文化逍遥。

良質な文化の紹介。

残暑厳しく・・

2023年08月29日 | 日記・エッセイ・コラム
 今日も熱中症警戒アラ-トが出ている。

 今週で8月も終わるのだが、関東各地は連日猛暑日に近い気温。我が家は、千葉市でも比較的海に近く、それほどの高温にはならない。が、夜は気温が下がらない。関東の天気予報を見ていても、最低気温が最も高く出るのは千葉が多い。なので、エアコンなしでは眠れない夜が、すでに二カ月ほど続いている。今年は、北海道の札幌などでも猛暑日になり「記録的」という言葉が頻繁に使われている。毎年のように暑さが記録的になるのが当たり前のようになり、危機感が薄れてゆく。幼い子供が学校の体育の後に熱中症で亡くなったというニュースに接すると、気候変動に対する対処をもっと真剣に考えるべきではないかと思わざるを得ない。

 そんな厳しい夏だが、日照時間は確実に短くなっている。近くまで秋は来ているのだろう。


 今週土曜日9/2は、千葉のライブハウス「ライト」でブルースセッションが開催され、わたしも参加予定だ。演奏力がある人が参加するので、お近くの方は聞きにいらしてください。チャージは1500円+オーダー。ソフトドリンクが300円くらいからなので、聞くだけなら2000円でお釣りがくるくらい。お酒を飲みながら食事をしている人もたまに見かけるが、その場合はそれなりの料金がかかる・・って、当たり前か。
 画像のSAITO“G”は、千葉のギターショップ「ルイジアナギター」のマスターで、セッションを仕切るホストギタリスト。わたしではないので、念のため。


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2021年ドイツ映画『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』

2023年08月22日 | ライブ
 8/16(木)千葉劇場にて。原題は「Schachnovelle」。直訳すると「チェスの短編小説」といったところで、原作と同名と思われる。監督フィリップ・シュテルツェル、出演オリバー・マスッチ他。

 以前から疑問に思っていたことがある。それは、なぜドイツ軍はオーストリアをごく短期間に侵略できたのか、ということだった。いかに装備に優れた軍隊を電撃的に進行させても、そう簡単に防衛ラインを突破出来るとは考えにくい。その疑問が、この映画を観て少し理解できたように感じた。要は、当時のオーストリア上流階級に対する大衆の不満や憎しみを、ドイツ軍は巧みに利用したのだ。まあ、その他にも複合的な要因があったに違いないが、第二次世界大戦初期のヨーロッパの状況を理解する一助になる佳作と感じた。



以下、千葉劇場の案内より引用。

『オーストリアの作家シュテファン・ツバイクが1942年に発表し、命をかけてナチスに抗議した書として世界的ベストセラーとなった小説「チェスの話」を映画化。ヨーゼフは久々に再会した妻とともに、ロッテルダム港からアメリカへと向かう豪華客船に乗る。かつてウィーンで公証人の仕事をしていた彼は、オーストリアを併合したナチスドイツに貴族の資産の預金番号を教えるよう迫られるも拒絶し、ホテルに監禁された過去があった。豪華客船ではチェス大会が開かれ、世界王者が乗客全員を相手に戦っていた。世界王者と船のオーナーの対戦の際、オーナーにアドバイスして引き分けに持ち込んだヨーゼフは、自ら王者と一騎打ちをすることになる。ヨーゼフのチェスの強さには、ある悲しい理由があった。』

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8/5ブルースセッションの写真

2023年08月15日 | ライブ
 8/5(土)のライブハウス「ライト」でのブルースセッションの時の写真を、ホストギタリストの斉藤G君が送ってくれた。

 白いシャツを着ているのが、わたし。


 この日は、ピアノの方が入っていた。それだけで、かなりアコースティックな感じになり、ピアノに合わせて電気楽器も音量を下げ気味になる。なので、わたしとしては歌いやすく、実にありがたい。


 使っているギターは、30年以上前にESPにオーダーしたテレキャスターシェイプのもの。ストラト用のピックアップ3個を搭載。弦高を高くして、ボトルネックで弾いた時に音のノリが良いようにしている。逆に、指で早いフレーズを弾くには少し難がある。その兼ね合いが微妙なところ。もっとも、それほど早いフレーズを弾けるわけではないけどね・・。

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「ライト」ブルースセッション2023.8.5

2023年08月08日 | ライブ
 8/5、千葉のライブハウス「ライト」毎月土曜恒例のブルースセッションに参加してきた。

 参加者数はコロナ前に戻ってきているがメンバーはかなり入れ替わり、音楽的にもブルースロックあるいはR&Bのナンバーを演奏する人が多くなっている。皆さんかなり高度なテクニックを持ち、音感に優れたプレーヤーだ。古いタイプのブルースしか出来ないわたしとしては、正直言って、戸惑うことも多い。それはバックについてくれた人も同じようで、知らない曲に「どうしたらいいんだろう」と感じる人も多いようだ。そんな気持ちが、こちらにも伝わり「アレレ・・」と思うと迷いが生じ、指が動かなくなったりする。ま、それもセッションの面白さで、勉強になると思いたい。次回セッションは9/2の予定。すこしは涼しくなってくれるといいが・・今日8月8日の「立秋」という言葉もむなしいくらいな暑さが続きそうだ。


わたしがスマホで撮影した「ライト」のステージ。だいたい、いつもこんな感じで、和やかな雰囲気でやってます。千葉県内だけでなく、埼玉や東京から来る人も結構いる。コロナ禍をどうにか乗り越え、この先もブルース好きな人が多く集えるよう、長く続くといいなあと、しみじみ思っております。

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小杉健治著『灰の男』

2023年08月01日 | 本と雑誌
 最近、図書館から借りて読んだ本の中から一冊。



 小杉健治著『灰の男』。初版発行は講談社から2001年ということで、上の画像はネットから拝借したもの。私が読んだのは例によって読むのが楽な大活字本で、字が大きい分ページ数も増えるので4分冊になっている。

 小杉健治という作家の作品は、今回初めて読んだ。わたしより一回り年長で、戦後すぐの生まれという。この小説は、1945年3月10日の東京大空襲を題材にした労作で、おそらくこれが作者のライフワークと思われる。戦火に翻弄され、戦前戦後を通してトラウマを抱えながら生きる下町の人々を描いたミステリーの要素を含む小説で、プロットに少し無理があるようにも感じたが、引き込まれてしまった。東京の下町が主な舞台となるが、私は若い頃たまたま東京都江東区にあった電器店に勤務していたことがあり、配達や営業で東京の下町を回っていたのだった。その頃すでに戦後30年ほど経っていたが、空襲を逃れた建物が随所に残っていた。そんな街々をを回った経験が、この作品に描かれている情景と重なって見え、真に迫るように感じた。描写力にすぐれ、後世に伝えていきたい作品。

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