9/27(火)千葉劇場にて。監督・脚本は、セリーヌ・シアマ。撮影はクレア・マトン。原題は『Petite Maman』で、直訳すると「幼き母」となろうか。
物語は、8歳の少女ネリーが、とある老人施設で亡くなった祖母の部屋を片付け、隣室の年寄りたちに別れを告げるシーンから始まる。ネリーの心残りは、大好きなおばあちゃんに、直接「さよなら」を言えなかったことだった。そして、一家はおばあちゃんの暮らしていた森の奥にある小さな家に片付けに向かうのだが・・・。
この作品には、ヒーローもいなければ、アクションシーンもラブシーンもない。落ち葉の積もる自然豊かな森の中を歩く少女が、いつしか時空を超えて子供の頃の母親と若い祖母にめぐり逢い、この物語が終わる頃、ネリーは祖母に「さようなら」と告げる・・それだけだ・・。が、祖母との永遠の別れを迎えた少女の成長を詩情豊かな映像で静かに語りかけ、観る者に余韻を残す感動を与えてくれる。佳作、と言える。
この夏の暑さとコロナ感染7波で映画を観るのも久しぶりだったが、地元にこんな作品を上映してくれる映画館があったことを改めて感謝したい。
物語は、8歳の少女ネリーが、とある老人施設で亡くなった祖母の部屋を片付け、隣室の年寄りたちに別れを告げるシーンから始まる。ネリーの心残りは、大好きなおばあちゃんに、直接「さよなら」を言えなかったことだった。そして、一家はおばあちゃんの暮らしていた森の奥にある小さな家に片付けに向かうのだが・・・。
この作品には、ヒーローもいなければ、アクションシーンもラブシーンもない。落ち葉の積もる自然豊かな森の中を歩く少女が、いつしか時空を超えて子供の頃の母親と若い祖母にめぐり逢い、この物語が終わる頃、ネリーは祖母に「さようなら」と告げる・・それだけだ・・。が、祖母との永遠の別れを迎えた少女の成長を詩情豊かな映像で静かに語りかけ、観る者に余韻を残す感動を与えてくれる。佳作、と言える。
この夏の暑さとコロナ感染7波で映画を観るのも久しぶりだったが、地元にこんな作品を上映してくれる映画館があったことを改めて感謝したい。