頃、車に乗ってここを通りかかり、船が通過する間跳ね上がった橋を前に待った記憶がある。当時から千葉に住んでいて、何のためにどこに向かっていたのかは憶えていないが、月島方面に向かっている時だったと思う。遠い日の思い出になった。

Katidoki3
隅田川下流方向。海に近いので、少し潮の香りがする。奥に見えているのは建設中の新しい橋。

Katidoki4
同、上流方向。



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千葉公園の蓮、つづき

2014年06月21日 | まち歩き
新しいデジカメでの撮影、前回の続き。
撮影は6/20午後。

Lotus
だいぶハスの花の蕾が増えてきた。

Lotus2
朝早く咲き、午後には萎んでしまう。なので、午前中に撮れば良いのだが、あまりに人が多くて落ち着いて撮影できない。

Azisai
アジサイ。

Gakuazisai
ガクアジサイ。

Butterfly
夕陽を浴びる蝶。




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千葉公園の蓮

2014年06月14日 | まち歩き
千葉公園にある蓮田に今年も大きな花が咲いたので、6/8少し写真を撮ってきた。

実は、所有している本などを近々移動しなければならないので、本やCD・LPなどを少し売ることにした。
近所にある個性的な古本店『ムーンライト・ブックストア』さんに持ち込んだところ予想よりも高く買ってくれたので、小型のデジタルカメラを新調することにした。
今まで使っていたデジカメは、記憶媒体が今では入手困難なスマートメディアだし、調子もあまり良くなかった。
新たに購入したのはオリンパスの「XZ-2」というタイプで、型が古いので2万3千円ほどだった。が、その性能の良さにびっくり。
別に持っている安いデジタル一眼に比べても基本性能は遜色ないほどだ。
うれしくなって撮ったのが下の写真というわけだ。

Lotus5
千葉市では、古代の蓮の実が発見されていてそれを再生したのがこの蓮田。発見者にちなみ、「大賀ハス」と云われている。

Lotus1


Lotus2
梅雨時の雨滴をのせた蓮の葉もなかなか美しい。

Lotus3


Lotus4



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国立演芸場、六月上席

2014年06月07日 | 落語
このところ遠ざかっていたが、母の四九日の供養にと思い寄席に行ってきた。

と、言うと奇異に思う人もいるかもしれないが、落語は仏僧が法話を語る際に聴き手を引きつける為に面白い話を盛り込んだのが起源とされている。
噺家が使う道具は扇子と手ぬぐいだけだが、扇子のことは落語の符丁で「風」、手ぬぐいは「曼荼羅」と言っていることに今でもその名残がある。さらに、噺家の着る物は黒紋付が基本で、テレビの「笑点」のイメージが強くカラフルな着流しを着て高座に上がる噺家が多いように思っている人もいるようだが、実際はほとんどの噺家は深い色の紋付を羽織って上がる。先代の桂文治などは黒紋付に袴を着け、いわば常に正装で高座に上がっていた。

Kokuriti

この日(6/2)も、仲入り前に上がった僧侶でもある三遊亭円歌をはじめ、他の噺家(吉窓や志ん喬など)も黒紋付の羽織だった。
特に、最後に上がった真打のさん喬は着物も深い黒で人情話『井戸の茶碗』を膨らませながら40分じっくりと語ってくれた。
すばらしい出来だった。
この人の高座は何回か聞いているが、少し考え過ぎるのか描写が過剰になるきらいがあったが、この日は迷いなく真っ直ぐな高座で胸に染みてくるものがあり、涙が出た。

国立劇場ができて今年で35年ということで、記念に手ぬぐいもくれた。

Kokuriti_0002


落語は、残しておきたい大切なこの国の文化だ、とあらためて感じた一日だった。


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