文化逍遥。

良質な文化の紹介。

Cメール架空請求詐欺

2020年01月21日 | 社会・経済
 auのショートメール・サービスである「Cメール」を悪用した架空請求がわたしの携帯に届いた。手口は実に巧妙で、あやうく引っかかるところだった。

 まず、宅配便の不在者カードを模した文面のCメールが届く。「荷物をお届けに伺いましたが、ご不在でした。下記のURLにアクセスしてください。」といった内容で、いかにもそれらしいURLだが、ここにアクセスすると有料サイトにつながるらしい。幸いにも、古い携帯なのでURLが途中で切れていた為に繋がらなかった。そこで、送られてきた番号に電話したが、すぐに切られてしまう。Cメールは、携帯電話の番号だけで送れるので、ランダムに、かつ大量にこのようなメールを送信しているようだ。折り返し電話すると、実際に使われている携帯電話だと確認され、数日後に架空請求メールが送られてくる。

 このCメール詐欺が来た時、タイミングが良くというか悪くというか、ちょうどネットで買い物をして荷物が届く予定があったのだった。落ち着いて考えれば、実際に宅配に来たのなら、不在者カードをポストに投函しておけばよいだけで、Cメールで連絡する必要などないわけだ。「なんだ、最近は紙の節約でメールを使うようになったのか?」と思い込まされてしまった。少し調べてみたところ、同様なメールが届いた人がかなりいるらしい。auでは、Cメールを切断するという対策を、希望する人には講じているらしい。すでに報道されているような手口、つまり手紙や葉書などでの架空請求にはある程度の知識があるので対応出来るが、いきなり新たな手口で来られると「相手の思う壺」にハマる。「支払いに応じなければ、法的手段に訴える・・」などと実際にメールされるとやはり、困惑するものだ。しかし、Cメールではこちらの住所も名前もわからないわけだから、無視すれば良いだけのことなのだった。

 詐欺師さん達も、これだけ巧妙な方法を考え出せるなら、ヴェンチャー企業でも起こして仕事すれば、まともな金を稼げるのではないか、と思うのだが、どうだろう。改めて痛感したことだが、不審なメールには安易に返信したり、指定されたURLにアクセスしたりしないようにしたいものだ。

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無縁社会によせて

2011年02月19日 | 社会・経済
 最近盛んに言われる無縁社会。
 歳をとれば親類縁者や友人が亡くなってゆくので、孤独になってゆくのはある意味仕方がないと思う。しかし、若い人たちにも孤立が広がっているというのは深刻な問題だと言わざるを得ない。そんな中で最近特に感じるのは、仕事などで若い人に接していると、彼らは年配者の話を聞こうとしないことである。これだけITが進んでくると、パソコンもまともに使えない年寄りの話など聞く気にはならないのは無理もないかもしれないが、人間関係の築き方や問題解決の仕方はやはり年配者に一日の長があるだろう。わたし達が子供だった昭和30年代は、職人技をもった大人たちに囲まれていた。そして、その技を習得するためにどのようにしたかを、大人たちはゆっくりと話してくれたものだった。いま、そのような大人と子供の関係は無くなってしまった。話を聞こうとしない者には何も話さないのが、人というものだ。
 言い古されたことかもしれないが、孤立に悩む人にはせめて本を読むようにしてもらいたい。それも出来れば古典。最近は、読みやすい現代語訳が多数出ているし、ネット上では著作権の切れた作品が公開されているので無料で読める。実際、テレビで見るかぎり孤独に落ちている若い人の部屋には本の影すら無かった。良い文化に接することは、人を孤立から抜け出させてくれるものなのだと信じている。

 最近電車の中でI-padでブログを閲覧している人がいた。あんまり、いいもんじゃないなあ。自分のブログが満員電車の中で見られていると思うとあんまり良い気持はしない。ゆっくりと味わって読んでもらえる内容のあるものを書きたいと心がけている。時間の節約もほどほどにして、SNSであれ本であれ良いものを選んでゆっくりと読んで貰いたい。


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