文化逍遥。

良質な文化の紹介。

5月セッション中止

2020年04月28日 | ライブ
 わたしもよく参加している、千葉のライブハウス「ライト」で毎月第一土曜日に開催されているブルース・セッション。当然ながら、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、5月は中止になった。

 政府は、ゴールデンウイーク明けから経済活動を徐々に再開したいらしいが現状のままではかなり難しいだろう。特に、芸能文化関係の活動再開に関しては、多くの人を集めることで利益を上げてきた側面もあり、それは密集状態が生じやすいということでもあるので後回しになるのではないか。アイドルグループでもない限り過密になるようなことはないのだが、どうしても極端な場合を想定して判断されることになる。つまり、「ある程度の収束」ではなく「完全な終息」となるまで待つことになるのではないか、と感じている。それまで、「ライト」のような地方のライブハウスが持ちこたえてくれるだろうか。
 最近、アメリカの学者が新型コロナウィルスは高温多湿で感染力が落ちる、という説を発表していた。そうだとすると、日本の夏では感染が落ち着く、ことになる。が、季節が変わり、世界のどこかで新型コロナウィルス流行している限り、再びはいってくることも又避けられないだろう。

 それにしても気になるのは、コロナ後の世界だ。
 政府や自治体は大量のお金を供給することになる。経済活動が停滞している市場に大量のお金が供給されれば、混乱が起きるのではないか。そして、いずれその負債は返さねばならない。その時、インフレになるのかデフレになるのか、専門家でも見解が分かれている。
 「テレワーク」は、今回の疫病後に一般化するだろう。通勤の弊害から逃れられる利点も、もちろんある。しかし、実際にテレワークをしている人の声を聴くと、予期せぬストレスを感じている人も多いようだ。具体的には、会社側からも見ているので、狭いアパートなどでテレワークをしている人からはプライベート空間が会社の人達に見られてしまうし、少しでも席を外すと注意を受けるようなこともあるという。幼い子供がいたりすれば、落ち着いて仕事に集中できなかったりすることもある。テレワークに対応した家屋の構造にしない限り、想像を超えたストレスを働く人達に与えることになるのだ。
 韓国などでは、スマホによる位置情報の管理で、感染経路の特定に成功したらしい。特殊な状況下での成功例が通例となり、以降、スマホの位置情報などで24時間居場所を管理されることにもなりかねない。考えたくはないが、非常時以外でも徹底した位置情報の管理が行われる社会になることは避けられないのだろうか。そうなると、息苦しさの中で「人」はおそらく変容してゆくだろう。

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ミニシアター・エイド

2020年04月24日 | 日記・エッセイ・コラム
 比較的マイナーだが、世界中の優れた映画を上映するミニシアター。地道な活動を続けてファンを楽しませてくれている。わたしの地元にも「千葉劇場」というミニシアターがあるが、現在はコロナウィルスの感染拡大で休館している。先の見通せない状況で、閉館の懸念もあり、ファンの一人としては憂慮すべき事態になっている。
 そんな中一部の監督たちが中心になり「ミニシアター・エイド基金」を始め、なんとかこの危機的状況の中でもミニシアターの存続を保つためにクラウドファンディングを開いている。そこでわたしも、わずかだが基金に参加することにした。政府も10万円くれるというしね。せっかくなので、自分なりに有効な使い方を考えたい。
 「ミニシアター・エイド基金」の参加劇場数は109、参加運営団体数は92。4月13日に基金を開始して、すでに目標の1億円は達成、いずれ基金を配分するという。。もちろん、千葉劇場もその中に入っている劇場の一つである。


 以下は、事務局からのお礼のメール。

『こんにちは。
この度は「ミニシアター・エイド基金」にご支援いただき誠にありがとうございます。

プロジェクト開始からわずか3日間で目標金額を超え、その後も多くの皆様からの応援で支援額が伸びていることに驚くとともに、
これほど多くの方々がミニシアターとそこで上映される映画に親しみと愛情を持ち、コロナ禍で窮地に立たされるミニシアターのために「自分にできることはないか」という想いを持っていたことを強く実感しています。

そして、このムーブメントがミニシアターの未来を創り、映画の多様性を守ることへと繋がっていけたらと願っています。

みなさまのご支援に重ねて御礼を申し上げますと共に、
全国のミニシアターに充分な支援が行き渡るよう、
ストレッチゴールに向けてこのあとも頑張って参りますので
引き続き応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

「ミニシアター・エイド基金」事務局」』

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ブルーシートのトートバッグ、到着

2020年04月21日 | 日記・エッセイ・コラム
 4/14のこのブログで紹介したが、注文してあった千葉の被災地で使ったブルーシートを再利用したトートバッグが到着した。思ったより早く届いた。


