11/24(金)千葉劇場にて。監督はアナ・リリ・アミリプール。主演はチョン・ジョンソで、1994年ソウル生まれの韓国の女優さんだそうだが、英語の発音は自然でアメリカの人かと思った。長年隔離された部屋で拘束され表情をなくした若い女性が、人との交わりから表情と言葉を取り戻してゆく、そんな難しい役どころだが見事に演じ切っていて感心させられた。
異形あるいは異能な者に対する排斥、そして差別。そして、それに救いの手を差し伸べるのは、いつも場末に暮らす異端な者達なのだった。この映画、舞台となっているのはジャズ発祥の地とも言われるニューオリンズで、2005年のハリーケーン・カトリーナで壊滅的な被害を受けたところだ。その現在の様子が見られそうなので、内容は期待せずに観に行ったのだが、良い作品だった。ハッピーエンドに至る過程が、あまりに楽観的だったようにも感じるが、それが観終わった後にカタルシスにもなり救いにもなる。ただ、テクノポップというのだろうか、電子楽器を使った機械的な音楽には閉口した。
以下は、千葉劇場のHPより引用。
『カノジョの名前は〈モナ・リザ〉。だけど、決して微笑まない―。12年もの間、精神病院に隔離されていた〈モナ・リザ〉。ある赤い満月の夜、突如驚くべき特殊能力に目覚める。自由と冒険を求めて施設から逃げ出した彼女が辿り着いたのは、サイケデリックな音楽が鳴り響く、刺激と快楽の街ニューオーリンズ。そこでワケありすぎる人々と出会い、〈モナ・リザ〉はその特殊なパワーを発揮し始める。果たして、彼女はいったい何者なのか?まるで月に導かれるように、〈モナ・リザ〉が切り開く新たな世界とは──。「次世代のタランティーノ」と大注目された、アナ・リリ・アミリプール監督最新作。(2022年製作/106分/アメリカ/DCP)』
異形あるいは異能な者に対する排斥、そして差別。そして、それに救いの手を差し伸べるのは、いつも場末に暮らす異端な者達なのだった。この映画、舞台となっているのはジャズ発祥の地とも言われるニューオリンズで、2005年のハリーケーン・カトリーナで壊滅的な被害を受けたところだ。その現在の様子が見られそうなので、内容は期待せずに観に行ったのだが、良い作品だった。ハッピーエンドに至る過程が、あまりに楽観的だったようにも感じるが、それが観終わった後にカタルシスにもなり救いにもなる。ただ、テクノポップというのだろうか、電子楽器を使った機械的な音楽には閉口した。
以下は、千葉劇場のHPより引用。
『カノジョの名前は〈モナ・リザ〉。だけど、決して微笑まない―。12年もの間、精神病院に隔離されていた〈モナ・リザ〉。ある赤い満月の夜、突如驚くべき特殊能力に目覚める。自由と冒険を求めて施設から逃げ出した彼女が辿り着いたのは、サイケデリックな音楽が鳴り響く、刺激と快楽の街ニューオーリンズ。そこでワケありすぎる人々と出会い、〈モナ・リザ〉はその特殊なパワーを発揮し始める。果たして、彼女はいったい何者なのか?まるで月に導かれるように、〈モナ・リザ〉が切り開く新たな世界とは──。「次世代のタランティーノ」と大注目された、アナ・リリ・アミリプール監督最新作。(2022年製作/106分/アメリカ/DCP)』