文化逍遥。

良質な文化の紹介。

公園の冬鳥、その2

2016年01月26日 | バードウォチング
 強い寒気が降りてきて、西日本とくに九州地方などでは水道管が凍結して破裂、難渋しているという。大量の漏水を防ぐ対策として水道を止めた為に、広域で断水しているところもあるらしい。テレビのニュースなど見ていると、破裂している住宅の水道管はウレタンのカバーが付けられておらず、むき出しの状態だ。いくら九州でも準備不足というか手抜き工事に近い。

 千葉県でも今朝は内陸の成田などでは氷点下6度ほどに下がったという。ここ千葉市では今朝の最低気温は0度程だったので、さほどでもないが、冬らしくなってきたので再び千葉公園で野鳥を撮影してみた。


氷結したプールの上を歩くカラス。


セキレイ。白セキレイと思われるが、背黒セキレイと区別がつきにくい。


これは鵜だが、カワウか。ウミウと判別しにくい。


シベリア方面から渡ってくる鴨達。わたしが若い頃、40年近く前だが、この池が半分ほど凍ったことがあった。


大サギか。


中央にいるのは、マガモのようだ。


スズメ。一般に渡り鳥には入らないが、スズメもやはり移動しながら生息していると言われている。関東地方を包摂する範囲くらいは移動しているらしく、米の種子を大陸から運んだのはスズメのような小鳥だったのではないかという説もあると聞く。

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2016年01月20日 | 日記・エッセイ・コラム
 全国的に暖冬傾向が続いていたが、ここ千葉でも今週から気温が例年を下回るようになってきた。
18日の月曜日には東京西部でかなりな雪が降り交通機関が混乱、通勤客が駅の外にまであふれる事態で、いつもながらの東京の弱点を見せつけられた。かく言うわたしも、文書情報管理の仕事をしていた頃は東京や近県各地に通う日々だったが、電車の遅延には随分と悩まされたものだった。早めに行けば行ったで、時間を無駄にしているという取引先からの指摘を受けたりもした。まあ、今は首都の混乱をテレビで見て「大変だなあ」と感慨にふけっている。が、仮にギターなどを持ってあの人の渦の中で並ばなければならない事態になったらどうだろう。考えるだけでもゾッとする。

 引き続き、北国では雪の少ない状況から一変して「冬の嵐」とも言うべき天候だという。御見舞い申し上げたい。

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映画『消えた声が、その名を呼ぶ』

2016年01月15日 | 映画
 1/14、木曜メンズデイで入場料1000円の千葉劇場で映画を観た。『消えた声が、その名を呼ぶ』、監督はドイツ人でファティ・アキン、主演はフランス人でタハーム・ラヒム。2014年、ドイツ、フランス、トルコ他の作品。

 舞台は1915年、第一次世界大戦下のオスマントルコに始まる。トルコによるキリスト教徒アルメニア人の迫害により引き裂かれた家族と、その父親が娘を探す苦難の旅を描いている。映画自体も2時間18分の大作で、完成までに7年をかけているという。映画の中で、8年に渡る娘を探す旅では、中東のアルメニアからシリアを経て大西洋を渡りキューバ、そしてアメリカ合州国のフロリダに密入国してからミネソタ州のミネアポリス、最後にノースタコダのRUSOという小さな町のアルメニア人居住区にたどり着く。撮影地は、ドイツ・キューバ・カナダ・ヨルダン・マルタなどに渡ったという。昔の街並みや、蒸気機関車など細部にわたって再現されており、それだけでも観る価値はあるだろう。

 終戦とともに被害者が加害者に変わり、複雑な東欧・中東の歴史の渦に巻き込まれる人間達が描かれてゆく。ただ、登場する人物が性悪なグループと性善なグループにかなりはっきりと分かれていて、その描写が行き過ぎているように感じた。

 ヨーロッパや中東の言語・宗教・風習などの違いによる対立はなかなか理解しにくい、と改めて感じさせる映画だった。特に宗教、キリスト教もイスラム教もユダヤ教も旧約聖書から派生して、同じ神を崇めているはずなのに、時にジェノサイドに及ぶことがあるのはやはり宗教以外の要因が強いのだろうか。見識を広めるしかない。

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紅梅

2016年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム
 暖冬のためか、近くの公園で早くも紅梅が咲いた。1月早々に梅の花がこんなに咲くのを見たのは初めてだ。撮影は、1/8午前。






 年賀状などで梅の花があしらわれることも多いが、それを含め、正月を「新春」というのは旧暦の名残。つまり、昔は1月から文字とおりの「春」になったわけだ。暦が一ト月半ほどずれていたわけだが、その分だけ温暖化しているとも考えられる。これから先を考えると、ここが分岐点のような気がする。生活様式を変えて環境を守る道に進むのか、あるいはこのまま資源を使い続けてゴミの中で果てるのか。

 この梅を見ていたら、ふいに老子の言葉を思い出した。「根に帰るを静といひ・・・常を知るを明といふ。常を知らずしてみだりになせば凶なり」。「知常曰明」とは美しい言葉だ。そういえば、老子研究家の加島祥造氏が先月25日、92歳で亡くなった。タオイストと自ら称し、老衰で亡くなった。これもまた「常」と言えるだろう。合掌。

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公園の冬鳥

2016年01月05日 | バードウォチング
 今冬も、千葉公園にやってきた渡り鳥などを1/3午前に撮影してみた。


ヒヨドリ。


毎年、鴨類が多く飛来するが、今年は今のところ少ないようだ。


鴨の仲間で、ホシハジロの雄。


やはり鴨類で、キンクロハジロ。腹が白く冠羽があるので、これは雄。鳥は、雄の方が色あざやかな種が多い。メスを引き寄せるためとも言われている。


ユリカモメが群れなしているように見える。


ユリカモメのアップ。


ダイサギ。この長い首をうまく伸ばして小魚などを捕食する。


ムクドリ。

 それにしても今冬は暖かい。今年に入ってからも、ここ南関は連日15度程の気温で、すでに春めいてきている。鴨などの渡り鳥が少ないのは、この暖冬の影響か、あるいはカモメなどが多いためか。あたたかで暖房費等が掛からず良いが、寒いときには寒くないと害虫などが繁殖しやすくなるとも聞いている。

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国本武春師を悼んで

2016年01月02日 | 日記・エッセイ・コラム
 12/24、浪曲の国本武春師が亡くなった。55歳だった。

 なんということだ・・・そう思った。わたしは、彼に期待していた。浪曲を基盤としながらも、他の分野と融合させて、あたらな芸能を開拓してゆく姿勢は好感が持てたし、彼ならそれが出来ると思っていた。私よりも4歳ほど若いのに、道半ばで倒れ、さぞ心残りだったろう。とにかく残念だ。

 先月の24日といえば、わたしは小三治師匠の独演会に行っていた。74歳の落語家の円熟した芸に接し、ひとつの到達点を感じたものだが、国本武春師にあと20年の歳月が与えられていたら、どんな芸域に達していただろう。それを想うと、胸が痛む。生き急ぎ、無理な活動をしていたところもあったのだろうか。ご冥福をお祈りしたい。

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