文化逍遥。

良質な文化の紹介。

千葉競輪ドーム、2020/11/26

2020年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム
 11/26(木)夕方近く、工事が完成に近づいた千葉競輪ドームをスマホで撮影。よく見ると、ドームの頂上付近に工事の人が何人か作業しているのが確認できる。



 すでに、足場も外れ全体の姿が露わになっている。今年の春に骨組みを組み始めたので、10ヶ月程でここまで工事が進んだ事になる。屋外とはいえ、コロナにめげず、夏の暑さの中でも作業を進めてきたわけだ。感心するのと、あまりの速さにあきれるのが半々、といったところ。内部の工事が完成するまでにはまだしばらく時間がかかるだろう。それまでにコロナウィルスの感染が収束してくれればよいが、はたしてどうだろうか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わたしのレコード棚ーブルース111Junior Kimbrough

2020年11月26日 | わたしのレコード棚
 ジュニア・キンブロー(Junior Kimbrough)は、1930年7月28日ミシシッピー州のハドソンヴィル(Hudsonville)で生まれ、1998年1月17日に同州ホリースプリング(Hollyspring)で亡くなっている。日本のブルースファンの間ではあまり知られていない。が、ミシシッピー州のデルタ北部の「ヒルカントリー」で自分のジュークジョイントを経営し、自らも独自な音遣いでコンスタントに音楽活動を続けた人だ。ギターは、主にミシシッピー・フレッド・マクドウェルを聴いて学んだという。



 すでに、このブログ「わたしのレコード棚ーブルース109」ジェシー・メイ・ヘンフィルのところで紹介したP-ヴァインから出ていたヴィデオ。1992年にキンブローのジュークジョイントで撮影された映像を収録している。ミシシッピーの片田舎のジュークジョイントの様子をよく伝えている。


 こちらは、上のヴィデオの企画の元となったロバート・パーマーの著書『ディープ・ブルース』。原書は1981年に出版されており、日本語訳は1992年に五十嵐正氏の訳でJICC出版局から出ていた。この本も今は絶版のようで、古本でしか手に入らないようだ。


 やはり、すでにジェシー・メイ・ヘンフィルのところで紹介したLPと同じもので、SOUTHLANDレーベルのLP22。1984年10月、アトランタでの録音「All Nightlong」を収録。ジャケット写真は、右側中段がキンブロー。


 FAT POSSUMレーベルのCD1006。1993年4月にキンブローのジュークジョイントで録音された11曲を収録。時間が長い曲が多く、聴きごたえがある。短いものでも4分半、長い曲では10分近い。キンブロー本人のヴォーカルとギターもさることながら、バックで演奏しているメンバー達の演奏もすばらしい。ネットで調べてみた限りでは、スタジオミュージシャンのような演奏家ではなく、ミシシッピーでコンスタントにブルースを演奏している演奏家たちのようだ。キンブローの特徴のある音使いにしっかりと寄り添い、時に音を立て直してゆく、見事なバックアップだ。メンバーを書いておこう。サカンド・ギターにKenny Brown、ドラムスにCedrick Jackson、ベースにGarry Burnside。音楽に「癒し」あるいは「調和」のようなものを求める人にはお勧めできないが、人の心の奥底にある澱みを含めた人間の全体を表現する音楽に接することが出来る一枚で、ブルースの歴史を語るうえでは重要な録音と言える。
 余談だが、一般にライブハウスなどには「ハウスバンド」と言って、その店に所属して、演奏するミュージシャンのバックを担う役割をするバンドを抱えているところも多い。ジャンルを問わず演奏する能力が必要で、それはそれで大変な技術の習得が不可欠なのは当然のことだ。が、独特の音遣いをするミュージシャンに対しては、深いところでズレが生じることも事実としてある。ストレートな音楽にはその道を歩み続けてきた人たちにしか出来ないものがあるのだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手巻き時計の分解掃除