 30センチのスケールを写しこんでみた。日々の買い物にはちょうどよさそうだ。青色が、かなり目立ちそう。


 ちゃんと裏地がついている。


 「ばくは弱い」というタグが付いていた。要約すると、「一度被災地で使われているので強度はない」とのこと。ハッキリ書いているのも、まあ、悪くはない。が、もう少し別の表現がありそうなもんだ。例えば「再生品ですので耐久性はおちます。ご了承ください。」とかね。でも、実際どのくらいの耐久性があるかは、使ってみなければわからない。元になっているブルーシートの使われ方も違うので、個体により当たりはずれもあるのかもしれない。被災地支援活動の一環として考えれば、それもまた良いかもね。

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荒屋敷貝塚2020.4.15

2020年04月17日 | 考古・エッセイ
 4/15(水)午後、千葉市貝塚町にある荒屋敷貝塚に行ってきた。千葉市内には120ともいわれる貝塚があり、特別史跡の加曾利貝塚を含め5か所の貝塚が国指定の史跡となっている。ここ荒屋敷貝塚もその内の一つである。


 携帯で撮影。この辺りは、貝塚町というくらいで大小様々な貝塚が存在している。地表に白く見えているのは、全て貝殻。不思議なもので、貝塚に来ると何か気持ちが落ち着く。太古から続く人の営みを感じることができるからか、あるいは自然が残されているからか。いずれにしろ、大切にされていつまでも残されていることを願うばかりだ。欲を言えば、この辺りの貝塚群をすべて含めて世界遺産に登録して保護してもらえたら、と考えている。地元の贔屓(ひいき)目抜きにして、それだけの価値がある史跡なのだ、と感じる。古いところでは、縄文前期からの遺跡なので、1万年以上前からのメッセージが貝塚には込められている、と言える。文字による記録ではないため重要視されることは少ないが、メソポタミア文明などより遥かに古い人々の営みの記録が貝塚には確かにあるのだ。






 コロナウィルスの感染拡大で、活動できる範囲がかなり狭くなっているので、しばらくは自転車に乗って行ける範囲の史跡などを回ることにするしかないなあ。
 今のところ、感染が終息する兆しは見えない。東京の繫華街あたりでは、家賃が高いため閉店するライブハウスなどが出ている。現在のような状況が続けば、千葉の映画館やライブハウスも存続が難しくなる懸念がある。元々わたしは社交的な人間ではないので、家にいてギターを弾けていれば辛いことはない。が、千葉劇場やライブハウスが消えてしまうのは辛い。なんとか持ちこたえてもらいたいものだ。今は、コロナウィルスの感染が終息した後ライブハウスが再開されることを願いつつ、そこで良い演奏が出来る様にひたすら練習するしかない。

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ブルーシートのトートバッグ

2020年04月14日 | 日記・エッセイ・コラム
 昨年、ここ千葉県では度々台風の被害に会い、特に南部で甚大な影響が出た。観光業などは、今年に入ってからのコロナウィルスの感染拡大で、更なる打撃を受けている。多少なりと出来ることはないかな、と考えていると、被災地で使ったブルーシートを原材料にしてトートバッグを作り販売するというプロジェクトがあるのを知り、一枚購入することにした。元々、スーパーなどで買い物をするときにはレジ袋を断り、持参したバッグを使うようにしていた。そのバッグも、ちょうど劣化してきて、そろそろ買い替えようか、と考えていたところだ。バッグは、一枚3500円で消費税・送料込みで4210円ほどになる。リサイクル品としては、少し高いような気もする。が、売上の7割が被災地に還元されるこういうことだし、使用したブルーシートからきれいな状態の部分を選別して、縫製するのは結構手間がかかるだろう。近く、レジ袋も有料化されるということで、この様な復興支援につながる試みが成功し、被災した人達に支援が届くことを願うばかりだ。品物は、まだ届いていないが、届いたらまたこのブログで取り上げようと思っている。
 興味のある人は、こちらのホームページを参照してください。


 以下は、このプロジェクトの中心になっている「千葉テレビ」のホームページからの抜粋。


千葉県内の被災地で使用されたブルーシートを回収、洗浄、裁断して“トートバッグ”に加工し、それを販売して得た売上金の一部を県内で活動する復興支援団体に寄付する取組みです。2016年の熊本地震をきっかけに始まった「BRIDGE KUMAMOTO」による活動がモデル。
ブルーシード大作戦、ブリッジ千葉、ブリッジちば バッグは3500円(税別)にて計3,000個製作・販売し、活動費(30%)を除く売上の約7割が被災地に還元されます。(バッグ製作40%、寄付30%) ブルーシートの回収場所は県南部(鋸南町、南房総市、館山市)、バッグ縫製は南房総市、ロゴプリントは山武市、包装・配送は千葉市美浜区と、“オール千葉”でONE TEAMとなり、プロジェクトを進めます!(プロジェクト終了予定:2020年12月末)

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わたしのレコード棚ーブルース87『DOCUMENT-5599 Field Recordings - Vol.9』

2020年04月10日 | わたしのレコード棚
 オーストリアのDOCUMENTレーベルは、民俗音楽としてのブルースを多く出してくれている。田舎のブルースが好きな、わたしの様な者にとっては、大変ありがたいレーベルだ。

