文化逍遥。

良質な文化の紹介。

プリンター買い替え

2024年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム
 9月も下旬になり、やっと秋が近づいた、と思ったら、前線が活発化して北陸地方などを中心に大雨となり、崖崩れや河川の氾濫など大きな災害が発生している。お見舞い申し上げたい。

 さて、使っていたプリンターが故障した。修理をすると、かなり高額な費用がかかりそうなので、やむなく買い替えた。最低限のシンプルな機能のものが安く買えるので、どうしても故障したプリンターは処分せざるを得ない。


 キャノンのプリンターTS203。5000円弱だが、交換インクはカラーとブラックの2個買うと4400円する。ほかに選択肢が見当たらないのでこれにしたが、単純に計算すると、本体が600円ということになる。要は、インクで儲けるために本体を赤字で売っているわけで、首を傾げざるを得ない。インクが無くなったら、本体ごと買い替えた方がヘッドの消耗などを考えると合理的で得に感じる。そうなると、インクが無くなる度ごとに、大きな不燃ゴミが発生して、環境を悪化させてしまう。メーカーは、その問題を、もっと真剣に考えて欲しい。

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瑞庵2オープンマイク2024/9/13

2024年09月17日 | ライブ
 残暑が厳しいが、日の暮れるのは早くなっており、季節は移ろっている。わたしは血圧が低めで暑さに弱く、この夏の危険な暑さを考えて外出を控えていたのでセッションなどにも参加できずにいた。

 今年は、熱中症で亡くなる人や、救急搬送された人の数が毎日のように報道された夏だった。さらに、暑さにより持病が悪化する人や、心不全や脳梗塞を起こす人も多く、その数はある推計で3万人を超えるという。人は、冬の吹雪などには警戒するが、夏の晴天下の体温並みの暑さには警戒心が薄れるようだ。それでも、仕事で外出する人などは、やむを得ない事由があるともいえる。「不要不急」の意味は人それぞれだが、過信は禁物だ。そう言えば、地元千葉ロッテのナイターで、試合中にピッチャーが熱中症で具合が悪くなった、ということがあった。その日は夜でも気温・湿度ともに下がらなかったが、日頃から体を鍛えているプロ野球選手でも倒れるような危険な暑さになったわけだ。なので「夏」に関しては、認識を改める必要がある。特に、東京は、気温を測定している地点が気象庁近くの北の丸公園の中で、都心で最も涼しい場所だ。天気予報を鵜呑みにせず、予想気温にプラス5~8を足した感覚が必要になる。

 が、さすがに9月も中旬になり、夕方には気温が下がってくるようになったので、9/13(土)千葉のライブハウス「瑞庵2」でのオープンマイク「アコギで遊ぼ」に参加させてもらった。ホストの「マーシー」こと小川さんは、カントリーソングを得意とする方で、以前から面識があったのだった。

 

 スライドバーを使った自作曲「パーフェクト・サークル」を演奏中の、わたし。

 この日は参加した方も多く、こじんまりした会場は、ほぼ満席。ハーモニカの独奏や、キイボードとギターのデュオなど、多様な愛好家が集まっていた。皆さんしっかりした演奏で、聞くのも楽しかったし、お世辞抜きで勉強にもなった。また、参加したい。

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わたしのレコード棚ーブルース163 Dan Pickett

2024年09月10日 | わたしのレコード棚
 ブルースという音楽を特徴づけているものに「コール・アンド・レスポンスCall and response」がある。これは、ブルースに限らず様々な民族音楽にあり、日本の民謡などでは「合いの手」に当たる。今では、聴衆とのやり取り、呼応などをライブで演奏に組み込むことも「コール・アンド・レスポンス」とも言うが、本来は農作業や力仕事などでリズムを取りながら呼応して作業を進めるためのものだろう。ブルースマンが一人で演奏する時には、歌い、それに呼応する様に、ギターなどの楽器で「合いの手」を入れるがごとくに演奏する。歌とギターの「掛け合い」のような形になる。そこには、様々な演奏パターンがあり、それがそのプレーヤーを特徴づけることになる。

