文化逍遥。

良質な文化の紹介。

J-45修理

2013年11月23日 | ギター
以前から音がビッていたギブソンのJ-45。
ブリッジのピンを換えたりして自分で色々やってみたのだが、ボディの表面中央を指で軽く叩いてみるとコンコンという乾いた音ではなくゴンゴンと濁った音がするようになってきた。これは、明らかにブレーシングのはがれだ。自分では手に負えない。
結局、11/17(日)に購入したお茶の水のカワセ楽器に持って行った。
店長に見てもらったところ、他にバックなどにもはがれている個所が見てとれる、という。
入院。かわいそうなボクのJ-45。修理代の見積もりは18000円。うー、予定外の出費・・・痛い。
このギターは戦前の制作で、おそらく70年以上たっている。その分音は枯れて、弾いていても良い音だなあと感じさせてくれる。プレーヤーとしては、実用に耐えるコンデションにしておかなくては話にならないし、まあ、仕方ないか。修理代くらいは楽に稼げるプレーヤーになりたいなあ。

しかし、お茶の水も行くたびに表情を変える。
ニコライ堂の坂の少し下には、新たに地下鉄新お茶の水駅に通じる入口が出来てきれいになっていた。

JRお茶の水駅は、バリヤーフリーの為とかで下の写真のような大規模な工事が行われている。
Kc3n0082
神田川に鉄骨の杭を打ち込んで重機をその上に上げて工事をしようとは、すごいことをやるもんだ。
写真の右奥に見えるアーチ橋は聖橋。その奥は秋葉原のビル街。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『レイテの雨』1973千葉日報社再刊本

2013年11月17日 | 本と雑誌
フィリピンにおける台風30号の被害は、状況が分かるにつれ拡大するばかりだ。
温暖化が今回の5mともいわれる高潮被害の要因の一つともいわれる。

Leyte
この本は、1965年から1966年に千葉日報に掲載された佐倉歩兵第57連隊の戦記で、1966年に1000部が初版されたものの再刊本。

Tacloban
本の中に掲載されている地図。
米軍が東側タクロバン方面から、日本軍が西南のオルモック方面から進軍し、リモンという峠で激しい戦闘があった。1944年の暮れから、よく1945年のはじめにかけてのことである。第一師団はレイテ島でほぼ壊滅している。

くしくも、本の表題どおり今年「雨」に苦しむことになったレイテの民。
CO2を排出してきた先進諸国は生活様式そのものを変換すべき時に来ている。未来のために。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風

2013年11月10日 | 日記・エッセイ・コラム
今朝7時38分の地震では千葉市でも震度4を観測したところもあり、築50年のわが家も軋むような音を建てて揺れた。
茨城が震源らしいが、津波の心配が無いとのことで一安心。

8日フィリッピンを襲った台風30号。
中心気圧が一時895ヘクトパスカルを記録した強い台風で、レイテ島では死者が1000人を超えるとの見方もある。
70年近く前だが、レイテ島は太平洋戦争で日米両軍が総力戦となる激戦があったところだ。日米両国は、島のインフラや災害対策にもっと関心を持つべき地域だと思う。報道もあまり関心を示さないのは残念なことだ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボブ・ブロズマン氏を悼んで

2013年11月03日 | わたしのレコード棚
最近まで知らなかったが、ボブ・ブロズマン(Bob Brozman)氏が今年の4月24日にカリフォルニア州サンタクルズの自宅で亡くなっていた。すぐれた技術を持つギターリストであり、リゾネター・ギターおよびアメリカの民俗音楽の研究者でもあった。59歳だった。

Truckload
1992年Rounderから出たCD。
わたしは、1997年頃にお茶の水のディスク・ユニオンで生の演奏にも接したことがある。その高い技術には感心させられたし、リゾネーター・ギターの持つ可能性を広げるものだった。このCDにも様々な要素―ブルース、スウィングジャズ、ハワイアンなど―を巧みに取り込んでいる。が、何かが足りない。それはなんなのだろう。改めて聴き直して考えてみたが、どうもハッキリと言葉にできない。つまり、言葉にならない何か、なのだろう。言葉以前の「言霊」のようなもの、落語で言うフラのようなものだろうか。心の奥にまで届く演奏をすることの難しさを感じている。作品を作るということは、底の見えないほど深く、手が届かないほど高いものなのだ。

Resonator
こちらは、1993年Centerstream Publishingより発行された『National resonator instruments』。A4大の大きさで、写真をふんだんに取り入れた290ページに及ぶ研究書。

Hotguitar
1993年Homespum発行の教則ヴィデオ。
この人は、本質的にはインストラクターなのかもしれない。実にわかりやすくギターの可能性を引き出す方法を解説している。

いずれにしろ、生音で演奏できる優れたプレーヤーが又ひとり亡くなった・・・合掌。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする