若い頃からアナログの音が好きで、30年ほども前からになるが、当時すでに入手しにくかったオープンテープデッキを購入して録音していた。
しかし、すでにデッキ自体の製造はとっくに終了しており、修理も簡単には出来ず、テープも海外で細々と生産されてはいるものの非常に高価だ。そろそろオープンテープも潮時かな、と思い、コロナ自粛のステイホームの間に以前録音したテープを編集し、CDRに落とす作業をしている。
TEAC(TASCAM)の「33-2」という2トラックレコーダー。
テープスピードは19センチと38センチ、リールは7号と10号が使える。写真は10号リールを装着しているところ。
左に写っているギターケースに比べれば分かると思うが、大きくて、その上20キロもあり、重い。ヘッドにテープの汚れが付くので、こまめに掃除する必要があるし、再生や巻き戻しにも手間がかかる。それでも、この機器が音響の専門家を魅了するのは、その音質の良さゆえだ。デジタル機器はノイズが少なく便利で扱いやすいが、音に「ふくよかさ」が欠ける。言葉を換えれば、「冷たい音」になってしまう。あえて例えれば、デジタル機器で収録されたテレビドラマを見るのと、映画館でフィルムのアナログ画像を見るのとの違い、のようなものと言える。
若い頃のように、多くの道具を持ちそれを日々手入れして使いこなす、それが難しくなってきた。残念だが、本当に必要なものを残し、身の回りを少しずつ整理して身軽になる必要がある・・そんな年齢になった。焦らず、必要とされている所へ愛用の道具が伝わるように心がけたい。
しかし、すでにデッキ自体の製造はとっくに終了しており、修理も簡単には出来ず、テープも海外で細々と生産されてはいるものの非常に高価だ。そろそろオープンテープも潮時かな、と思い、コロナ自粛のステイホームの間に以前録音したテープを編集し、CDRに落とす作業をしている。
TEAC(TASCAM)の「33-2」という2トラックレコーダー。
テープスピードは19センチと38センチ、リールは7号と10号が使える。写真は10号リールを装着しているところ。
左に写っているギターケースに比べれば分かると思うが、大きくて、その上20キロもあり、重い。ヘッドにテープの汚れが付くので、こまめに掃除する必要があるし、再生や巻き戻しにも手間がかかる。それでも、この機器が音響の専門家を魅了するのは、その音質の良さゆえだ。デジタル機器はノイズが少なく便利で扱いやすいが、音に「ふくよかさ」が欠ける。言葉を換えれば、「冷たい音」になってしまう。あえて例えれば、デジタル機器で収録されたテレビドラマを見るのと、映画館でフィルムのアナログ画像を見るのとの違い、のようなものと言える。
若い頃のように、多くの道具を持ちそれを日々手入れして使いこなす、それが難しくなってきた。残念だが、本当に必要なものを残し、身の回りを少しずつ整理して身軽になる必要がある・・そんな年齢になった。焦らず、必要とされている所へ愛用の道具が伝わるように心がけたい。