文化逍遥。

良質な文化の紹介。

梅一輪

2015年02月25日 | 日記・エッセイ・コラム
このところの暖かさで、我が家の梅もほころび始めた。



狭い庭だが、40年近く毎年花を咲かせている。幹の中が大分空洞になってきているので、かわいそうだがそろそろ切る必要があるかもしれない。花のあとは、葉が生い茂り、実をつける。秋になれば、葉を落とす。自然の循環の中で、夏には日陰を作り、冬には日が当たる。毛虫の対策や、落ち葉の処理など手はかかるが、電気エネルギーを必要としないクリーンで快適な環境を作ってくれる。


 このところ、図書館で『かげろうの家』(共同通信社刊)という本を借りて読んでいた。
1989年初頭に東京の下町で起きた女子高生監禁致死事件の加害者達の生い立ちを追ったルポルタージュだ。読了後、しばし呆然となるほど重さを感じた。こんな事が起きてはならないはずなのだが、その後も類似の事件が後を絶たない。というか、むしろ増加していいるようだ・・・などと考えていたら、先週20日川崎で少年が多摩川の河川敷で殺害される事件が起こった。詳細は明らかになっていないが、何らかのトラブルに巻き込まれた可能性が強いらしい。子供の心が荒れないように大人たちは周囲に気を配らなければならないはずなのだが・・・ささやかな事でも自分に出来ることをやっていきたいものである。

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MTR

2015年02月19日 | 楽器・エッセイ
 今年に入ってから腰を悪くして録音作業も滞っていたが、かなり良くなってきたので少しずつ再開していこうと思っている。
なにしろ、クシャミをしただけで左の下半身に痛みが走るので、まともにギターを弾ける状態ではなかったのだ。椎間板ヘルニアは怖い。

 2000年に作ったCD『原風景』では、全曲を重ね録りや貼り付けの無い「一発録り」で行ったので、次回作は聴いてくれる人が楽しめるようなものにしたいと思い多重録音で作ろうかと思っている。
MTR(マルチトラックレコーダー)は、アナログのオープンテープ8chのもの(写真はhpこちら)とデジタルのハードディスク・レコーダーを持っている。本来なら音質の良いオープンテープ・レコーダーを使いたいところだが、テープがリールに擦れる音をかなり拾ってしまい、それが多重録音で重複されてゆくので、かなりなノイズになってしまう。本格的なスタジオなどでは録音ブースとは別室に置いて使われるので問題は無いのかもしれないが、ホームレコーディングではそうもいかない。
 そこで、ハードディスク・レコーダーを使うことにした。

TASCAM788,8tr MTR,7.5GB

 古いなあ。それもそのはず、買ったのは2002年の6月だ。
これでCD『遠く離れていても』を作ったのだが、音質的にいまひとつ納得できなかった。当時は、内蔵しているエフェクターを使ったので、今度は録音とミキシング機能だけ使って音質的な向上を図ってみようと思っている。はたして、どうなることやら・・・気長に・・・自分でも楽しみながらやれたらいいなあ。

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ミッシャ・マイスキーのバッハ「無伴奏チェロ1・3・5番」

2015年02月14日 | わたしのレコード棚
 2/11(水)夜のNHKFMで、再放送だったが2013年5月宮崎でのミーシャ・マイスキーのチェロのライブ演奏を聞いた。その時、あらためてその良さを認識してCDを注文した。
 このところ仕事をしていないし置き場所も無いので、本やCDを買うこともめっきり少なくなった。本もCDも、図書館にあれば借りることも多いが、今回買ったCDのようにどうしても手元に置いておきたいものもある。



J・S・バッハの「無伴奏チェロ組曲1・3・5番」、録音は1999年。マイスキーは、1984、5年にも無伴奏チェロ組曲を録音している。かなり前になるが、マイスキー本人がテレビで「以前の録音を聞いたときに、やり直さなければならないと思った」というようなことを語っていたが、本人の必要にかられて再録音されたものだろう。
 ネットの批評などを見ると賛否両論で、この演奏を思った以上に嫌う人も多いようだ。音楽は、演奏する方も聴く方も捉え方には拘束が無いので、それぞれで良いとは思う。が、この演奏を認めない人の評を読むと、奏者の曲に対するの解釈と合わない人が多いようだ。確かに、かなり大胆な演奏をしている。時に速く、時にはためて、奔放な演奏とは言えるだろうし、それを「勝手な解釈」あるいは「不安定な演奏」と感じる人がいてもおかしくないはない。そういう聞き方をする人たちは、おそらくグレン・グールドのピアノ演奏なども受け付けないのだろう。

