図書館から借りて読んだ本の中から1冊。
すぐれた歴史小説を多くものし、2017年12月に亡くなった葉室麟。これは、主に朝日新聞西部本社版に2015年4月から2018年3月まで連載された歴史紀行をまとめ1冊の本にしたもの。
小倉生まれで、活動拠点も九州に置き、作品も主に九州を舞台にしたものが多かった。この紀行も、小倉から始まり、九州の史跡やそこで活動した、あるいは今でも活動している作家などを訪ねる形になっている。全体に、「さすがの感性」と思わせる優れた紀行文、と感じた。
本文中の『「司馬さんの先」私たちの役目』というインタビューの中で次のように語っている。
「人生は挫折したところから始まる」が、私の小説のテーマ。(p206)
多作な作家で、生き急いだのか66歳で亡くなった。もっと長く生きて、さらなる深みに達した作品を読ませて欲しかった。残念だ。
すぐれた歴史小説を多くものし、2017年12月に亡くなった葉室麟。これは、主に朝日新聞西部本社版に2015年4月から2018年3月まで連載された歴史紀行をまとめ1冊の本にしたもの。
小倉生まれで、活動拠点も九州に置き、作品も主に九州を舞台にしたものが多かった。この紀行も、小倉から始まり、九州の史跡やそこで活動した、あるいは今でも活動している作家などを訪ねる形になっている。全体に、「さすがの感性」と思わせる優れた紀行文、と感じた。
本文中の『「司馬さんの先」私たちの役目』というインタビューの中で次のように語っている。
「人生は挫折したところから始まる」が、私の小説のテーマ。(p206)
多作な作家で、生き急いだのか66歳で亡くなった。もっと長く生きて、さらなる深みに達した作品を読ませて欲しかった。残念だ。