 わたしもブルース・セッションに参加して様々なプレーヤーと演奏したが、このコール・アンド・レスポンスを大切にして演奏する人には、いまだに出会っていない。皆、それぞれに高い技術を持っているミュージシャンだが、自分なりの間合いを習得して「コール・アンド・レスポンス」を入れ、ブルースらしい演奏が出来ている人は皆無だ。わたしの友人は、SNSで公開されている、あるブルースセッションの映像を見て「(ブルースナンバーだが)ロックにしか聞こえない」と言っていた。それはセッションに参加している人が、ロック・ミュージシャンの演奏するブルース形式の曲しか聞いていないことに起因している。やはり、ルーツとなっているブルースマンの演奏を聴き込まなければ本当のブルースは出来ない。

 ダン・ピケットは、スライドギターを中心にしたブルースマンで、この人の演奏を聴くと「見事なコール・アンド・レスポンスだ」と感じる。特に、若い人にはぜひ聴いてほしいブルースマンの一人。

 この人に関しては、出自など長く不明とされており、下のCD解説では「"謎の“戦後カントリー・ブルース/スライド・ギターの名手」としている。が、今では彼の事がかなり判ってきているようで、ウィキペディアなどには、かなり詳しい記述がある。それによると、本名はジェイムス・フォウンティー(James Founty)。生まれは1907年8月31日アラバマ州のパイク(Pike County)。亡くなったのは1967年8月16日で、やはりアラバマ州のボアズ(Boaz)だった、という。


 P-ヴァインから1991年に出た、国内盤CDでPCD-2271。解説は、鈴木啓志氏。ゴーサム(GOTHAM)というレーベルに残した、1949年8月フィラデルフィアでの録音18曲。さらに、ターヒール・スリム(Tarheel Slim)の同年7月の4曲をカップリングして22曲を収録。後世に残すべき優れたCDなのだが、残念ながら今では入手が困難なようだ。ユーチューブなどで聴ける曲もあるので、若いプレーヤーには、ぜひ一度聴いて自分の演奏の参考にしてほしい。

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わたしのレコード棚ーブルース162 Bumble Bee Slim

2024年09月03日 | わたしのレコード棚
 バンブル・ビー・スリム(Bumble Bee Slim)は、本名エイモス・イーストン(Amos Easton)。1905年5月7日ジョージア州ブラウンズウィックで生まれ、1968年4月にロスアンジェルスで亡くなっている。

 日本では、あまりポピュラーなミュージシャンではない。が、1930年代のシカゴではかなりの人気者で、1931~1937年の間に複数のレーベルに160曲以上の録音を残している。芸名の「Bumble Bee」は丸花(マルハナ)蜂という蜜蜂のことらしいが、メンフィス・ミニーのヒット曲に由来しているらしい。あるいは、性的な意味が背後にあるのかもしれない。


 最近入手したCDで、オーストリアのWOLFレーベルのB.o.B6。1934~1937年のシカゴ録音23曲を収録。ジャケットではギターを構えているが、このCD内ではあまりギターは弾かず、歌が中心。バックでギターを弾いているのは、ビッグ・ビル・ブルーンジーやタンパ・レッド、ロニー・ジョンソンなど。ピアノは、ブラック・ボブなどで、当時のシカゴを代表する優れたミュージシャンばかり。
 バンブル・ビー・スリムは、1928年頃にインディアナポリスでリロイ・カーと出会い、友人になったという。その影響か、このCDには『How Long How Long Blues』など、カーの曲が含まれており、かなり原曲に近い演奏をしており、聴きごたえがある。

 しかしその後は人気が落ちたのか、1930年の中頃には故郷のジョージアに帰り、同後半には西海岸へ移ったという。戦後も西海岸で芸人として活動を続け、録音も何曲かしたが、戦前の様な人気は出なかったようだ。

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