 今回、取り上げるCD5599は、アメリカで戦前にフィールドレコーディングされたシリーズの1枚。1924年から1939年にかけて、ジョージア・南北キャロライナ・ヴァージニア・ケンタッキーなど東部で録音されたものが編集されている。かなりマニアックな音楽で、アメリカのフォークソングに興味の無い人には聞きづらいかもしれない。しかし、DOCUMENTのフィールドレコーディング・シリーズの中では、最も後のブルースマン達への影響が感じられる貴重な録音と感じる。



 東部の、いわゆる「イーストコースト・ブルース」では、ブラインド・ボーイ・フラー、ブラインド・ウィーリー・マクテル、ゲーリー・デイビス、などが代表的なミュージシャンだ。そして、わたしが影響を受けたブルースマンの一人であるブラウニー・マギーはテネシー州出身だが、ノースキャロライナ出身のハーピストのサニー・テリーとコンビを組み広く活躍。そのスタイルは、イーストコーストのものだった。それらの人達は録音する機会に恵まれた、言わば幸運なミュージシャン達だった。それらの背後に、隠れるように多くの優れたミュージシャン達が存在していた事を、このCDは教えてくれる。特に、名前の記録すらないミュージシャンが「UNKNOWN」と表記され、全体の半数にあたる15曲入っている。そのどれもが非常に安定したリズムとヴォーカルを持っており、今から90年以上前に、こんなにも洒脱な音遣いをしていたのか、と驚かされる。すでに、モダンジャズに近いようなヴォイシングすら聞き取れ、当時の無名のブルースマンの実力に驚かされるばかりだ。後の天才的と思えるようなミュージシャン達も、その背後に多くの無名な先人たちの工夫と努力があったのだった。

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花見川サイクリングコース2020.4.6

2020年04月07日 | まち歩き
 新型コロナウィルスの感染拡大により、ここ千葉を含めた地域に今日にも緊急事態宣言が出るようだ。死亡率が高いヨーロッパなどのように、罰則規定があるわけではないが、個人的にはこういった人権に関わるような宣言が出ることは「必要悪」で、本来は自主規制で改善して行ければ理想的と考えている。しかし、この際可能な限り外出を控え、専門家の指示に従うことにしよう。

 とはいうものの、地元の映画館やライブハウス、更には楽器店などにも行けないとなると、けっこうストレスが溜まる。推奨される運動としては、他の人と2メートル以上距離を置いた屋外の散歩など、ということなので、花見川サイクリングコースまで4/6(月)午後、ママチャリで行ってきた。まだ桜も咲いているし、気候も暑からず寒からず、で気持ち良かった。


 こちらは、上流方向。ここまで、景色を見ながらママチャリをゆっくり走らせて千葉市中心部の我が家から45分くらい。こういうのを「ポタリング」というらしい。


 こちらは、下流方向。東京湾に至る。写真の右奥には、幕張メッセ、更には千葉マリンスタジアムなどがある。


 河口より東京方向を撮影。遠くにスカイツリーが見えている。


 カモメ。

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4/4(土)ブルース・セッション中止

2020年04月03日 | ライブ
 明日(4/4)に予定されていた、千葉のライブハウス「ライト」での第一土曜日恒例ブルース・セッションは、新型コロナウィルスの影響で中止になった。諸般の事情を総合的に判断するとやむを得ないと言わざるを得ない。なお、東京都江戸川区にあるライブハウス「バック・イン・タイム(通称BIT)」でも第3火曜にブルース・セッションが開催されているが、今月は中止になった、とのこと。


 コロナウィルスの蔓延も心配だが、このままでは「ライト」の存続も懸念される状況になってきた。「ライト」のマスターは、自身ミュージシャンであり、店は安心して演奏出来、また聴くことが出来る地元の貴重な場でもある。一日も早くコロナウィルスの感染が止まって、普段通りの日常を取り戻せることを願うばかりだ。が、先が全く見えない不安がある。ちなみに、上の画像のSAITO"G"は、わたしではなく「ルイジアナギターズ」という中古ギターショップのオーナー店長で、千葉のブルース・セッションの中心となっているミュージシャン。

 今週に入り、海外では10代の健康な若い人がコロナウィルスにより重篤になったという報道もある。国内でも0歳の乳児が感染して重篤になっている。感染の拡大と共にウィルスの毒性が強くなった、とも考えられる。一部の報道によると、今回の新型コロナウィルスも厳密には2種類に分けられるという。いずれにしろ、状況は変化し、報道も混乱している。自分も含めて、何をすべきで、何をすべきでないのか、反省をしつつもう一度考えてみる必要がある。

 末筆ながら、前回(3/31)のこのブログに応援して下さった方々に御礼申し上げます。

 わたしの地元である千葉にも、優れたミュージシャンが少なからずいるし「ライト」のような世代を超えて集まれる場もあるので、これからも微力ながら出来ることを地道にこなしてゆくつもりです。
 

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