文化逍遥。

良質な文化の紹介。

ギターケーブルの話

2024年01月30日 | ギター
 ギターとアンプをつなぐシールドケーブルが断線してしまったので、やむなく買い換えた。断線したのはEX-PROというメーカーのもので、音質が気に入り30年以上使ってきたので仕方がないが、残念。某カスタムショップの店長に聞いたところ、EX-PROは断線が多く今は生産されていない、とのこと。仕方が無いので、サウンドハウスでいろいろ探して、迷った末に2種類のメーカーのケーブルを買うことにした。

 シールドケーブルも、1メートル数百円の安いものから、数万円もする高価なものまで様々だ。値段が高ければ良いとも言えないだろう。が、音の通り道になるし、演奏中に断線して音が出なくなるようなことがあっては困るので、信頼のおけるものを使いたい。音質的にも、ケーブルによって、違いがかなり出る。
 また、特にライブ演奏に使う場合は、ねじれたり、時には踏みつけられたりすることもあるので、耐久性も求められる。なので、安易に安価なもので済ませようとすると後悔しかねない。とは言え、予算が限られているので、ライブに使うのに適した5メートル程度のものを5千円前後で探した。

 今回買ったのは、下の2種類。

 右の白い方がアーニーボール製 #6047で、長さは20フィート(実測で約6.2M)。「デュアルコンダクター」と言うらしいが、アース被膜に覆われたホットとコールドの2芯構造になっており、マイクなどに使うバランスケーブルに近い作りになっている。その分線が太くなっているが、ノイズが少なく、低音から中域の抜けが良く、暖かみのある音質になっている。わたしは5000円程で買ったのだが、最近、少し値下げされて4000円程で販売されている。
 左の黒い方が、「プロビデンス」という国産メーカーの5メートルのケーブルF201。こちらは、少し値が張り6000円弱だった。やはりノイズが少なく、全体に引き締まった、明瞭な音質になっている。ピックアップのついたアコースティックギターや、エレキギターでも透き通った音が好みの方にはお勧めできる。

 いずれにしろ、ケーブルにも劣化があり、永遠に使えるわけではない。ライブ等で頻繁に使用するには、ケーブルの状態にも常に注意する必要がある。

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国立演芸場中席2024/1/19

2024年01月23日 | 落語
 1/19(金)、国立演芸場寄席に行ってきた。三宅坂の国立劇場は建て替え中なので、当分は近くのホールを借りての公演になる。この日は、四ツ谷駅から歩いて7~8分のところにある「紀尾井小ホール」で行われた。金原亭一門を中心にした、落語協会の噺家さんたちが出演。力のある噺家さんたちがずらりと並び、皆、気迫のこもった口演だった。


 主な演目を書いておく。春風亭柳朝『源平盛衰記』、金原亭世之介『堪忍袋』、金原亭馬治『片棒』、柳亭燕路『笠碁』、そして金原亭馬生は『芝浜』。『芝浜』は、下げが大晦日の設定なので1月に掛かることは稀だが、この日の馬生は除夜の鐘が鳴るという設定にして、正月に掛けても不自然ではないように工夫されていた。
 ずいぶん寄席に通ってきたが、この日のように力の入った古典落語が次から次へと掛けられた日は記憶にない。通常の寄席の公演と言うよりも「名人会」と言った方が合っている感じで、聴きごたえがあり、何か力を貰えた感じだった。年初から大きな災害に見舞われ、あるいは、聴く人を通じて元気づけようという気持ちが噺にこもったのかもしれない。


 余談ーこの日の真打金原亭馬生は十一代目。先代の十代目金原亭馬生は、五代目古今亭志ん生の息子で、古今亭志ん朝の兄、女優の池波志乃さんのお父さん。なので、池波志乃さんは志ん生のお孫さん、ということになる。先だって、無形重要文化財保持者(人間国宝)になった五街道雲助も先代馬生の弟子で、馬生や世之介の「兄弟子」になる。
 プログラムに「ホームランたにし」と見える。以前「ホームラン」という漫才コンビがあり、間合いが巧みで、わたしも好きなコンビだった。が、残念なことに、片方のカンタロウさんという方が2年ほど前に亡くなり、今は残った方が「ホームランたにし」としてピン芸人で活動しているとのこと。小野ヤスシの弟子ということだが、浅草芸人の伝統的な話術を感じさせてくれる数少ない芸人さんなので、まだまだこれからも頑張ってほしい。

