音曲の玉川スミ師匠が9月25日に亡くなった。92才だった。
何度か高座に接したことがある。
最後に接した高座は、師匠が「来年は90才」とおっしゃっていた様な記憶があるので、3年ほど前になろうか。
師匠の高座には、強い印象がある。
それは、ピッチの正確さだった。
三味線を弾きながら歌舞伎のような七五調の漫談(山手線の駅名をセリフに組み込んだもの)を入れるという芸をされていた時の事。長い芸で、それでなくとも三味線は絹糸を弦にしているのでとても緩みやすく、こまめな調子合わせが必要になる。それを、笑い声が渦巻く演芸場で表情ひとつ変えずに正確にやってのけるのだから、正直言って涙が出るほど感動した。
亡くなったことは残念だが、長寿を保たれて最晩年まで90年近くに渡り心に残る芸を見せてくれたことは素晴らしいことだし、後世への遺産となるに違いない。
ご冥福をお祈りしたい・・・合掌・・・
何度か高座に接したことがある。
最後に接した高座は、師匠が「来年は90才」とおっしゃっていた様な記憶があるので、3年ほど前になろうか。
師匠の高座には、強い印象がある。
それは、ピッチの正確さだった。
三味線を弾きながら歌舞伎のような七五調の漫談(山手線の駅名をセリフに組み込んだもの)を入れるという芸をされていた時の事。長い芸で、それでなくとも三味線は絹糸を弦にしているのでとても緩みやすく、こまめな調子合わせが必要になる。それを、笑い声が渦巻く演芸場で表情ひとつ変えずに正確にやってのけるのだから、正直言って涙が出るほど感動した。
亡くなったことは残念だが、長寿を保たれて最晩年まで90年近くに渡り心に残る芸を見せてくれたことは素晴らしいことだし、後世への遺産となるに違いない。
ご冥福をお祈りしたい・・・合掌・・・