文化逍遥。

良質な文化の紹介。

秋色

2013年10月27日 | 日記・エッセイ・コラム
先々週16日は伊豆大島に大きな災害をもたらした台風26号が来て、昨日26日は27号が関東の南岸を通過。
その後は、いっきに気温が下がりやっと秋の気配が濃くなってきた。
どうも季節の変化が尋常ではないような気がするが、どうだろう。
気を取り直して、家の周りの秋を感じさせる光景を撮ってみた。

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自宅の坪庭に無理やり植えてある柿の木。今年はけっこう実をつけている。が、渋柿。これからの乾燥した季節、皮を剥き紐で吊るして干しておくと、素朴な干し柿になる。

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色づき始めた銀杏。画像をクリックすると拡大できる。

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千葉公園綿打ち池。ドラマの撮影などにも使われることもある場所だ。

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プラタナス。

今週で10月も終わる。
今年もあと2カ月余りか、一日一日。




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『秋月悌次郎―老日本の面影』松本健一著2013中公文庫

2013年10月20日 | 本と雑誌
Akiduki

1974年頃から1995年頃までに書かれたものを2008年に辺境社でまとめられて刊行。さらにそれを再編集して中公文庫から今年出版されたもの。
今年のNHK大河ドラマは会津が舞台になっていたので、それに関連して出版されたものか。

内容につては、長くなるので書かない。
ただ、読了して改めて感じたことは、江戸期から明治の知識人の漢文学に対する造詣はすごいものだ、ということ。
今では、知識人の国際的教養・知識の基礎としては英語が必須だ。が、それでも英語で詩を書き、それが英米人から見ても素晴らしいと感心されるなどということはついぞ聞いたことがない。
戦後、文化の価値観が大きく転換し、それまでの知識が貶められるということが起こってしまった。
すべての伝統が古臭くて時代遅れというわけではない。
苦しいときには先人たちの歩んだ道を見つめ直してみるのも悪くはないだろう。この本を読んで、そう思った。


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介護の日々

2013年10月13日 | 介護
先週は、家で寝たきりの母の体調が悪化。発熱して昨日までほぼ昏睡状態だったが、抗生剤の点滴により、かなりな回復を見た。
現在93歳の母は2000年頃からアルツハイマー病の症状が出始めたが、医療・介護関係者の助けを得てなんとか自宅で過ごしてきた。
必然的に、わたしが仕事をする上でも色々と制約が生じたが関係者の方々の理解によりここまでなんとか続けてこられた。
長い、長い年月。これで良かったのだろうか、と自問することもしばしばだ。
特別養護老人ホームにも早めに申し込んでいたので入所してもらおうと思えば出来たのだが、なかなかそんな気になれなかった。
母をホームに入れれば、もっと仕事もできたし、音楽活動の方でもライブの出演依頼を受けられたろう。
それでもそれができなかった。
その介護もいつか、そう遠くない日に終焉を迎えるだろう。
その日、わたしはどんな気持ちになるだろうか。後悔するのか、満足感を得られるのか。

今しばらくは介護と仕事に忙しい日々が続く。
ブログの更新も休み休みになりそうだ。


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『祖父たちの零戦』神立尚紀著、2013年講談社文庫、

2013年10月06日 | 本と雑誌
Zero

最近ちょっとした零戦ばやりだが、この本は搭乗員達の証言を丹念に集めた労作。
興味深かったのは、戦時中の話よりもむしろ戦後生き残った搭乗員たちの過酷とも言える境遇だった。
戦争中は空の英雄だったパイロット達は、戦後民主主義の中で一転して周囲から冷たい目で見られる事も多かったという。
一部のパイロットは戦後、隠れるように生きてきたことなど・・・。大局を見据えて時代に翻弄されずに生きることの難しさをこの本は教えてくれているように思う。



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