2020年11月23日 | 日記・エッセイ・コラム
 20年ほど使っている、ハミルトンの手巻き式腕時計。わたしは、普段は手に時計を嵌めないので、必要な時だけリュウズを巻いて使えるものを愛用してきた。しかし、このところ巻いても短時間で止まってしまうので近くの時計職人さんに診てもらった。その結果、分解掃除と注油が必要、とのこと。8000円(税込み)でやってくれる、というので頼むことにした。
 ホームセンターなどで、2000円も出せば電池式の腕時計が買えるし、時間も正確だ。つまり、修理費用で安いクォーツ時計4個買える計算になる。しかし、個人的には安物を使い捨てて使うのは好きではないし、手巻き時計には使っていて不思議な安心感がある。


 ついでに、バンドも新しくしたので、なんとなく新品になったような気がする。動作もスムースになり、動いている時間も修理前は12間ほどだったのが40時間ほどに長くなって、満足している。

 携帯電話が普及して以降、腕時計をする人が減って、すっかり売れなくなった、とベテランの職人さんは苦笑いしていた。以前は小さな町でも一軒くらいは時計店があり、修理もしてくれたものだった。そんな店も今はほとんどなく、自宅近くにやめずに続けている腕の良い職人さんがいて助かった。インターネットで調べたところでは、製造したハミルトンにオーバーホールを頼むと、最低でも2万円かかる。

 正確さも大事、それは分かるが、度を過ぎるとストレスになりかねない。ゼンマイでも巻ける自動巻き時計が見直されている、とも聞く。人の生活にも、多少の「ゆらぎ」すなわち「ゆとり」があった方が良い。かの時計職人さんも、「すこし、くるった方がいいんだよ」と言って笑っていた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わたしのレコード棚ーブルース110Jessie Mae Hemphill

2020年11月19日 | わたしのレコード棚
 ジェシー・メイ・ヘンフィルは、「わたしのレコード棚ーブルース109」で取り上げたシド・ヘンフィルの孫娘にあたる人。生まれは、ウィキペディアによると、1923年10月18日ミシシッピー州のセナトビア(Senatobia)で、亡くなったのは2006年7月22日メンフィス。ただし、下のヴィデオ『Deep Blues』の解説及びロバート・サンテリ著『Big Book Of Blues』では、生年を1934年10月6日としている。


 ヴィデオ『Deep Blues』。ブルース・リサーチャーのロバート・パーマーが著作でもある『ディープ・ブルース』の企画の一環として製作され、パーマー自身がダウンホーム・ブルースを紹介する形で作られたヴィデオ。日本では1994年頃にPーVINEレーベルから中山義雄氏のトランスクリプト(会話部分の聞き取り翻訳)と解説を小冊子にして付けて発売された。DVDになり今でも継続して発売されていると思っていたが、国内盤はすでに廃盤になっており現在では入手が難しいようだ。かろうじて、海外盤がインターネットで手に入るようだが、かなり高額で、手元に着くまで時間を要するようだ。メディアが変わる時に、商売にならないと感じるものは切り捨てられるのではないか、と心配していたが、その懸念は残念ながら当たってしまったようだ。

下の2枚の写真は、このヴィデオの映像をデジカメで撮ったもの。ちょっと見にくいが、ご容赦願いたい。


 ファイフ・バンドの様子。左端で大きなドラムをたたいているのが、ジェシー・メイ・ヘンフィル。右端で、ファイフを演奏しているのは、このブログ「わたしのレコード棚ーブルース108」で書いたナポレオン・ストリックランド。


 ジュニア・キンブロー(Junior.Kimbrough)のジュークジョイントで、演奏するジェシー・メイ・ヘンフィル。


 Southlandレーベルから出ていたLP、SLP22。ジョージア州アトランタで、1984年10月に行われたブルース・フェスティヴァルの録音。全部で4枚のシリーズのヴォリューム2。ジェシー・メイ・ヘンフィルは、「Train Train」を収録。ジャケットの写真は、右上から時計回りに、サニーランド・スリム、ジュニア・キンブロー、ジェシー・メイ・ヘンフィル、フィル・ウィギンズ&ジョン・シーファス、フランク・エドワーズ、トーマス・バート。

