文化逍遥。

良質な文化の紹介。

南総尺八

2012年02月25日 | 楽器・エッセイ
以前から持っていた尺八(ホームページに写真あり)を少しずつやっていたのだが、なんとか音が出せるようになってきたので調のちがう尺八を手に入れることにした。今まで所有していたものと同じ、千葉市の南隣の市原市に工房を構える福尾 毅童さんの手によるもので、千葉のデパートで「千葉の物産展」に出品されていた物から自分に合ったものを選んできた。

Shakuhati
一尺八寸管で、キイはDになる。すなわち、一番下の1孔からだとDのマイナーペンタ、2孔からだとFでメジャーのペンタトニックになる。半音などを出す時には孔の開き方を微妙に調整する。また、吹き込む息の強さ・角度により音程が変化する。そこが、尺八の難しさでもあり奥深さでもあり、楽しさでもある。
なかなかきれいな尺八だが、一部に割れがあったため手直しして漆で仕上げたという。
指摘されなければ分からない程の修復だが、その分値段を安くしてくれた。職人気質。
そうでなくても安いのに、さらなる値引きで東京あたりの和楽器店の値段の半分以下。たすかるなあ。
吹き方の簡単な指導もしてもらったし。
福尾 毅童さん、ありがとうございました。

練習して、次は長い管を吹きこなせるようになってみたい。


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ウツについて

2012年02月19日 | 日記・エッセイ・コラム
最近なにかと話題になることが多い鬱病。
実は、わたしも6年ほど前になるが罹患したことがある。
認知症の母の介護と近隣のトラブルに巻き込まれ、神経が高ぶり睡眠も食事もとれなくなった。
体重は10キロほど落ち、仕事も半年ほど休まざるを得なかった。精神・神経科にかかり、軽いトランキライザーを1年以上も飲み続けなければならなかった。
その後母の周辺症状は落ち着きを見せ、皮肉なことに、やがて寝たきりになって徘徊などの問題行動を起こそうにも起こせなくなり、トラブルになった住民もいなくなったことでストレスからかなり遠ざかることが出来て薬をやめることが出来た。
ただし、食事、特に朝食がおいしいと感じられるまでにはなお4年ほどかかったものだった。
わたしの古い友人の中にも、子どもの障害や病気に思い悩んだりして鬱になり今も薬を手放せない者が複数いる。

テレビなどでは、鬱病の基本的な治療として休養と投薬、と強調されている。
最近の研究では、鬱と脳の機能障害の関連も解明されてきているとも言う。
体を酷使しすぎれば怪我をしたり骨折したりするように、こころも過度に働くと障害を受けるということだろう。
が、病気の家族など避けることのできない問題を抱えきれないほど抱えている者には、休養などはほど遠い。
さらに、薬にもリスクが付き物だ。
わたしも、抗鬱薬を飲んだことがあるが副作用が出て使えなかった。

認知療法も、教科書どうりの対応で改善される程度のものならさほど深刻な鬱とは思えない。
鬱の深刻さを厭というほど分かっているだけに、最近のテレビなどでの取り上げたかに疑問を抱かざるを得ない。
鬱病に罹患したことで仕事を辞めざるを得なかった人も多いだろう。
社会全体で鬱病の深刻さをもっと理解して、精神科へ掛ることへの偏見が無くなり、職場や学校などでの適切な対応が広がるように願わずにいられない。


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都心の駅

2012年02月11日 | 日記・エッセイ・コラム
このところ仕事で水道橋に毎日通っているが、朝の通勤時間帯が以前に比べて何か静かな感じがする。
なぜだろう、と思ったら・・・

ポケットティッシュを配っている人がいない。

花粉症なので、この時期は毎朝、駅前で広告の入ったポケットティッシュをもらうことが多かった。
山の手線内の各主要駅では、どこも毎朝ポケットティッシュを配っている人がいて、以前は持ちきれないほど貰ったものだった。
このあたりにも生産活動が停滞しているのが表われているような気がする。
元気な声を出してポケットティッシュを配っていた人たちは何処へいったろうか。
仕事がまた一つ、またひとつと無くなってゆく。

若い人たちが希望を持てなくなるのも無理は無い。
特殊な技術を苦労して習得しても、その技術がいつまで通用するかもわからない。
常に時代を見据えて、お金になる情報を探さなくてはならない。
これは大変な労力を要することだし、人間関係の築き方も難しくなるだろう。

ここは、ひとつ開き直って原始的なことをやるのが良いかもしれない。
人は食べずに生きていられないのだから、合理的な農業を志してみるとか・・
いずれにしろ悲観は横に置いておきたいものだ。


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霜焼け、その後

2012年02月05日 | 日記・エッセイ・コラム
前回のブログで、右足に霜焼けが出来たと書いたら、仕事場で「シモヤケ治ったんですか」と言われて驚いた。
けっこう見てくれている人がいるもんだ。
右足のかかとに出来たのだが、皮膚科でもらった軟膏を塗って10日ほどたつがイマイチ良くならない。
暖かくなるのを待つしかないかなあ。立春も過ぎた事だし、はやく寒さの峠が越えてくれるといいが。
冬来たりなば、春遠からじ・・・とか。

話かわって、明治のヨーグルトLG21が店頭から消えた。
なんでも、テレビで「インフルエンザの予防になる」とか喧伝されたとかで、イッキに売れたらしい。
長年、毎朝食べているが、インフルエンザにかかったこともある。話半分だ。大衆心理はこわい。


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