 バッハの無伴奏チェロといえば、パブロ・カザルスあたりの演奏がお手本になるのだろうか。
わたしはチェロではなくギターを弾く者の端くれだが、楽器の練習の基本としては手本にしているプレーヤーの演奏を何度も聴いてそれをコピーすることの繰り返しだ。その作業を何年も繰り返していると、不思議なことに当初は元の演奏に近い形で出来ていたものが自分なりの演奏に変わってゆく。作業を繰り返していく中で、オリジナリティーが好むと好まざるとに関わらず加味されていってしまうのだ。そこまで行かなければ、プレーヤーとしては一人立ち出来ていないとも言えるだろう。この、マイスキーの演奏を聞いて、「やはりこれは長年の鍛錬により自然に出てきた演奏だ」と、感じる。個人的には、ここに作為性は感じられず、聴きこむほどにその良さを感じる演奏だ。

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携帯電話用キャリングケース

2015年02月09日 | 日記・エッセイ・コラム
 今まで使っていた携帯電話のキャリングケースがヨレヨレになってきたので、千葉のヨドバシカメラに行って新しいのを物色してきた。
ところが、思った以上に無いんだ「携帯電話用キャリングケース」が。時代はスマートフォン中心になってきているとはいえ、いわゆるガラ携用アクセサリーの種類がここまで少なくなっているとは思わなかった。スマホのアクセサリーがいっぱいある中で、隅の方に申し訳程度に置いてあるものの中から自分の携帯に合う大きさのケースをどうにか見つけて買ってきた。昨年末にFMチューナーを買い求めた時のように、今回も選択の余地がほとんどなかった。やっと手に入れたのが、これ。



もう少し遅かったらインターネットで買い求めるしかなかったような気もする。
どうも、時代の変化に付きあえなくなってきた。

「便利な道具を使えば使うほど、人の生活は貧しくなる」

そう言ったのは、M・エンデだったろうか。沁みるなあ。

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練習用の椅子購入

2015年02月03日 | ギター
 椎間板ヘルニアで、今年に入ってからギターの練習もままならない。
先月撮ったレントゲン写真では、背骨が曲がっているとの指摘も受けた。曲がった背骨の形を見ると、座ってギターを長時間練習するのを長年続けてきたので、それに伴い背骨が変形したようにも思える。それとヘルニアと関係があるのかどうかは定かではないが、ともかく無理のかからない姿勢でギターを弾けるように工夫して改善を試みることにした。
 まず、今まではプロフィールの写真のように右脚の腿の上にギターを置いて構えていたが、それを止めて、クラッシックギターのプレーヤーのように左足の下に「足台」を入れて左の腿の上にギターを置いて構えるようにしてみた。ブルースマンの中でも、ブッカ・ホワイトはこのような構え方をするが、どうもしっくりこない。
 結局、ストラップをつけて立って弾いていたのだが、長くなってくると辛くなってくる。そこで、仕方なく近所のホームセンターで座高の高い椅子を探して買ってきた。


座面の高さが49~65cmに変えられる、主に製図などに使われる椅子だろう。値段は税込みで6000円弱。しっかりした作りで値段分の価値はある、と感じた。これで、ストラップを使い少し腰をかけた状態で腰に無理がかからないよう弾ける。もともとは、ロバート・ロックウッド・ジュニアーの構え方を参考にしてみたのだが、ハイポジションも楽に弾けるので思いのほか具合がいい。

 さて、ヘルニアもひと月が経って少し楽になってきた。当初は、軟骨が神経に当たって刺激しているだけなので大したことはないだろう、とタカをくくっていたが、そんなに甘いものではなかった。痛みが激しいと不思議に力が入らなくなってしまう。足を上げたつもりが引きずっているような歩き方になってしまい、思いどうりに動けない。手すりに頼らなければ着替えもママならない。高齢になってヘルニアになると、そのまま寝たきりになる場合もあるらしい。また、排尿障害から感染症や尿毒症にかかれば、命の危険すらあるという。

 肝心要の腰。普段から大切にしたい。

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