 シド・ヘンフィルのページでも書いたが、ヘンフィル一家はミシシッピー州の北部で、音楽を代々受け継いでいる。その辺りは、小高い丘になっているということでブルースファンの間では「ヒル・カントリー・ブルース」とも呼ばれている。また、その地域はアイルランドからの移民も多いところで、アイリュシュ・ミュージックとブラック・ミュージックが相互に影響しあって、独特な音楽を形成していた歴史もあると考えられている。聞き慣れない者にとっては、「何だこりゃ」という戸惑いもあるかもしれない。が、音楽の中にある大切なものを聴取ろうとする者にとっては、極めて大切な音楽である。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千葉競輪ドーム、2020/11/15

2020年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム
 11月15日午後、工事中の千葉競輪ドームを撮影してみた。ここは、我が家から歩いて数分のところにある。



 この日は日曜日だったので工事も休みだったが、普段は工事に携わる人達が命綱を付けて屋根材を一枚一枚貼っている。現代的な建築物も、結局は人の力で出来上がってゆくのだった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わたしのレコード棚ーブルース109 Sid Hemphill

2020年11月12日 | わたしのレコード棚
 シド・ヘンフィル(Sid Hemphill)は、「わたしのレコード棚ーブルース108」で取り上げたナポレオン・ストリックランドの師匠に当たる人である。生まれは、ウィキペディアによると1876年、CDの解説では1877年になっている。亡くなったのは1963年らしい。ミシシッピー州のデルタ東部に暮らした人なので、おそらく、生まれたのも亡くなったのもコモ(Como)というところの近くと推測される。いずれにしろ、当時としては長寿で「音楽の生き字引」みたいな人だった。民俗音楽研究家のアラン・ローマックスが1940年年代にミシシッピーでフィールド録音している。今、聴くことが出来るのは、その時のものだ。その中で担当しているのは、ヴォーカル、ファイフ、クイルなど。ファイフに関してはストリックランドのところで詳しく書いた。クイル(Quill)というのは、アンデスのサンポーニャに似たパンフルートで、おそらく自らの手作り楽器と思われる。


 ネットで見つけたヘンフィルがクイルを演奏している貴重な写真。


 「わたしのレコード棚ーブルース108」で紹介したCDと同じもの。ヘンフィルの演奏は、アフリカを想わせる音楽からブルースまで、1942年8月15日録音の7曲を収録。このCDの解説によると父親は「Slave Fiddler」だった、とある。直訳すれば「奴隷バイオリン弾き」ということになる。しかし、それが「バイオリンを弾くのを仕事とされた奴隷」という意味か、あるいは「普段は農業などに従事しているが、必要に応じてバイオリンを演奏する奴隷身分の人」だったのかは不明だ。
 もう40年前にもなるが、アレックス・ヘイリー(Alex Haley1921-1992)の小説を原作とした『ルーツ』というテレビドラマが流行り、それが日本でも放映された。その中で、普段は雑事をこなしているが、時に所有者である白人のリクエストに応じてフィドルを弾く黒人奴隷が出てきた。おそらくは、シド・ヘンフィルの父親も、そういう人だったのではないだろうか。シド・ヘンフィルの生年を考えると南北戦争が終わって10年後くらいなので、彼の父がそんな身分の人だったとしても不思議なことではない。逆に言えば、シド・ヘンフィルの父はある意味プロのミュージシャンで、リクエストに答えるだけのレパートリーと技量を持っていたと推測される。つまり、聴く者の好みに合わせて演奏してしていた人だったと考えられるのだ。その影響だろうか、シド・ヘンフィルの残された録音を聴くと、なかなか器用で、ブルースナンバーをクイルで器用に吹いていたりする。また、マウンテン・ミュージックを想わせる2ビート系の曲なども演奏して違和感がない。
 さて、その『ルーツ』に登場する奴隷のフィドラーがドラマの中で口にしていた言葉が、今でも印象に残っている。それは、「白人に命令されたのじゃなくて、自分の好きなのを演奏したいんだ」と、いったものだった。音楽の歴史から見ても、「黒人音楽」が確立するのは、奴隷解放後の時代が下がってからで、先のフィドラーの言葉通りに、黒人たちが自らのアイデンティティーを確立していくのと同期しているかのようだ。


