文化逍遥。

良質な文化の紹介。

多機能トイレ

2014年10月25日 | 日記・エッセイ・コラム
23日木曜朝、仕事場に向かう途中で急な腹痛に見舞われて錦糸町の駅構内にある多機能トイレを借りねばならない仕儀になった。
「多機能トイレ(あるいは多目的トイレ)」とは最近では主要な駅にあるもので、障ガイのある人や人工肛門の人あるいは乳児のおむつを交換したりする人の為のスペースや設備があり、車いすでも利用できる様に3畳ほどの広さになっている特別なトイレ。入口の扉等は電動でスウィッチを押すだけで開閉でき、中から扉を閉めれば自動でロックされて、30分経っても中の人が出てこない場合は外から開けるようになっている。普段そのようなトイレを使うことはないが、具合が悪くなった時にはとても助かる。できれば、寄付金を集めてでも多くの場所に設置してもらいたいものだ。そのための寄付等は惜しみたくない。
さて、結局職場についても腹痛は治まらず、早退して帰宅。その日の午後には発熱・頭痛にめまい、当然なにも食べられない。翌日かかりつけの医院に行くと、医師に診断は「ウィルス性腸炎」。今日はだいぶ楽になったものの下痢は相変わらずだ。
時間がたった生ものを食べたわけではないし、暴飲暴食もしていないし生活も規則的。それでも、病はふいに襲ってくる。
もともと、消化器はあまり強くはない。持って生まれた体質―それは、強いものでも弱いものでも大切にしなければならいものなのだろう。たまに、寝込むと普通の生活が出来るありがたさが身に沁みる。

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「食べる」ということ

2014年10月19日 | 介護
10月も半ばになり、秋も深まってきた。下は色付いてきた公園のイチョウ。


食べるものがおいしい季節になったが、それにつけ想うのはこの春に亡くなった母の食事を介護していた頃のことだ。

加齢により歯を失えば硬いものが食べられなくなり、さらに寝たきりになれば飲み込みが難しくなってゆく。特に水様性のサラサラのものが飲み込みづらくなる。これは、飲み込む時に食道と気管の切り替がうまくいかなくなってくるためで「誤嚥(ゴエン)」しやすく、つまりはムセやすくなってくる。さらに食べたものや唾液が気管から肺に入ると肺炎になってしまう。「誤嚥性肺炎」と言われているが、人は体を動かせなくなると内部の機能まで失われていくものなのだ。背中をさすり、顎をマッサージしながらゆっくりとゼリー飲料や介護食でなんとか一日の栄養を摂取して命を保ってゆく。それが、ときには何年も続く先の見えない状態になるので介護者は時に苛立ち疲れてしまうことも多い。
母の場合は一回の食事にかかる時間は20分から30分くらいだったので比較的短い方だったと言える。5年間介護ベットの人だった母。食事やその他の介護で、わたしは疲れはしたがそれが辛いとは思わなかった。死を前にした母との時間はゆっくりと時が流れているように感じられた。不思議なことだが、今は何かおいしいものを食べたいとは思わない。普通に食べられることに、ただただ感謝。
普段は何気なく水や食べ物を飲み込んでいるが、それがいかに大変で大切なことなのか、介護を経験した人には良く分かることでもある。
それが実感できるだけでも長い介護生活は無駄ではなかった、と今は思っている。

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時代は変わる

2014年10月11日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の朝、仕事に向かう地下鉄の車内。
座っていて、ふと周囲を見渡すとスマートフォンを見ている人が多いことに気付いた。
数えてみると、前に7人立っていたが、そのうち5人までがスマホを見ており、残りの2人は『日本経済新聞』を読んでいた。
隣の人もスマホを見ていたので、失礼とは思ったが少しのぞいてみたところ何やらネットで検索をしているようだった。
あとは、ゲームをしているらしい人も多い。

地下鉄なので外の景色は見えないが、それにしても外部に目を向ける気が無いらしい。
「もう少し足元を見ないと危ないぞ」、と言いたいくなるがこれも時代の流れ・・・年寄りのなんとやら・・・老婆心・・・その他いろいろ。
人の感性が根本的なところで変わっていているな、と最近強く感じる。
それが良いか、悪いかは、正直言ってわからない。が、どうも直線的で無機質な精神になっていっているような気がする。
一抹の不安、さみしさは禁じえない。

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台風接近中

2014年10月05日 | 日記
強くて大きい台風18号が、日本列島に近付きつつある。
今年もあと3カ月を残すのみとなったが、とにかく自然災害が多い。
先月の御嶽山の噴火、それ以前にも広島の土砂崩れなど水害も多い。過去のデータなどまるであざ笑うかのように自然の脅威は襲ってくる。経験則はすでに通用しない、と言ってもいいだろう。

十分な備えと、無理な外出はしないよう心がけたい。

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