紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

アーサー=ランサムとの出会い

2005-01-29 07:20:03 | 2・仕事の周辺
もしあの時、あの人に出会わなかったら、あの場所にいかなかったら、あんなことをしなかったら・・。
今の自分の人生は違っているかもしれない、ということはたくさんある。そんなことの連続で、人生はなりたっているのかもしれない。

私の場合、もしあの本と出会わなかったら・・。
今本を書いているだろうか。

『アーサー=ランサム』の本との出会いは、私の人生を変えたと思う。

イギリスの作家、ランサムは、12冊の冒険の物語を残した。子ども時代にも何冊か読んでいるのだけど、その時は、おもしろかったものの、他のいろいろな本にまぎれて、さらりと通り過ぎてしまった。

それが、ランサムの世界に思いっきり引き込まれたのは、大学時代に出会った「海へ出るつもりじゃなかった」。
おもしろかったのはもちろんだけど、生まれて初めて、自分も物語の世界に入り込んだ気がした。といっても、その時はすでに大学生だったので、自分が子どもになって、物語の世界に入り込んだといったらいいだろうか。自分が物語の中にいるという、不思議な感覚を味わった。

明日は、私とランサムの物語との関わりについて書いた文章があるので、それを載せたい思う。

今日はここまで。
ということで、ランサムの本で一番好きなのは、「海に出るつもりじゃなかった」

◆ランサムの物語に関連して
 「アーサー=ランサムとの出会い」
 「ランサムの物語に出会って」
 「その後」
 「新人賞に応募していた頃」 
 「物語の長さ、すなわち原稿枚数 」

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(写真はランサム7作目の本「海に出るつもりじゃなかった」)