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『マルシェル by goo』サービス終了

2024年01月16日 | 日記
 告知になります。
 
 このgooブログ提供のフリーマーケットサービス『マルシェル by goo』。わたしも自主制作のCD『原風景』を出品させてもらっていましたが、無料でのブログ使用者は2024年1月25日(木) で出品/購入機能を停止するとのこと。なので、わたしのマルシェルでのCD販売も終了となります。多くの方にご覧いただき、御礼申し上げます。
  価格を少し下げましたので、もし、ご希望の方がいらっしゃいましたら25日までのご注文をお願いいたします。左側の自己紹介欄の下、オレンジ色の「ショップの商品一覧」をクリックすると商品ページに入れます。

 なお、この後もCDを他のフリーマーケットなどで出品をしようと思っていますが、具体的には未定です。ブログに関しては、今までどおり週1回程度の更新をしていくつもりです。よろしくお願いします。

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草刈場貝塚2023/12/30

2024年01月09日 | 考古・エッセイ
 元日の能登半島地震から一週間。被害状況が明らかになるにつれ、その深刻さは増すばかりだ。特に、交通インフラの破壊は深刻で、援助物資が避難所などに届いていない。そして、1月2日午後6時頃に羽田空港で起きた、被災地へ向かう海保機とJAL機の衝突事故。2011年の東日本大震災以降も、災害に対する対応力は貧しいままなのか、と感じている。もう少し危機感を共有したいものだ。


 さて、昨年暮れ12月30日に墓参の帰りに「草刈場貝塚」に寄って写真を撮ってきたので、紹介しておく。
 地元でもあまり知られておらず、注意していないと見つけるのに苦労する小さめの貝塚だ。位置的には千葉市貝塚町にあり、特別史跡の加曾利貝塚から1.5キロメートルほど、国史跡の荒屋敷貝塚からは3百メートルほどのところにある。


石碑が立っていて、その奥の草むら周辺まで貝塚のようだ。正確には、ここは「草刈場南貝塚」になり、縄文後期の遺跡になる。


どうしても電柱の影になってしまったが、石碑の日付は昭和45年と見える。写真の右上、道路を挟んで右側に少し開けた所が見えるが、そこが下の写真2枚の「草刈場(北)貝塚」で縄文後晩期の遺跡になる。


時代が比較的新しい貝塚は、貝が地中深くに埋もれることがなく、地表近くに多く観察できる。地面に白く見えるのが、全て貝になる。


地表の拡大写真。貝がはっきり見えている。


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東京都江戸川区小岩「Back In Time」ブルース・ジャム2023/12/28

2024年01月02日 | ライブ

 元日の夕方4時過ぎに、石川県能登地方を中心にM7.6震度7の地震が襲った。その後の津波もあり、被災された方は少なくない。一夜が明け、被害の実態も明らかになってきつつある。このブログでも週に800程のアクセスがあるが、あるいは、その中に被災された方もいるかもしれない。お体を大切にしてくださるようお見舞い申し上げたい。2024年は、大きな災害とともに始まった。正月の祝賀行事等は自粛し、被災地等の復旧を優先すべきと考える。


 すでに昨年の話題になるが、都内の小岩で毎月第4木曜日に行われている、ブルース中心のジャムセッションに12月28日参加してきた。年末の東京の下町は、すでに仕事を納めている事業所が多かったようで、街は人が少なかった様に感じた。電車も空いていて助かった。
 今回、初めて参加させてもらったがライブハウス「Back In Time(通称BIT)」はJR 小岩駅から歩いて数分のところだった。周辺に飲食店も多く、にぎやかな場所に位置していた。お店は、20人ほど入ればいっぱいで、この日はほぼ満席。研鑽のためというよりは、音楽を演奏することを楽しむために集まってくる人が多いようだった。かなりアルコールを飲んでいる人もいて、セッションというよりは忘年会に近い盛り上がりだった。まあ、それも音楽の楽しみ方の一つには違いない。

 お店の機材は充実しており、食べ物や飲み物などのメニューも豊富だった。温かいウーロン茶を頼んだが、ペットボトルではなく茶葉から淹れてティーカップで出してくれ、なにかホッとする味だった。料理や飲み物をインスタント食品で出すライブハウスも多い中、ちゃんとした仕事が出来るマスターのいる店、と感じた。


道路に面した1階にあり、お店の入り口は、こんな感じ。


中は、こんな感じ。この日は、千葉方面から来ている人も多く、顔見知りも多かった。


 演奏する人の楽器は壁に掛けられるようになっている。左端に掛かっているのが、わたしのギター。


 左端がわたし。

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