 オーストラリアのレーベルDOCUMENTのオムニバスCD5577。ヘンフィルのものは、上のTESTAMENT5017と同じく1942年8月にミシシッピー州のスレッジ(Sledge)という所で録音された7曲(曲の重複なし)収録している。

 ヘンフィルの孫娘に当たるのはジェシー・メイ・ヘンフィル(Jesse Mae Hemphill)という人で、やはり伝統的な黒人音楽を演奏する伝承者だ。ジェシー・メイ・ヘンフィルの父母も音楽家だったという。つまり、ヘンフィル一家はデルタ東部での音楽文化を担ってきた人たちと言える。そのジェシー・メイ・ヘンフィルに関しては別のページで書くことにしたい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ライト」ブルース・セッション2020/11/7

2020年11月09日 | ライブ
 9月・10月と参加できなかったが、7日(土)千葉のライブハウス「ライト」でのブルース・セッションに行ってきた。新型コロナウィルスの影響で、この日も参加者はまばら。少し寂しくもあったが、リラックスして演奏出来て、けっこう楽めた。

 演奏曲は、順不同で以下のとおり。
1.Steady Rollin' Man
2.Stomy Monday Blues
3.Sweet Home Chicago
4.Dust My Broom
5.夜明け前の静けさの中で
6.Stranger Blues
7.Love In Vain
その他、バックで数曲。


 スマホで撮影してみた「ライト」のステージ。客席数は40ほど。歌う人の前面には飛沫が飛ばないようにビニールの幕が設置されており、マイクなどは休憩ごとに消毒している。客席の間にもアクリル板が設置されており、また、窓を開けての換気にも努めている。ここはビルの2階にあり、けっこう窓も大きく、開放すると空気が入れ替わるのを感じられる。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千葉公園2020年秋

2020年11月05日 | まち歩き
 立冬(7日)も近く、暦の上では冬も近い。しかし、こちら南関は近くの木々がやっと色づいてきたところだ。というわけで、11/4(水)午後、秋晴れの千葉公園の秋の風景を少し撮影してみた。


 弁天池。後方に見える架線は、千葉都市モノレール。


 今年もシベリアから渡ってきたカモの仲間のキンクロハジロ第一陣、20羽ほどいるだろうか。


 キンクロハジロの雄。頭の後ろに飾り羽があり、腹が白いのが特徴。


 アオサギ。ここで見られる鳥の中で最も大きい鳥で、翼を広げれば1メートルくらいはありそうだ。このアオサギが見られるようになったのは、わたしの知る限りでは、この5~6年のことだ。最近では、カワセミなども観察されているが、残念ながらわたしは観たことはない。


 こちらは、中サギか。嘴の色が黒い。水面をじっと見て動かず、小魚を捕食しようとしているところ。


 首を伸ばして狩りの最中。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲毛海岸、2020/10/29

2020年11月02日 | まち歩き
 10月29日(木)午後、天気も良く気温も20度ほどで湿度も低め。自転車で走るには良い気候なので、千葉市の稲毛海岸まで行ってきた。


 東京湾の南側を撮影。先日ここにも書いた新しく購入した自転車で、ここまで我が家から景色を見ながらゆっくり走って30分くらい。途中で休憩したりして、往復1時間半位なので、ちょうど良い運動になり、リフレッシュできる。


 こちらは、東京方向。遠くにスカイツリーが見えている。


 こちらは、西の方向。神奈川県側に太陽が沈んでゆくところ。時間は午後4時頃。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする