文化逍遥。

良質な文化の紹介。

美浜大橋2024.4.28

2024年04月30日 | 日記・エッセイ・コラム
 4/28(日)午前、自転車でゆっくりと千葉市北部を流れる花見川河口にかかる美浜大橋へ行ってきた。気温は25度ほどでちょっと暑いが、湿度は低めで、サイクリングにはまあまあの気候。春は花粉や黄砂で外での運動にも注意が必要で、最近の夏は危険な気温になることも多い。なので、1年の中で、サイクリングに適した気候の日は少なくなっている。


 橋の上から東京方向を撮影。少し靄(もや)がかかっていて、この日は視界が悪かった。普段なら、写真中央あたりに肉眼で見えるスカイツリーも確認できない。右端に千葉マリンスタジアムや幕張メッセがある。


 こちらは、東京湾の南方向。ゴールデンウイーク中とあって、人工海浜でくつろぐ家族連れも多かった。この後、花見川サイクリングコースを少しさかのぼり帰途に就いた。景色を見ながらゆっくり走って、往復で2時間弱、といったところ。

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ディマジオのPAF

2024年04月23日 | ギター
 少し専門的なギターの話。

 セッションに参加し、他のギタリストの演奏を聞いていて、いつも思うことがある。それは、本来ならもっとまろやかな音がするはずのギターが、エッジの効いたロック向けの音になっている、ということだ。例えばレスポールは、ジャズギタリストのレスポールが考案した、本来は癖のないストレートな音のするギターだ。そんなレスポールも、1970年代にロックのギタリストが大音量で歪ませるような使い方をし、人気を博して以降、完全に当初の音とは別物になっている。それはそれで新たな境地を切り開いたとも言え、必ずしも悪いことではないのだろう。が、本来の音質が失われることは、やはり残念でもある。メロウな音、と言うか、豊かさを感じる音質のギターを使い、聴く人の心に届く演奏をしたい・・と、言うわけで、手持ちのフルアコのピックアップを交換してみることにした。



 3月の千葉バハマでの写真。元々、安く手に入れたメーカー不明のジャズギターで、ピックアップもあまり質の高いものは付いていなかった。安物のサウンドも昔のブルースマンのようで良いのだが、癖が強くコントロールしにくい欠点はある。


 換装したのはディマジオのピックアップで、フロントがDP103、リアがDP223。コロナ前だと1個1万円程だったが、今は5割ほど値上がりしている。カバーは家にあったので、自分でつけて節約。それでも、両方で3万円程の出費。
 ディマジオというと今では歪系のディストーションのイメージが強いが、これは昔のギブソンのPAFに近い温かみのある音質で、出力も抑え気味。セイモア・ダンカンでも、定番といわれるSH-1では、やはりエッジの効いたロック系の音質に聞こえる。ダンカンでオールドパフに近いのはSH-55あたりか、あるいはJAZZの異名があるSH-2という感じ。SH-2は値段も手ごろで、所有しているギターの1本に付けていて、コントロールしやすいピックアップと感じる。
 ついでに言うと、本家ギブソンのピックアップ57クラシックあたりでも、悪くはないが、やはり現代の音楽に合わせてあるように感じる。


 ついでに、古くなっていたポットやジャックを新しいものに交換。音抜けが良くなった。フルアコの宿命でフィードバックしやすく、すなわちハウリングを起こしやすい。が、ブルースセッションでは、全体に音が大きくなりすぎる傾向があり、店の方から注意される事もあるというので、抑制のために丁度良いのではないか。

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2024年葉桜

2024年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム
 今年は桜の開花が遅く、4月の中旬になり葉桜となっている。個人的には、満開を過ぎて「葉桜」になった頃が好きだ。葉の新緑と花の桜色のコントラストが美しい。



 写真は、自宅近く。奥に見えるのは、中央が千葉県体育館で、その右丸いドームが競輪場。4/14(日)夕方にスマホで撮影。




 上の2枚は、4/15(月)午前の撮影。

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2023年日本映画『パーフェクトデイズ』

2024年04月09日 | 映画
 4/6(土)千葉劇場にて。監督はヴィム・ヴェンダース。この作品は、渋谷区内17か所の公共トイレを刷新する日本財団のプロジェクト「THE TOKYO TOILET」のアピールを、当初の目的として制作されたらしい。東京の下町にある古びたモルタルアパートに暮らす、寡黙な初老の清掃員平山を、役所広司が好演している。

 老子の教えに「知足」というものがある。この場合の「足」は満足の「足」で、「足(た)るを知る」という意味だが、それは、利益追求型の社会の中で、別の場所・空間に生きるということにもなる。さすがは、ヴィム・ヴェンダースと思わせる映像で、変哲もない主人公の平山の日常が、足るを知る中で豊かな生活を送っているように映し出される。そこに隠された社会の問題や差別は棚上げされるが、そこはこの際目を瞑っておこう。

 ストーリーの無い映像作品で、カメラは、ひたすら街の風景や多様な人々の姿を追ってゆく。そこに退屈を感じる人は、ひどい映画、と思うかもしれない。が、わたしは観ていて飽きることは無く、映画館でゆっくりと鑑賞するに値する作品、と感じた。



 余談だが、歌手の石川さゆりが主人公の通うスナックの女将を演じており、客の一人を演じたあがた森魚が弾くギターで歌う「朝日のあたる家」の浅川マキバージョンは良かった。あがた森魚本人が、実際にギターを弾いているかは、わからない。が、スタジオミュージシャンが弾いているようには聞こえなかったので、おそらく本人がギターを弾いていたように感じた。わたしは、石川さゆりの表現力は、もっと高く評価されてもいいと思っている。

以下は千葉劇場のホームページより引用。
『「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。トイレの清掃員として働く平山は、淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。第76回カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞受賞。(2023年製作/124分/G/日本/DCP)』

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千葉のブルースセッション「バハマ」2024/3/30

2024年04月02日 | ライブ
 千葉の栄町にあるライブスペース「バハマ」で、30日(土)に開催されたブルースセッションに参加してきた。

 場所柄、やたらと街が明るく何となく場違いなところに来た、ような感じ。生まれてこの方千葉に暮らしているけど、まるで異国を歩いているような気分。ボーっと生きているうちに、周囲は変化してゆく。まあ、それはそれとして、セッション。久々の千葉市内での開催とあって、参加者も多く、かなりな盛り上がり。皆さん、お上手でした。




バハマのステージ。キイボードを含めて機材は揃っており、スピーカーも良質。専門的な知識を持って音響を担当している方もいるようだ。ただ、ご覧のように照明が・・まぶしすぎ・・というか、キツイ・・というか、もうちょっと落ち着いた雰囲気の照明にしてほしいが、まあ、これは個人的な感想ではある。


右端がわたし。

 次回は5/4(土)19時スタートの予定。しかし、ここでのセッションは不定期ということで、決まった日取りは今のところ無く、お店の都合で決められるらしい。

 それにしても、店の入り口近くにある喫煙スペースでタバコを吸う人がひっきりなしにいて、その匂いには閉口させられた。何となく、昔の場末のスナックの様な感じ。わたしは、タバコは吸わないので、正直言ってあまり気分が良くない。今時、喫煙にあんなに寛容な店があるとは、驚いた。

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