◇ 副首相はきょう訪米するのか = トランプ大統領がまたまた“関税”という名の切り札を投げつけた。「中国製品2000億ドル分にかけてきた10%の輸入関税を、今週10日から25%に引き上げる」と5日のツイッターで発表。さらに制裁関税をかけていない3250億ドル分についても「速やかに25%の関税を課す」と述べている。理由は米中貿易交渉の進展が遅すぎるというもの。
つい3日ほど前のツイッターでは「米中交渉は極めて順調。歴史的な取り引きになりつつある」と、ご機嫌だったトランプ大統領。態度が一変したから、市場も虚を突かれた形。上海市場で株価が5%の急落となったほか、欧米や東南アジア市場の株価も大幅安となった。長い連休が明けた東京市場でも、7日は令和入りの祝賀ムードもすっ飛んでいる。
米中両国は昨年末から、閣僚級の貿易交渉を継続している。最初の期限は3月1日だったが、しだいに延長。この間に中国側は、アメリカ産の農産物やLNG(液化天然ガス)の輸入を大幅に増やす。外資の技術移転強要を禁ずる外商取引法を成立させるなど、かなりの歩み寄りをみせた。しかし国有企業に対する政府の補助金廃止と、中国側が協定違反した場合の罰則条項の2点では、まだ決着がつかないと報じられている。
閣僚級の交渉を率いるのは、アメリカ側がライトハイザーUSTR(通商代表部)代表、中国側が劉鶴副首相だ。これまでワシントンと北京で何度も会議を開いてきたが、いまの予定ではこの8日にワシントンで協議することになっている。トランプ大統領の切り札に対して、中国側は「話し合いを続ける」と冷静に応じているが、8日の会議に劉鶴副首相が出席するかどうかは明らかにしていない。
(続きは明日)
≪7日の日経平均 = 下げ -335.01円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
つい3日ほど前のツイッターでは「米中交渉は極めて順調。歴史的な取り引きになりつつある」と、ご機嫌だったトランプ大統領。態度が一変したから、市場も虚を突かれた形。上海市場で株価が5%の急落となったほか、欧米や東南アジア市場の株価も大幅安となった。長い連休が明けた東京市場でも、7日は令和入りの祝賀ムードもすっ飛んでいる。
米中両国は昨年末から、閣僚級の貿易交渉を継続している。最初の期限は3月1日だったが、しだいに延長。この間に中国側は、アメリカ産の農産物やLNG(液化天然ガス)の輸入を大幅に増やす。外資の技術移転強要を禁ずる外商取引法を成立させるなど、かなりの歩み寄りをみせた。しかし国有企業に対する政府の補助金廃止と、中国側が協定違反した場合の罰則条項の2点では、まだ決着がつかないと報じられている。
閣僚級の交渉を率いるのは、アメリカ側がライトハイザーUSTR(通商代表部)代表、中国側が劉鶴副首相だ。これまでワシントンと北京で何度も会議を開いてきたが、いまの予定ではこの8日にワシントンで協議することになっている。トランプ大統領の切り札に対して、中国側は「話し合いを続ける」と冷静に応じているが、8日の会議に劉鶴副首相が出席するかどうかは明らかにしていない。
(続きは明日)
≪7日の日経平均 = 下げ -335.01円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 下げ≫